風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

冷たい秋風が

2010-10-29 | 社会
今年も秋の深まりとともに列島に木枯らし一号が吹き、北の国に初雪が降る季節を迎えた。
こんな季節に、オレが長年働いてきたP社の茨木事業所でリストラの嵐がまた吹き荒れているという。

プラズマテレビ「VIERA」の組立ラインを担ってきた請負労働者の数百人が、先月と今月末で契約期間「終了」ということでクビになるのだ。

彼らの契約は2、3ケ月の繰り返し、いつ「明日からは来なくていいよ」と言われるかわからない状態で働かされてきた。中には、「勤続」18年の人もいる。

減産になれば無理やり休まされ、忙しくなると長時間の残業で、休日も駆り出された。意見を言えば、「文句があるなら辞めたら」と言われ、次の契約が不利になるので「じっと我慢してきた」という。

儲け時には“酷き使い”いらなくなったら“ポイ捨て”。人をモノのように扱う大企業の血も涙もないやり方に、オレの怒りは抑えようもない。
働く場を失い、肩を落として工場を去る彼らの背に冷たい秋風が…。


困ったときは下記へ相談を
非正規センター北摂
電話:05075541206
メール:hiseikihokusetu@yahoo.co.jp

兄が逝く

2010-10-20 | 日常

        今日も滔々と流れる淀川

長兄が逝った。79年余の人生だった。
もう少し生きたかったのか。思い残すことはなかったのか兄貴。

親父が事故で一人前に働けなくなった時、オレはまだ生まれて3か月で兄貴は15歳だったよな。

それからは、オレら弟や妹を一人前にするために、6人兄弟の中心になって親父に代わりおふくろと懸命に働いてくれたよな。

この4月に嫁さんとオレの家に来たときはまだ元気だったのに。野菜をいっぱい持ってきてくれたて、いっしょに昼飯を食ったのに。

兄貴よ、そちらには親父もおふくろも、そして一番上の姉ちゃんも一番下の姉ちゃんもいるから寂しくないだろう。

もう少し生きたかったのか。思い残すことはなかったのか兄貴。

ありがとう。そしてさようなら。

秋眠?

2010-10-19 | わんちゃん
今年の夏の暑さには参ったワン!
オッチャンも、「古いクーラーやから、電気をよく食う」といって、もうガマンできんというくらいまで冷房を入れてくれんかった。

ユキも辛抱して、ちょっとでも涼しいところ冷やっこいところを探してガマンしてたおかげで、この夏は少し夏痩と睡眠不足になったの。ワン!

ここのところ急に涼しくなって、いま夏の睡眠不足を取り返しているの。こんな格好で。


先月カットに行った時に、オッチャンは、「涼しくなったので来月のカットは1週間延ばして下さい」といっていたね。お蔭で本当なら先週のカットが今週になったので、こんなにモグモグになってるの。


オッチャン、かまへんで。ユキは1週間くらいカットが延びても。日頃からお金も遣わせて、いろいろ心配もかけているから。ワン!
あさっては5週間ぶりのカットの日。すっきりしてきます。オッチャン!また自動車で連れてってや!ワン!

実りの秋が…

2010-10-17 | 社会
今年は、実家の跡取り長兄が入院しているので秋の農作業を手伝いに行ってきた。
兄の息子が一人前になってからのここ数年は行ってなかった。
久しぶりに稲の匂いを嗅ぎ、籾の感触を味わってきた。


     (夏の猛暑に耐えて育った稲穂)

昔はオレら小学生も駆り出され、それこそ一家総出だった。
今は機械化で楽にはなったが、米価が下がり続け、生産費すら賄えない状態に穫り入れを励むみんなの顔も冴えない。
「次つぎと買い替えていかんならん農機具代の支払いさえままならん」と兄嫁もこぼしていた。


     (今年は1~2割方の減収だという)

「米づくりはやり甲斐もあるし好きだが、これではやってられない」という。
こんなことでは、「瑞穂の実る国」が泣くというものだ。


※久かたに 郷の堤に 立ち見れば 声上げ駆ける 幼き我が

秋深し

2010-10-15 | 日常
十月半ばだというのに、まだ日中は暑いくらいの日々が続いている。

人間は、「まだ半袖を着ている」とか、「扇風機もまだ使っている」という。
しかし、鳥たちや木々などの自然界には確実に秋が深まっている。

たわわに実った銀杏も色づいて。

      「青き空 銀杏実り 人想う」

近くの池には早くも鴨が飛来してきた。
            
    「鴨来たり 揺れる穂先や 今日の風」