風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

陽気に誘われて

2009-01-27 | 趣味
               (冬枯れのヨシ原) 
 
 春を思わせる陽気に誘われて、10時過ぎ自転車で家を出た。当てもなく、とりあえず桂川右岸河川敷の地道をのんびりと。

 冬枯れしたヨシ原の道を行くと、鳥が鳴き声をたてながらヨシからヨシへと飛び交っている。北風が強い時は毛を傍立ててあまり動かない鳥も今日の陽気にうれしそうだ。

 風邪が完治していなせいか、体が少し重い。桂川を渡り、そのまま東に少し走って伏見に。オフシーズンの平日ということで、有名な「寺田屋」の前にも観光客はまばらだった。

 昼はいつものコロッケ屋さんでと思って行ったら、あいにく定休日だ。仕方なく、いままで2、3回行ったことのあるカレーのおいしい店に入った。

 店内が暖かくホットした気持ちでいすに座った途端、ビールを注文してしまった。冷たいビールをゆっくり飲み干し、その後、この店自慢のカツカレーを頂いた。

 帰路は宇治川右岸を下った。対岸に広がるヨシ原が北西の風になびいていた。しばし立ち止まってそれを眺めていたら、落ち込んだ気持ちが少し戻ってくるような感じがした。 

落ち込んでいる

2009-01-26 | 日常
               (散歩の途中で) 
 
 ここしばらく忙しかった。時間的にも気分的にも。おまけに、2、3年ぶりに風邪をひいてしまった。そんな訳で、ブログの更新もサボサボだ。

 昨日でその忙しさから開放されたが、忙しくやってきた結果が期待に反したものだった。
 そんな訳で、今日は肉体的にも精神的にもドーと疲れが出たようで、ボーとしている。

 俺くらいの歳になれば、少々のことくらいでは落ち込むことはないと思うのだが…。今回は少し応えた。元気な俺を取り戻すまでしばらくかかりそうだ。

 いまダンスミュージックを聴きながらこれを書いている。明日は天気が良さそうだから、のんびりと癒しのチャリン歩(自転車で散歩)でもしょうか。

こっそり?教えます

2009-01-09 | 趣味
           (都会の寒桜・京都市烏丸御池08/12) 
 
 この二月で俺が社交ダンスを始めて丸三年だ。上達したのかどうかよくわからないが、最近、だんだん面白くなってきた。

 ただ、社交ダンスは種目が多い(10種目ぐらいやっている)ので、覚えても数ヶ月踊らなかったら、半分くらいは忘れてしまっている。
 
 当初は俺の頭が悪いのかと思っていたが、聞いてみると他のみなさんもそうだというので、少し安心?した。

 サークルの中にはNHKのDVDを買って参考にしているという方もおられますが、俺はタダのBIGLOBE社交ダンスサイトで間に合わせている。なかなかいい動画なので、社交ダンス愛好家の皆さんにおすすめ。

 “そんなもん、もう早ようから知っとる”という方も多いかと思いますが、もし、まだ知らない方がおられましたら、ぜひ見てください。

 それにしても、この動画に出てくる女性のパートナーのなんと美しいことか。俺も早く旨くなって、あそこまで美人でなくてもいいが、すばらしいパートナーを見つけたいものだ。

”09年 初ラン

2009-01-04 | 趣味
               (雪の愛宕山:嵐山から) 

 正月3日。あまり風もなく、天気はまずまず。友人と恒例の初詣サイクリングにでかけた。

 桂川右岸を北上した。酒の神さん松尾大社に着き、少しお神酒でもと思って参道の屋台を見て回ったが、正月値段でどこも高い。

 食べ物の値段は書いてあるが、目的の酒やビールは“あります”だけで、値段が書いていない。これでは安心して入れない。注文してから目を剥くような値段で後悔するだけだ。

 まだ昼には少し早かったので、とりあえず、嵐山までいった。渡月橋から見る北山の山頂付近が昨日からの雪で白くなっている。なかなかの景色だ。

 少しおなかも空いてきたので、コロッケで有名な中村屋嵯峨野店に行ったが、やはり正月休み。仕方なくコンビにでもと思っていたら、嵐山支店?が開いていた。

 早速、コロッケと串カツをそれぞれ2本ずつゲットし、お酒はコンビニの店員さんに無理を言って燗をしてもらった。

 河原のベンチに腰掛けながら、とりあえず元気で新年を迎えられたことにまず“乾杯”。
激動する情勢から、互いの健康のことなどを話しながらしばし二人の宴会。

 帰りは下鴨神社に立ち寄り、鴨川→桂川左岸を下った。09年の走り初めは60kmのランだった。

生い立ちの景色⑩ 別れ

2009-01-04 | 生い立ちの景色
1952年6月。6歳の夏。

 田仕事をする牛の世話係りが俺になった。夕方には、藁を切った餌を与えるということだけは忘れてはならない。これが牛の晩飯だからだ。

 夕飯の時にはいつも長兄から、「牛に餌やったか?」と聞かれた。もし忘れていたら、自分の飯を放って置いてもその仕事を先にやらなければならない。

 田植え前は牛にとっても一番忙しい時期で、毎日田んぼで鋤を引く重労働が続く。仕事を終え帰ってきた牛は小屋の中に横たわって、苦しそうに「グーグー」といいながらよだれを垂れている。そんな時は急いで、「いま、うまい草を持ってきてやるからな」と、俺は担ぎ籠と鎌を持って走って草刈に出かけた。

 刈り取る時にやわらかそうな草だけをより分けた。持ち帰えり、牛舎の前に行くと、それまで寝そべっていた牛はムクッと立ち上がって、前に来てうまそうに草を食う。俺はそれを見ながら、「明日もがんばれよ」という。

 忙しかった田植えが終わる頃、牛買いのおっさんがオート三輪でやって来た。今日は牛の買い替えをする日だ。5年間我が家で一人前に成長した牛が買われて行き、代わりに若い牛が来るのだ。

 買手のおっさんが牛を横から後ろから見て、手で胴体を触って値を付ける。おっ父が「それで結構」というと、若い牛が車から降ろされ、代わりに俺ん家の牛が車に乗せられる。

 車に乗るのを嫌がって、鼻綱を引いてもケツを押してもなかなか乗ろうとしない。やっとこ車に乗って後ろの柵が閉められ、車が俺ん家から遠ざかっていくまで、「モーモー」と鳴いている。

 牛の声が聞こえなくなり、車が角を曲がっると俺は急いで家の裏手に走っていった。遠ざかって行く車を最後まで見たかったのと、頬を伝う涙を家の者に見られたくなかったからだ。

さよなら…。