風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

生い立ちの景色(46) 新しい仕事、新しい仲間

2014-08-30 | 生い立ちの景色
1962年6月。
「向こうの職場で人が足りない」という理由で職場移動することになった。
今度の職場は、50秒の作業を一日500回繰り返すようなこれまでのラインではなく、日産10台くらいのカラーテレビを組み立てるところだった。
仕事の内容はキャビネットにブラウン管を取付けるなど、そんなに難しくなかったし、今までの仕事に比べたら体も楽だった。

職場のメンバーは男ばかり10人くらいだったが、俺より年下は1人、みんな年上だった。
仕事場の雰囲気もよかったし、仕事もやりがいがあった。
何より、体が楽だというのは夜間通学している俺にとっては、ありがたかった。

夜間通学もだいぶ慣れ、何人か気の合うやつもできて楽しかった。
いくつかのクラブもあったが、授業が終わってからの部活はたいへんだからと、ほとんどのやつは入っていなかった。
俺も、これといってやりたいことがあったわけではないので入部はしなかった。
ただ、同じクラスの同じ会社の人で一年年上だったIさんから、「社研(社会問題研究同好会)へ入会しないか」と誘われた。

社研のメンバーは10人くらいで保健体育の先生が顧問をしていた。
2週間に1回くらい会合を持って、時事問題や会が出すニュースの内容などを話し合ったりしていた。
何となく行ってはいたが、中心になっていた先輩メンバーらとは、ちょっと肌が合わない感じがしていた。

授業中寝ているやつもおったが、先生は「仕事で疲れているからしょうがないな」と笑ってそのままにしていた。
期末試験についても、「ここら辺りをしっかり復習しとけよ」いって、気を利かせて?くれた先生もいた。ありがたかった。
学校から帰ってからの勉強は、体もしんどいし、横で寝ている親がいたのでそれもできなかった。
職場の上司にはうその理由で届け出て年休を取って試験勉強をした。

ある日、職場の先輩のHさんから「昼ごはん済んだらロッカーに来て」と言われた。行ってみると、「これ見といて」と広告紙に包まれたモノ?を渡された。
学校に行ってから包みを開けたら、共産党の新聞である「赤旗日曜版」が出てきた。ちょっとびっくりした。

残念? 二つ

2014-08-24 | 日常

昨夜は、京都市中央卸売市場(京都市下京区)の夏祭りに行ってきました。
かってお世話になっていた和太鼓サークルのみなさんが出演するというので・・・。
この祭りは初めてでした。会場は魚や海産物を扱う広い場所でしたが、人、人、人というくらいのたくさんの人。
飲み物、食べ物の屋台もいろいろあって、しかも安い。

舞台もあり、次々と楽しい出し物がありました。
友人たちの和太鼓演奏もそうですが、他にも子供たちのストリートダンス、吹奏楽の演奏等々。
中でも、市場の魚関係の人たちによるマグロの解体ショーにはびっくり。
解体が終わったあとに、観客にトロなどの振る舞いがあるかと期待したのですが、さすが、それはありませんでした。残念・・・。

  

閉会の前に、四国徳島の阿波踊りの披露があったのです。囃し手、踊り手総勢30人くらいでしょうか。
♪チャンカ チャンカ♪という軽快なリズムに乗った、あの踊りです。
これまで、テレビでは見たことがあったのですが、今回は、それをかぶりつきで見ることができたのです。
勇ましい男踊りもカッコいいですが、私は、お姉さん方のしなやかな女踊りにすっかり魅了されてしまいました。

最後に、「みなさんもご一緒に」という声がかかることを期待していたのですが、それはありませんでした。残念・・・。
終わりの挨拶の時に、「京都でも踊りの練習をやっていますので、どうぞいらっしてください」という話がありました。
本気に、行ってみたいという気になりました。
舞台から降りてこられた踊り手さんに「ありがとございました。カッコよかったですよ」と大きな声でお礼を言いました。

今朝になって、このブログを書いていても、昨夜の、あの阿波踊りの興奮がまだ残っているようです。

ここまでするか?

2014-08-16 | 日常

JR高槻駅前ビルの地下にあるFさんの居酒屋です。奥さんと二人でやられています。
Fさんとは、テニスでの知り合いです。

この店、横はそこそこの広さがあるのですが、奥行きが狭いのです。
入り口がない?というか、店の前が全部が入り口で暖簾がかかっているだけ。
カウンターに沿って席があり、その向こうは人ひとりのスペースしかない調理場、後ろは食器類を並べる棚です。
これで全部です。たぶん、奥行きは2㍍50㎝くらいしかないのでは。

ということで、店では大そうな調理ができないので、ほとんど?を自宅で作って持ってこられるのです。
それにしても、この品札の多いこと。ほんまに、これ全部ができるのかいなと思うくらいです。
食器を出す時に邪魔にならない? まさか、後ろの棚の中を隠すために貼ってあるのでは。

それと、狭い店なのに、前にも、左にも右にもテレビが((小型ですが3台)置いてあるのです。
何でかって・・・、おわかりでしょう。 そうです、タイガースの試合を観るためです。
お断りしておきますが、もちろんTファン以外のお客さんもOKですよ。

先日、久ぶりに行った時に「お元気そうですね」と言ったら、「テニスのお蔭です。店の方、まだまだがんばれそうです」といっておられました。
そうそう、最後にこれだけは言っておかなくては・・・。
アテ(肴)は、どれも美味しいです。そして安いです。
ちょっとお店の宣伝になってしまいました。スミマセン。

〝斬られ役が〟男優賞

2014-08-13 | 日常
当ブログでも紹介しました、映画「太秦ライムライト」(落合監監督)が、この度、カナダのモントリオールで開かれた第18回ファンタジア国際映画賞で、最優秀作品に当たる「シルバー・ノワール賞」を受賞した。
また、東映時代劇の斬られ役一筋で55年、初めてこの映画で主演を務めた福本清三さんが最優秀主演男優賞を受賞した。
福本清三さん、ほんとうにおめでとうございます。

時代劇全盛時に少年時代を過ごした者として、やはり時代劇を観るとなんだかほっとするのです。
映画やテレビで時代劇が年々少なくなっている昨今ですが、大変寂しく思っています。

この映画は時代劇ではありませんが、日の目を見なかった時代劇役者さんにスポットがあたり、これをきっかけに時代劇が再び復興してくれることを願うものです。

夏の風

2014-08-12 | 趣味

予定していたテニスが中止になったので、自転車で久しぶりに淀川へ行ってみた。
雨の心配はなかったのだが、湿気の多い風が体にまとわりつくようで、とても〝風爽やか〟ではない。
土、日の台風の影響で河川敷が水に浸かったようで、草木に泥の跡が残っていた。

久しぶりだったせいか、思っていたより軽やかにペダルを漕ぐことができた。
今年のヨシ原には例年にも増して雑草が多いように感じた。
何カ所か道に泥が溜まっているということで通行止めになっているところがあり、堤防道を走った。

   
※河川敷とは思えないほどの樹木が茂る(右3枚の写真)

途中、道路の泥や草木に絡まっているゴミの除去などの作業をしている役所の人に話を聞いてみた。
「去年、一昨年と二年続きの洪水によって河川敷施設が大きな被害を受けた。まだまだ復旧ができていないのに、今回、またやられた。これから9、10月が心配」と。

秋風を感じながらのチャリ歩にはもう少しの辛抱。待ち遠しい。

ヨシの原 ザワワひと揺れ 蝉時雨