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2013年J2リーグ第37節 コンサドーレ札幌VSモンテディオ山形【3:1】

点数だけを見れば楽な試合展開だったと思われるが,走力,チェックの速さ,攻撃時のパースペクティブ(見通し)などの点では,特に前半は山形が札幌を凌駕していた。
砂川が左サイドから,珍しく(失礼)精度の高いキックを2本続けて放り込んだおかげで,先制点と勝ち越し点が札幌に入ったが,前田と内村を中心とする前線のパス廻しは,指揮官の目論見通りではなかったはずだ。

試合の空気を引き寄せたのは,3点目をむしり取った内村の粘りだった。山形のGKは,先制点の読み間違いも含めて,おそらく厄日だったと思われる出来だったが,それでもしつこく詰めた内村の執念がなければ,試合はどう転がっていたかは分からない。更にもう一回来た同様のチャンスを決められなかったのは残念だったが,陰の功労者は間違いなく内村だ。

失点シーンは見事なミドルを決められたもので,誰かが明確な責めを負う類のミスではなかったが,バイタルエリアにおける相手FWへのアタックが緩かったことは間違いない。後半に同じような展開から相手のミドルがバーを叩いた場面もあったが,やはり中盤の守備は明らかに弛緩していた。
後半の時間稼ぎのような使い方で堀米が入ったが,宮澤と河合のボランチ・コンビは,日高よりはましというレベルであり,残り5試合の構成は再検討されるべきだろう。

更に後半30分過ぎに,岡本が右サイドの広大なスペースでフリーでボールを受けた際に,中央に走り込む選手が誰一人いなかったために,4点目をみすみす放棄したシーンがあった。90分走りきる走力という点で不安が残った。
残り5試合の合計450分を走りきれない限り,チャンスは来ない。監督が不安から,何とか試合を落ち着かせることが出来るヴェテランに頼りたくなる気持ちは分かるが,最後の切り札は間違いなく「走れる」若手だ。思い切って大胆な采配にチャレンジして欲しい。
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