風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

809号法廷

2006-04-24 | 社会
4月24日、大阪地裁809号法廷。
「夫は誠実に一生懸命に会社の仕事に取り組んできました。そして、ついに命を削るまで・・・」。悔しさと怒りのこもった尾形さんの切々とした訴えが終わると期せずして傍聴席からは拍手が起こった。わたしは熱いものが込みあげてくるのを抑えることができなかった。

「過労死」するまで会社のために働いてきた夫を支えてきた奥さんの訴えを被告松下電器は、そして裁判官はどのように聞いただろう。

亡くなった尾形さんと同じ部屋で仕事をされていた鈴木さん(当時課長)が証言された。「尾形さんはブラウン管の研究・開発部門の部長として熾烈な企業競争のなかで組織をまとめ、その先頭に立ち懸命に働いておられました。帰宅は毎日10時、11時、土日のどちらかはほとんど出勤して・・・」と。そして、当時次々と在職死された人たち5人の名前を挙げられた。

 裁判はきょうで実質的な審理が終わり、次回7月3日が最終弁論、そして判決が下される。

春の終わり

2006-04-16 | 趣味
天気の悪い日がつづいていてこのところ自転車で出かけることが出来ず、少しイライラ状態。
今日も朝から雨がぱらつき空にはどんよりした黒い雲、迷ったが昼から出かけることにした。

八幡市(京都府)の背割堤(木津川と宇治川の合流点の堤防)の桜並木は平日で天気も悪かったので人も少なかった。
満開を過ぎた桜が折からの強い西風に舞っていた。堤を挟む木津、宇治の流れはここのところの雨で勢いを増していた。

散りゆく桜を眺めているとなぜか写真に撮るのがかわいそう?になってきた。もう少しそこに居たかったがまた雨がぱらついてきたので家路を急ぐことにした。

「オッチャンお帰り。きょうのチャリン歩はどうだった?とユキが声をかけたら『西風に河原のヨシが泣いていた』と。
・・・ユキにはきょうのオッチャンの気持ちがようわからん。ワン!」