風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

流された「流れ橋」

2009-10-20 | 社会

   橋脚も数基流失・損壊(右岸の久御山町側から)


橋脚から外れた橋板はワイヤーに繋がって残っている(左岸の八幡市側から)

時代劇の撮影でも有名な木津川の「流れ橋」(正式名上津屋橋・京都府八幡市-久御山町)が台風18号による被害を受けたと聞いたので見に行ってきた。
全長356メートルを支える木製の橋脚約70基のうち数基は流失・破損していて、ワイヤロープでつながれた橋板が無残な姿で岸や橋脚に引っかかっていた。今回の被害は04年以来5年ぶりだという。

台風18号は木津川上流の伊賀上野地方(三重県)に豪雨をもたらした。その結果、木津川上流と支流からの濁流が一気に高山ダムに流れ込み、ダムの保水位が基準を超え耐え切れなくなり放流した。それによって、木津川下流域の水位が上昇し、堤防より数メートル低い流れ橋の橋板を超えるものになった。

復旧について、管理している京都府山城北土木事務所に聞いてみたら、「これから被害の調査をするが、橋脚の一部も流されており、6月~10月の雨季には橋脚部の工事も出来ないので、1年以内の復旧は微妙。費用についても調査を待たなければならないが、数千万円(6000万円くらいという報道もある)は掛かる」という。復旧費用の分担については、「破損の原因を『災害』とするか『維持管理に問題があった』とするかによって、国や府県の負担割合が変わる」という。

ここは嵐山ー木津サイクリング道の中間で、多くのサイクリストが休憩・交流する場所にもなっており、オレもよく行くところ。映画のロケーションにもよく使われ、文化財的な橋にもなっている。一日も早い復旧を願うばかりだ。

オリンピックを汚す石原発言

2009-10-07 | 社会
2016年の夏季五輪開催地にブラジルのリオデジャネイロが選ばれたことについて東京都の石原知事は、「ブラジルの大統領が、かなり思いきった約束をアフリカの(IOC委員の)諸君としたという。サルコジ(仏大統領)がブラジルに行って『フランスの戦闘機を買ってくれるならブラジルを支持する』とか言ったとか」などと発言。

この発言にリオデジャネイロの招致委員会は、石原知事がライバル都市のイメージを損なう論評を禁じた国際オリンピック委員会(IOC)の規則に抵触する発言をしたと非難する声明を出し、IOCに正式に抗議するという。

開催地投票で東京以外に投票したIOC委員は、このニュースを聞いてどう思っただろうか。“東京に投票しなくて正解だった”と自らの投票行動により確信を深めたことだけは確かだろう。

4カ国で最高の150億円もの活動費を使い、招致活動に尽くした人への感謝の言葉もなく、「日本のオリンピック委員会はもっと強くならなければだめだ」などという。日本国民の一人として、こんな人物を首都のトップにしているのがほんまに恥ずかしい。どうしてこんな傲慢な品性のない人物を知事に選んだのか?東京都民の気がオレにはまったくわからない。

オリンピックは世界最大のスポーツの祭典であるとともに、すべての国のすべての民族の平和と友好の証でもある。今回選ばれたリオデジャネイロへの祝福こそ、本来のスポーツ精神ではないだろうか。石原知事はスポーツの風上どころか風下?にも置けない男だ。