風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

収まらない怒り

2007-05-20 | 社会
先日の新聞に厚生労働省が発表した平成18年度の脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況が報道されていた。

これを見ると、「過労死」等の労災請求件数は938件、前年度比69件(7.9%)増加、決定件数は355件で、25件(7.9%)増加している。また、うつ病など精神障害等の労災請求件数は819件で前年度に比べ163件(24.8%)増加し、決定件数は205件で78件(61.4%)も増加している。
仕事による「過労死」とともに、うつなどの精神障害が激増している状況が明らかになった。

一方で、この日の新聞には“大企業軒並み過去最高の売上・利益…”と大企業各社の06年度決算の記事が大きく報道されている。
この二つの新聞記事は別々の紙面だが、関連はないだろうか。わたしは問題の表裏ではないだろうかと思う。

大企業はリストラに次ぐリストラで多くの労働者を職場から追い出し、代わりに低賃金・劣悪な労働条件の派遣や請負の非正規労働者を大量に導入し人件費の削減を図っている。残った社員には「成果主義」の厳しいノルマを課し、長時間・過密労働を強いて“過去最高の儲け”である。

このような大企業の“過去最高の儲け”が働く人たちの命と健康の犠牲の上に築かれているとしたら、企業の社会的責任が大きく問われなければならない。

わたしの怒りは収まらない。

初夏の加茂川

2007-05-17 | 趣味
5月15日は京都の葵祭り
空は朝からどんより曇っていて少し蒸し暑く、体調の方も昨日からの頭痛が残っていた。どうしょうかと迷いながら自転車で家を出た。

桂川右岸から鴨川沿いに走った。が、どうも気分が乗らず足が重い。幸い風が追い風で助かった。
適当に休みながら走っているといつの間にか京都市内に。五条辺りからの鴨川沿いには夏の名物?川床が設けられていて、赤い提灯が風にゆれていた。
あんなところで飲んだら高いんやろなあ~と思いながら出町柳から加茂川の河川敷道を北へ。

昼食の購入にコンビニに入った。今日は体がビールを欲しないのでやめておこうと思ったのに店を出る時はなぜか入っていた。
祭りの行列が来るまでにはだいぶ時間があったので木陰でゆっくり景色を眺めながら昼食。

空腹も癒され少し眠くなってきたので寝そべったその時に、目の前を赤いべべ着た黒い日傘の女性が…。突然の被写体の変化に夢を見ているのではと思いつつ急いでカメラを取り出したが、もう目の前を通り過ぎていて後姿に。

背筋を伸ばし前をしっかり見つめて遅からず速からず歩く姿にしばらく見とれていた。
気がつけば頭痛がいつの間にか治っていた。