風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

すでに破壊されている?

2014-04-28 | 日常
            ※この写真は昨年の6月22日のものです。
             ヒシはこれ以上増えず、このまま全て枯れてしまいました。

昨日のブログで紹介した近くの池が緑色に汚染されていた件で、本日、役場の関連部署の担当者が見に行ってくれたそうです。私は同行しなかったのですが、見に行った担当者の判断は「植物プランクトンではないか。生物が死んだりという異常がでてきたら検査が必要だろうが、しばらく様子を見ましょう」だったそうです。

私としては、この回答にはちょっと不満なんです。なぜかといえば、この池は農業用のため池になっていて、5月になれば、ここの水を田に引き入れて田植えの準備が始まるからです。このような水で米や野菜を作っても大丈夫なんでしょうか。

もう一つ気になることがあります。この池には、一昨年までは毎年夏にはヒシが池全体にびっしりと繁殖(生育)していたのです。それが去年は4月の末くらいから少し発育してきたヒシが、成育せずに5月になってすべて枯れて(死滅)しまったのです。それと、沼面をびっしり覆っていたヒシの間を喜んで?泳いでいた鯉も、このところほとんど姿を見なくなりました。
ということは、この植物プランクトンによって池の生態系はすでに大きな被害を受けているのではないかということです。

以前、琵琶湖で植物プランクトン(アオコ)の大量発生によってそこに生息する動植物への被害のが大きな社会問題になりました。その後、産業排水や生活排水の規制など、県民あげての対策が行われてきました。このような経験を生かして、現在では発生の原因も解明され、対策もかなり進んできているといわれています。

役場ののんびりした?対応はこれに限ったことではありませんので、今回の担当者の判断もそれほど驚くようなものではありませんが、私としてはストレスが溜まるというか・・・。
もし、植物プランクトンの発生がもっとひどくなり被害が大きくなったらどうするのか。〝想定外だった〟では済まされないと思うのだが。

鷺の嘆き?

2014-04-27 | 日常
家の近くに御所ケ池という名の池があります。
ネットで検索してみると「御所」という名のつく池は他にもいくつかあり、その多くが歴史と結びついたいわれがあるようです。
この御所ケ池についてはその昔、後鳥羽上皇が水無瀬(大阪府三島郡・淀川右岸の山裾辺り)に別荘を構えたころ、この池で舟遊びをしたとの言い伝えがあります。
残念ながら現在は池の周りがコンクリートブロックなどに囲まれていて、その名前に相応しくない姿になっています。
私が現在のところに住むようになったのは昭和47年。その頃の池には周りにも田んぼもあり、葦が生えていて若干なりとも昔を想わせる姿が残っていました。
その後、名神高速道路の拡幅に伴い、池の周り全部がコンクリート壁ないしコンクリートブロック積になってしまって、まったく味気ない現在の姿になってしまった。

昨日、たまたまその池の横を自転車で通りながら池を見ていたら、池の色がいつもと違うのです。自転車を停めてよく見ると、池面に何やら緑色した浮遊物が広く漂っているのです。ずーと見て回ると、その浮遊物はどろーとした感じで広がっていました。
  
※写真はクリックすると拡大します。
何かが池に流れ込んだのか、それとも、池の中の藻などによるものかわかりませんが、とりあえず役場(この日は休日だったので担当課でなく窓口に)の方に「一度見てください」と連絡しておきました。(見に行ってくれたのか、行ってくれるのかわかりませんが・・・)

この池には冬には毎年鴨が飛来してくるし、カワセミなども見かけたことがある。この日も、そんな汚れた状態なのに五位鷺(ゴイサギ)が一羽飛来していました。(上の写真)
近づいてもじっとしていたのでしばらくの間その姿を見ていた。餌を狙っているようだったが「こんなに汚れていては餌どころではない」というような顔?をしていた。
せっかく餌を探しに来たのにこんな状態では、可哀そうだが何も見つからないだろう。
自然を壊し、人工的なものに造り変えてしまったら、そこにあった歴史も壊してしまう。そして、池とともに暮らしている鳥や魚などの自然の生態系も壊してしまう。
バカな人間の行いの典型を見ているようでちょっと悲しくなった。

前衛作品・・・

2014-04-22 | 日常
友人で、生け花の先生をやっておられる磯野由理さんという方がおられます。
5、6年くらい前でしょうか、写真を趣味にされている方のグループ写真展で紹介され知り合うことになりました。
その後、彼女が出展している展覧会などを時々観に行ったり、時には、写真仲間のみなさんと飲みに行ったりと、気楽な付き合いをしています。
その磯野さんの所属されている未生流の「家元継承記念」の展覧会があり、彼女も出展しているというので観に行ってきました。
広い会場でしたが、たくさんの人でした。95%?くらいは女性で、ちょっと恥ずかしい感じがしました。
彼女には、行くことは事前に言わないで行きましたが、最終日には彼女が会場に来ることは知っていましたので、ひと回り観て廻って帰るころに、「いま、あなたの作品前に来ています」とメールしたら、すぐに駆けつけてくれた。祝いの会だというので、黄色の相当派手な装いだったが良く似合っていました。

会うのは去年の年末?、写真仲間の方らと懇親会という飲み会以来。「久しぶり。元気そうやね」というと、「○○ちゃん(私のニックネーム)よう来てくれたね。きのうは、作品を見るのもやっとくらいのたくさんの人やったんやで。これでも、今日はまだ少なめ」と。
今回の彼女の作品は、バーナーで焼いた10㎝立方の集積材を輪っかにしたものを、棒の周りに2mほど積み上げ、一番上にトゲ・カラタチ(だったか?)を乗せた作品で、いつものように前衛的?、私には、その作品の持つ意味がよくわからなかった。(由理さん、ごめんなさい)

この日は、カメラ持参を忘れるという失態をおかしていまって(トップの写真は携帯でボケている)、「カメラ忘れたわ」というと、「わたしが撮ってあげる。そこに立って」といって、私を彼女の作品の脇に立たせてスマートホンでパシャリ。
この日は、午後から予定があったのと、帰りにヨドバシカメラで買い物があったので、「今日は、これで帰るわ。5月の写真展のときに、また一杯飲みに行こうや」と約束してサヨウナラした。

彼女とは付き合い期間も短かく、個人的なことを聞いたこともなかったのだが、きょうインターネットで検索したら、彼女の秘密?が見つかった。↓
【自己紹介】磯野由理 「形」からの解放を探るアーティスト

小塩山(おしおやま)

2014-04-22 | 日常
    
   
※写真はクリックすると拡大できます。

20日に京・西山の小塩山に6人でハイキングに行ってきた。目的は、カタクリの群生を見に行くこと。
標高600数十メートルの小塩山。歩きやすい舗装路もありますが、この道はカーブが多く距離がある。ということで、この日はほとんどをハイキング道を歩いた。
木々の新緑の輝きや山桜の吹雪?を浴びながら、2時間ほどかかって目的地に着いた。

この日、天気が心配だった。なにせ、カタクリは、陽が差さないと花が開かないということなので・・・。幸い、現地に着く少し前に短時間だったが薄陽が差した。
「運がいいですね。咲いていますよ」と西山自然保護ネットワーク現地案内ボランティアメンバーの出迎えを受けた。

群生地の周りには高さ2mほどの鹿防御用ネットが張られていて、見学者用の道も50㎝幅くらいにロープを張ってある。
案内の方に、ここまでにする長年のご苦労などを聞きながら2か所でカタクリなどを見てまわった。
現地には、会の活動についての簡単な展示などがあった。食事をしながら、ボランティアの方たちにいろいろな話を聞いた。

実は、私の知り合いにここら辺りの自然保護活動にかかわっている人が二人いたので、そのことを会の方に話をすると、なんと二人ともこの会の主要メンバーだった。会発行の冊子を見せてもらうと、二人の写真が掲載されていた。
「お二人さんとはどういうお知り合いですか?」と尋ねられたので、「Mさんとは労働組合運動で、Iさんとは趣味の社交ダンスで」といったら、会の方は「Mさんは会の代表の一人で、蝶など昆虫の方を、Iさんは樹木の方を」といい、「それにしても、Iさんが社交ダンスを? そんなことひと言も言わんかったな。今度会ったら冷やかしてやろう!」と一同大笑い。
Iさん、ごめんなさい。いわなかった方がよかったかな?

もう少しゆっくりしたかったが、雨がぽつりぽつりしてきたので、ご案内への感謝と活動への協力の意味を込めて少しばかりのカンパをして山を下ることにした。
往復距離約8km、時間にして4時間ほどのハイキングだったがなかなかきつい道のりだった。
バス、電車を乗り継いで最寄駅に着き、喫茶店でお茶しながら次の計画などを話し合った。

届いた「決定書」謄本

2014-04-19 | 社会
去る2月の当ブログでも紹介しました、全日本年金者組合を通じて行った年金削減に対する「不服審査請求」の申し立てについて、近畿厚生局社会保険審査官からの「決定書」謄本が送付されてきた。

「決定書」の「主文」は「この審査請求を却下する」というものでした。却下「理由」として、「請求人が主張する不服の理由は、法改正を求めるものであり、原処分に対する審査請求の理由としては適格を欠くものであるから、これを理由とする本件審査請求は不適法であって・・・」と書かれいます。
要するに、「昨年12月支給年金1%削減の行政処分は、法律に基づいて行ったものであり、行政不服審査の対象にならない」という門前払い回答です。

私たちの申し立て理由は、「多くの年金受給者の生活実態を無視した年金削減であり、特に、低額年金者も一律に削減することは社会保障の向上、増進の責務を担う国がしてはならないことであり、たとえ、そのような法律が成立してもそれは『立法の裁量の範囲を超えるもの』で、そのまま行政が実施するべきものではない」(審査請求理由より)というものでした。「決定」は、この申し立て「理由」にまともに答えたものとは言えません。
「決定」に不服の場合、社会保険庁審査会に再審査を請求することもできますが、「決定」を見れば、そこでも「却下」してくることは明らかであり、今回は、再審査請求はしません。

年金者組合は、今後のことについて「年金削減ストップ」訴訟も検討するということです。同時に、「年金削減反対、最低保障年金制度創設、社会保障理念否定の『社会保障制度改革法』廃止、消費税増税反対、不公正税制是正で大企業・富裕層への増税を、の国民的世論をつくり上げ」る運動の発展をと呼びかけています。

今回の「不服請求」は、大阪府だけでも1万人を超え、全国的には12万6千人余の受給者がこれに名を連ねました。
今、安倍政権は、消費税増税や年金削減で国民の暮らしを壊すだけでなく、不安定雇用をいっそう広げ雇用を壊す派遣法の改悪、「集団自衛権」行使容認に道を開く「解釈改憲」による憲法壊しにまっしぐらです。
この安倍暴走政治に、保守的な人たちの中からも「このままでは日本が危ない」という声が上がっています。
国民の一人一人が、今こそお上に物申す時ではないでしょうか。