夏至。
感慨深い。
一年で感慨深いのは冬至、夏至、春分、秋分だ。中でも夏至と秋分には寂しさが伴う。
夏至というのは一年で一番日が長い日であり、この日から日が短くなるわけで、もっと重要視されて大きなイベントがあってもよさそうなのだけど、特に節句の行事もないし、冬至のようにかぼちゃを食べろだのゆず湯に入れだの言われないし、その意義の割りにはなぜかスルーされている気がする。どうしてなんだろう。
冬至についてよく言われるのは、クリスマスとほぼ同じ時期だということだ。日本の正月もほぼ同じ時期なのだが、日本は本来旧暦(太陰暦)だったから、伝統的にそれほど大事にされていたとは思えない。ただ、冬至の行事ということではないが、信州遠山郷の霜月祭りや椎葉村の神楽などは、冬至の時期に行なわれていて、特に椎葉村の神楽などは太陽の再生を祝っているように見えた。かつて元日に三重県の神島で行われていたゲーター祭はまさに太陽の再生の祭りと言われていたけど、あれは旧暦のときはいつやっていたものなのだろうか。
いや、今日は冬至ではなく夏至なので、冬至のことなど語らなくてもよい。
というわけで、夏至を祝って、ドクダミの焼酎漬けを作ってみた。虫刺されに効くらしい。ネット上にたくさん情報が出ている。それと、その液体を水で薄めてグリセリンなど入れると化粧水になるということ。ドクダミ化粧水は前に長野県根羽村の80代の方にいただいたことがある。日焼け止めにもなるとその人は言っていた。実際その人はすごく肌がきれいだった。
花だけでなく葉もたくさん使っていいはずなのだが、花だけでもいいらしい。ということで、ネットに出ている者は花を集めているものが多い。見た目がきれいだからだろう。
ドクダミの花は本当にきれいだ。清楚で、端正で、上品だ。きれいすぎて摘むのが惜しかった。けれどもまだまだたくさんつぼみがついていたので、摘ませてもらった。
どこにでも生えるドクダミだ。根でしか増えないものだと思っていたけど、種でも結構増えているようだ。
ドクダミの花の咲いている動画あります(酒漬けのつくり方ではありません)