詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

二足で三文

2012-02-22 | 随筆・雑感

<二足で三文>

何年か前のこと、初めての海外旅行の前日に、母さんに「2束3文ので

いいから綿の白い靴下買うといて」と頼んだ。

母さんは「2足で3文って1000円か?」と・・・

夜「3足で1000円のあったんで買うてきたよ!」

「・・・ん?!ま、いいか !」

後日、ツィツターにこの事をアップしたら京都のフォロアーさんから

「そらよろしぃな早起きは3文の得って言いますやろ、 毎日1000円

ただけるんやったら早起きもしますわな」とメッセージが・・・

それ以来1000円は3文と心の中で決めている。

この写真のくつしたいくらになるんやろ・・・

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北の便りーかげろう

2012-02-22 | お気に入り


<北の便り-かげろう>
                               
もやいを解かれた白い小船は
ゆらゆらと暗い海へ漂っていく
ゆっくりと 引き潮に導かれるままに
霧の海はむやみに深く
霧の海はやたらと静かで
もやいを解かれた白い小船は
ゆらゆらと暗い海を漂っている

朝の光がぼんやり海を照らすころ
小さな魂が小船から夜明けの空へ
フワーッとたちのぼり
白いかげろうになる
イカロスの翼を持たないかげろうは
たよりなげな羽で
フワリフワリと宙に浮かび
ぼんやりと朝の海を漂う白い小船と
軽くなった自分のぬけがらを
ながめている

2011・3



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