港の方から、「ハイ3.5~」「はい3.5~」
「ハイ5.8~」「はい5.8~」
と、数字を読み上げ復唱する声がした。
こんな冬の雨の日に、たいした木もないのに、
どういう林分調査をしてるんだろうと、引かれるように行ってみた。
(数字を読み上げる声がすると林分調査だと思ってしまう)
バケツのナマコの重さを量っているのだった。
1月上旬、佐久島の東浦。
翌朝の島の有線。
「明日からナマコの口をダラアキにします。時間は8時30分から午後2時、なお、月曜日、木曜日、日曜日は休みです」
何といっているのか聞き取れず、息を止めて聞きなおし、3度目でやっと分かった。
ナマコの口をダラあき……
ナマコがひっくり返って口をあいて、だらーん、としている様を想像するしかないでも、きっと違うはずである。
(ナマコはだらーんとしているときとそうでないときの区別が分かりにくそう)。
ナマコの口をダラあき……
忘れられないフレーズ。
「ハイ5.8~」「はい5.8~」
と、数字を読み上げ復唱する声がした。
こんな冬の雨の日に、たいした木もないのに、
どういう林分調査をしてるんだろうと、引かれるように行ってみた。
(数字を読み上げる声がすると林分調査だと思ってしまう)
バケツのナマコの重さを量っているのだった。
1月上旬、佐久島の東浦。
翌朝の島の有線。
「明日からナマコの口をダラアキにします。時間は8時30分から午後2時、なお、月曜日、木曜日、日曜日は休みです」
何といっているのか聞き取れず、息を止めて聞きなおし、3度目でやっと分かった。
ナマコの口をダラあき……
ナマコがひっくり返って口をあいて、だらーん、としている様を想像するしかないでも、きっと違うはずである。
(ナマコはだらーんとしているときとそうでないときの区別が分かりにくそう)。
ナマコの口をダラあき……
忘れられないフレーズ。