今週紹介する歌は
工藤慎太郎の「
2つで1つ」(作詞・作曲も本人)。
数カ月前にラジオではじめて聴いて、なかなかいい歌やんとちょっと耳に留まっていた。
偶然、一昨日に行ったスーパージャスコの「催しのお知らせ」に、「29日・工藤慎太郎ミニライブ&サイン会」とあった。そんなんで自転車で行ってきた。
「8年間イタリア料理店で皿洗いをしながら路上ライブを続けた」。
その店の「シェフが『そんなに歌いたんやったら皿を洗いながら唄っていいよ』といってくれたのがうれしくて『シェフ』という曲を作った」と。
そして、「八代亜紀の事務所にスカウトしてもらった」と語り、ギターを弾きながら4曲唄った。
会場はスパー店内の一角。ひな壇になった100人くらい座れる客席はあるが、舞台は高さ10㎝、畳2枚ほどの広さの台を置いただけで後ろはポスターを貼った衝立、横は紅白の幕を張った粗末なもの。
この日は土曜日とあって買物客は多っかたが、始まる時間になっても客席は30人ほどでガラガラ。本人が衝立の裏から登場してきてライブが始まったが盛り上がらない。ちょっと可哀そう。
歯切れのいいギター演奏と若々しく爽やかな彼の歌声がざわつく店内に流れた。何があったのかと通りすがりの人が覗き込むが、客席に座りに来る人は多くない。
本人はそんなことを気にしないように?元気に明るく話しかけ唄っていたが、オレは心の中で、「ここへ座って聴いてあげてよ」とつぶやいていた。
30分くらいのライブが終わり、CDの販売とサイン会が始まったが客席にいた多くの人が後ろから席を立ち帰っていき、CDを買う人はまばらだ。
オレは買おうか、買うまいか迷った。言い訳かもしれないが(言い訳です)、この歌(「2つで1つ」)を覚えてしまっていたので…。結局買わずに帰ってきた。後ろ髪を引かれる思いで…。ゴメンナサイ!
きょう、そのお詫びといったらなんだが、彼が今一番力を入れている「2つで1つ」の曲を紹介することでご勘弁を。
頑張ってほしい歌手の一人だ。