山道に赤い実があり、見上げてよく見ると、桑でした。
赤いのが熟している感じがするけど黒いのが熟している。けれど、黒いのがなかったら赤いのを食べてしまうでしょう。
ブラックベリーのようなものです。
75歳以上ぐらいの人ならみんな、子どもの頃学校帰りに桑の実を食べたという経験があるよう。昭和30年ぐらいまで、地域によってはもっと遅くまで、山の畑は桑ばかりだったので、どれだけ食べても尽きることがなかっただろうと思う。
私は桑の実はいまだ食べたことがない。桑=蚕 のイメージがこびりついていて、恐怖なのである。
しかしこの木の実がもっと熟したら食べてみようと思う。
よく見ると、蚕が1頭いた! ギャーッ!!!(写真には写っていない)
野生の蚕です。それは野生と言うのか、遠い昔に飼っていたやつが逃げ出して子孫が生き延びたのか分からないけど。1頭いるということは複数いるのだろう。1頭では子孫を残せないからだ。今まで残ってきたということは親が複数いるということだ。
しかしその1頭は死んでおりました。蚕の形のまま、かたまっていました。まわりに仲間もおらず。あえて探しません。
この桑の木も、恐らく昔周辺が桑畑だったときの生き残りなのだろうと思う。野生のほんとのヤマグワはもっと大型になるし、なんか雰囲気が違うので。