子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

J2リーグ第4節 コンサドーレ札幌対湘南ベルマーレ【0:1】:これがサッカーだ!なんて言わないで

2009年03月25日 23時27分45秒 | サッカーあれこれ
試合開始直後に上里とキリノという攻撃の核となる二人をいっぺんに負傷退場で欠いたことが,かえってイレブンの気持ちを鼓舞したのか,今季のホームゲームでは(と言ってもまだ2試合目なのだが)最高に気合いの入った闘いを見せてくれたコンサドーレ札幌。
これだけチャンスを作りながら,点が入らないというのは,まるでWBC2次ラウンドの韓国戦(3試合目)のようだと思いつつ,これで優勝した日本のように最後に笑えれば文句はないと思っていたのだが,そうは問屋が卸さなかったという訳で,10,700人(多分,それくらい)が茫然自失の結果となった。

それでも今日は,とにかく中盤の守備が素晴らしかった。上里に替わってボランチを勤めた西の動きが呼び水となって,ボールがイーブンになった瞬間に上下から挟んでボールを奪うという,正に石崎監督が標榜する攻撃的な守備が何度も観られた。
その後の動きは,まだ連動というレベルまではいかないが,作り出したチャンスは数知れず,後半に行くに従って得点の気配を濃厚に漂わせた攻撃は,充分にプロのフットボールを満喫させてくれるものだったと感じた。

ただ交替で入った宮澤は,やはりワントップでは機能しなかった。くさびとして頑張ろうとする気配は充分に窺えたが,強引に反転してシュートを狙う強さはまだ備わっておらず,最終盤に横野を入れて2トップにした采配の解りやすさは買うものの,このフォーメーションが得点という結果を伴うには時間がかかりそうだということも明確になった試合だった。

失点はセットプレーからパス1本で,フラットかつ前掛かりになったDFラインを破られ,途中交代で入った中村にGKとの1対1を冷静に決めたられたものだが,札幌のGK佐藤にとってはノーチャンスのプレーだった。
それまで確実に3点は入れられていたであろうピンチを,判断良いダッシュでことごとく潰していただけに,ひょっとしたらという期待はあったのだが,そこまで望むのは酷というくらい,今日の佐藤は当たっていた。誤算は,相手のGK野澤も,佐藤と同程度か,ひょっとするとそれ以上に当たっていたことか。敵ながら,あっぱれ。

クライトンが獲得したCKは数えきれず,ダニルソンがミドルを狙おうという意志を見せ,藤田のサイドアタックも脅威となっていた。
それでも数少ないチャンスで,手数の少ない,しかし息の合ったパス交換を見せていた湘南がゲームをものにしたことの意味を,試合終了の笛と同時にピッチに倒れ込んだ選手達は胸と頭と肌に刻んだはずだ。まだ残り47試合。成長しつつ,拾っていって欲しい。


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