今回の広州アジア大会2010では「ダンススポーツ」が競技として初めて採用された。
5種目を行い、日本のメダルは銀3、銅4だった。もちろん金は5種目とも中国勢が制した。まあ、主催国だから中国が周到な準備で金メダルを取ったのはある意味では当然かと思いきや、そうでもない。
毎日新聞11月13日付に、「アジア大会:交誼舞 広州の公園で中高年の愛好者舞う」という見出しで、写真付きのこんな記事が載っていた。
(朝から公園に集まってダンスを踊る人たち)
記事は、「アジア大会開催中の当地では、市内の公園で華麗にダンスを踊る大勢の人たちを見かけることが多い。日本でいう社交ダンスで、中国では交誼舞(こうぎまい)と呼ばれる。中高年の愛好者が公園に集まって踊ることは珍しくなく、早朝から舞踏会のような光景が繰り広げられる。日本と中国がメダルを争うとみられているが、すそ野の広さでは中国が圧勝しているようだ。」というのだ。
中国では、ダンスをする屋内の場所が少ないので屋外の公園でするのかどうかはわからないが、日本ではおよそ考えられない光景だ。また、場所が屋外かだからかもしれないが、みんな普段着だ。
日本では、我らがやっている社交ダンスサークルでもなかなか場所取りがたいへんだし、ちゃんとしたところへ習いに行けば安くないお金も要る。また、服装もまったく普段着でという訳にもいかない。
「ダンススポーツ」がオリンピック種目になるかどうかはわからないが、近くで安く、そこそこのレベルのレッスンが受けられ、楽しむことができる環境が増えればもっとダンス愛好家が増えるのだけは確かだろう。