子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2012年J1リーグ第7節 コンサドーレ札幌 VS 川崎フロンターレ【2:3】

2012年04月21日 22時15分03秒 | サッカーあれこれ
今の監督,今の選手,今の戦術のままでは,間違いなく1年でJ2に陥落する。途中出場のコンサ出身山瀬が決勝点を叩き込んだ瞬間に席を立った多くの観客は,そんな寂しい思いを噛み締めながら帰路についたに違いない。
90分を通じてたった2度しか訪れなかったチャンスを,信じられない事に2度ともモノにするという僥倖に恵まれながら,絵に描いたような逆転劇の引き立て役に回ったコンサの選手たちに,そんな思いは伝わるのだろうか?

相手にボールを支配されるのは仕方がない。監督交代劇で揺れるフロンターレだったが,足元の技術,運動量,戦術眼どれを取っても札幌のひとつ上のレヴェルにいるチームなのは明らかだったのだから。
だが後半中村憲剛が投入されてすぐ,ファーストタッチで1点を返された後の時間帯が3日前のナビスコ杯鹿島戦と全く同じ展開,すなわち完全に札幌陣内でボールを廻され続け,シュートの雨を降らされる状態になった後の対応については,同じ11人同士で戦っている以上,もっと違った形があったはずだ。

疑問は山ほどある。
どうして相手は選手交代によって点を取りに来たのに,1点取られてすぐ,浮き足立ったペースを選手交代によって落ち着かせようとしなかったのか。
2点目のアシストは記録したものの,スペースを埋めるためのポジショニングという点では,どう見てもアマチュア・レヴェルの日高が起用された右サイドを,改善しようとしなかったのは何故なのか。
完全に相手のポゼッションが上回っている中で,マイボールを少しでも長くキープ出来る可能性を持った古田を使わなかった理由は何故なのか。
何が何でも勝ち点3を取りに行かなければならない時の最後の交替が,何故櫛引だったのか。
そして何よりも,どうして選手たちは前の選手を追い越すようなランニングをしないのか。

選手のキャリアを見れば,札幌とはそれほど差がないように見える仙台が,信じられないようなスタミナと冒険心とスピードを持った「走り」によって,古豪を次々と破る姿を目の当たりにすると,どう考えてもチームを動かす基本的なシステムに狂いが生じているようとしか思えない。
「残念ながら負けちゃったけど,ここまで走ってくれて,がむしゃらに食らいついていこうとする姿勢が見られたからまあ良いか」という気持ちにさせてくれるような試合を,せめてJ1にいる間に,1試合だけでも良いから見せて欲しい。


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