山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

小鳥さえずる季節

2008-02-08 | 山里
徹夜っぽいことが近頃たびたび起こり(今日もそうだけど)、
2日前も、朝事務所から自宅に帰るとき
すでに白々と空けた空の下、2本のアベマキの梢に2羽のシジュウカラがとまって
「源平ツツジ白つつじ」とかわいい声でさえずっていた。
バレンタインデーが近いことを、そして春がそこまで来ていることを教えてくれた。

陽の光はあきらかに白く明るく力強くなっている。
夕刻の恵那山がピンクに輝くのもこの時期。

今は2月 たったそれだけ
あたりにはもう 春が聞こえている
だけれども
たったそれだけ
昔むかしの約束はもう戻らない

ああ 花はまた開くであろう
そして鳥は変わらずに鳴いて
人々は春の中で笑み交すだろう

というのが私が20歳の頃から好きだった歌。

そして、
チューリップの花咲くような明るさであなた私を拉致せよ2月
というのも私が20代のころから好きな、俵まちさんの短歌。

どんなに悲しいことが起ころうと
容赦なく花が開くことに憤りに似た気持ちを感じたこともある。
季節の移り変わりは時をどうしても止めることができないことを
私の目の前に突きつける。

明日どうなるか、さっぱり分からない。
そんな無計画ではいけないけれど
とにかく今日はすでに明日になっている。
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