詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

源氏物語第三十帖/藤袴

2020-11-28 | 短歌

<源氏物語第三十帖/藤袴>

藤袴が咲くと晩秋の味わいが深くなる。藤袴はキク科のひよどり草の

仲間。そっくりの花だが藤袴は薄紫の花と葉に鳥足みたいに切れ込み

があり、ひよどり草は白い花と葉に切れ込みがない特徴で見分ける。

藤袴は源氏物語第三十帖「藤袴」の表題にあるように古くから都人に

身近な存在だったようだ。花や茎が匂い袋に用いられたとかで品の良

い芳香がある。 第三十帖では光源氏の息子夕霧が従姉玉鬘に思いを

寄せ父の使いで訪れた時、歌に添えて藤袴を差出したがやんわりと

「ごめんなさい」されてしまったくだり。以上webより

今風でいうと高校生がいとこのお姉さんにドキドキ告白したら

「ごめんなさい」といったパターン。

夕霧/おなじ野の露にやつるる藤袴 あはれはかけよかごとばかりも

玉蔓/たづぬるにはるけき野辺のべの露ならばうす紫やかごとならまし

 

 

コメント (2)
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