子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。
子供はかまってくれない
2015年J2リーグ第42節 札幌 VS 栃木【4:1】
前節,下位に沈んでいた水戸に苦杯を喫し,昇格プレーオフへの参入資格を喪失してしまったことで,完全な消化試合となった最終節。しかし冬ごもりに入る直前の札幌ドームには,寒さをおして2万人を超えるサポーターが詰めかけた。
そんなサポーターに札幌は勝利をプレゼントすることは出来た。この日の敗戦で最下位となり,来年はJ3に降格することが決まった栃木相手とは言え,小野の目の醒めるようなパスから堀米が左足で決めたリーグ初得点を含め,スリリングなアタックがサポーター席を湧かしたことは確かだ。しかし,そんな結果やチームの明るい材料は十二分に踏まえた上でも,言いたいことは山ほどある。
確かに,大事なところで勝ちきれないひ弱さを何度も露呈しながらも,この日4回あった得点シーンのように,そこだけ切り取れば充分に客を喜ばすことの出来るチームとしての潜在力は,そこそこのものがあることは間違いないだろう。
だが肝心なところで力を出し切れない,もしくは力が足りないが故の4シーズン連続のJ2暮らしの「責任」,と言ってしまえば酷だとすれば,昇格できない理由の究明は,一体誰が行うのだろうか。
野々村社長は昨年の挨拶で稲本取りの可能性を告白した時と同様に,今年もサポーターへの感謝の言葉の中で「四方田体制の継続」を明言した。ホリエモンとの交遊を自慢げに語る人間的な軽さも気恥ずかしいものがあったが,今年の闘いの総括を「確実に成長はしている」という感覚的な物言いで終わらせてしまって良いのか,疑問は募る。
前節での敗戦が物語るように,真のプロと言えるディフェンダーが見当たらないDF陣のひ弱さが,チームの最も改善すべきウィーク・ポイントであるにも拘わらず,そこに目を瞑ったまま補強を怠った責任は看過できない。
更に攻撃陣も,今日の後半小野(と稲本)が交替でピッチを去った途端にボールを保持できなくなり,サイドから切り込まれてあわやというシュートを打たれ続けたことに顕著なように,システムの機能不全は明らかな課題の筈だ。ユース出身の若手の伸び悩みに加え,不安定な3バックのままボランチの宮澤を固定してその相手を探すという,半分思考停止状態に陥ったままの選手起用では,長丁場を乗り切る戦略的なタクティクスは期待できない。
社長や監督の話に対して,少なくとも私が座っていたバックスタンドには,手が痛くなるほど熱を入れて激励の拍手をしていたサポーターは見当たらなかった。
思い切った手を打たない限り,来年は今年の栃木のポジションに札幌が座っているという悪夢を見る可能性だってなくはない。
社長がオーロラヴィジョンに掲げた「(選手に)水を飲ませることはできない」という比喩は,我々サポーターが言うならまだしも,社長が言う言葉としては不適当だという常識を誰かが指摘しない限り,夢の実現は無理かもしれないけれど,それでも声援を送り続けるサポーターの存在をくれぐれもお忘れなきように。
そんなサポーターに札幌は勝利をプレゼントすることは出来た。この日の敗戦で最下位となり,来年はJ3に降格することが決まった栃木相手とは言え,小野の目の醒めるようなパスから堀米が左足で決めたリーグ初得点を含め,スリリングなアタックがサポーター席を湧かしたことは確かだ。しかし,そんな結果やチームの明るい材料は十二分に踏まえた上でも,言いたいことは山ほどある。
確かに,大事なところで勝ちきれないひ弱さを何度も露呈しながらも,この日4回あった得点シーンのように,そこだけ切り取れば充分に客を喜ばすことの出来るチームとしての潜在力は,そこそこのものがあることは間違いないだろう。
だが肝心なところで力を出し切れない,もしくは力が足りないが故の4シーズン連続のJ2暮らしの「責任」,と言ってしまえば酷だとすれば,昇格できない理由の究明は,一体誰が行うのだろうか。
野々村社長は昨年の挨拶で稲本取りの可能性を告白した時と同様に,今年もサポーターへの感謝の言葉の中で「四方田体制の継続」を明言した。ホリエモンとの交遊を自慢げに語る人間的な軽さも気恥ずかしいものがあったが,今年の闘いの総括を「確実に成長はしている」という感覚的な物言いで終わらせてしまって良いのか,疑問は募る。
前節での敗戦が物語るように,真のプロと言えるディフェンダーが見当たらないDF陣のひ弱さが,チームの最も改善すべきウィーク・ポイントであるにも拘わらず,そこに目を瞑ったまま補強を怠った責任は看過できない。
更に攻撃陣も,今日の後半小野(と稲本)が交替でピッチを去った途端にボールを保持できなくなり,サイドから切り込まれてあわやというシュートを打たれ続けたことに顕著なように,システムの機能不全は明らかな課題の筈だ。ユース出身の若手の伸び悩みに加え,不安定な3バックのままボランチの宮澤を固定してその相手を探すという,半分思考停止状態に陥ったままの選手起用では,長丁場を乗り切る戦略的なタクティクスは期待できない。
社長や監督の話に対して,少なくとも私が座っていたバックスタンドには,手が痛くなるほど熱を入れて激励の拍手をしていたサポーターは見当たらなかった。
思い切った手を打たない限り,来年は今年の栃木のポジションに札幌が座っているという悪夢を見る可能性だってなくはない。
社長がオーロラヴィジョンに掲げた「(選手に)水を飲ませることはできない」という比喩は,我々サポーターが言うならまだしも,社長が言う言葉としては不適当だという常識を誰かが指摘しない限り,夢の実現は無理かもしれないけれど,それでも声援を送り続けるサポーターの存在をくれぐれもお忘れなきように。
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