山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

恵那・山里の聞き書き

2007-12-24 | 山里
22、23と、「恵那・山里の聞き書き」の研修「聞き書き塾」でした。
東京から、樹木・環境ネットワークの渋沢寿一さんを講師にお招きしました。

恵那・山里の聞き書きは、聞き書き集を作ろうと私とゆっこさんとあっこさんがたくらんでいるものなのだけど、3人ではすすまないので、書き手を募ってしまおうというもの。

前に塩野米松さんの聞き書き塾を受けたことがあるけど、渋沢聞き書き塾もすごくよかった。山里について、うなずきながら話を聞いていました。

受講生の皆さんもすばらしかった。
こんないわゆる「田舎」でこんなハイレベルな研修が行われているなんて、誰が想像するでしょうね。わざわざ東京から受講しにきた人もいました。
人数がそれほど多くなかったので、みっちりと、濃かったなぁ。
得した気分です。
主催者の私としても結構落ち着いてやれました。

山里の心を書き取りたい、と思います。

眠い……
昨晩は恵那ラジウム温泉館でずいぶん盛り上がったけど
割と早く寝たんですけどね。
渋沢さんはざっくばらんで、面倒見がよくって、ほんと感謝です。

生サンマで作るさより飯

2007-12-24 | 山里
「聞き書 岐阜の食事」で今調べたところ、さより飯は恵那の東野と御嵩で登場する。どちらも生のサンマをご飯を炊くときに炊き込んだものだった。
どうりで、この本は読んでいるはずだけど、少しもおいしそうな感じがしてなかったので、名前だけは印象に残ってたけど、そそられなかったのである。
私は生魚より干物が好きだから、ゆっこさんのレシピのほうがはるかにおいしそうに感じられる。

この22、23日、樹木・環境ネットワークの渋沢さんは、ヒマさえあればこの本を読んでました。「聞き書き ○○の食事」シリーズ(農文協)は山里文化研究所のバイブルです。

恵那地方の「さより」

2007-12-24 | 山里
先日坂折の間伐のとき、山主の直さんが焼いてくれたのは塩サンマでした。
今日、「聞き書き塾」のあと、土着民のゆっこさんと話していたら、恵那では塩サンマを昔からよく食べるということ。山の中で直さんがサンマを焼いているのは結構必然性があるようです。ほかの魚じゃないのです。

恵那ではサンマをさよりということは、「聞き書き 岐阜の食事」に書いてあって知っていた。さより飯というのがある。
ゆっこさんの知っているさより飯は、ご飯にしょうがの細かく切ったのとにんじんなどを調味料とともに炊き込んで、炊きたてのところに焼いた塩サンマの骨をとった身を入れてぐにぐにと混ぜるということ。身がたくさん入っているところがほしい!と思ったそうです。
いかにもおいしそうです!
そういえば直さんも、ちゃんとしょうがをおろしてサンマにかけてました。

ゆっこさんの子どもの頃(40数年前???)にはまだまださより飯があったのに、なぜか最近ないらしい。恵那も五平餅ばかり売ってないで、さより飯も名物化すればいいのに。地域興しの産物探しているらしい。
さより飯定食なんていけそうですよ。