行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヤブヤンマとクロイトトンボ

2019-08-22 20:00:45 | 昆虫
城山公園の林縁道につくられた小さな池、
こんな水溜まりのような池にもオオシオカラトンボを中心に
トンボたちが集まります。


この池、一昨年までは、
晴れた夏の午後に訪れると、
ヤブヤンマやクロスジギンヤンマが産卵に来ていました。
そして、産卵するメスを探すオスの姿もときどき見られました。


しかし、昨年そして今年、
池全体がアサザに覆われ、水面がほとんど見えなくなったせいか
ヤブヤンマやクロスジギンヤンマの姿を見なくなりました。


今年の8月初旬、
池のアサザが少し取り除かれ、水面が見えるようになったせいか、
久しぶりにヤブヤンマが産卵しているのを見つけました。


ヤブヤンマ。
成虫は5月下旬から9月ごろまで見られ、
普段は薄暗い藪の中で枝などにぶら下がり静止し、
夕方になると高所を飛びながら摂食活動します。
したがって、産卵の時以外はなかなか見つけることの難しい大型のヤンマです。


産卵は水際から少し離れた湿土、苔などに
腹端を差し込みメスが単独で行います。
あちらこちらに移動しながら何度も産卵するので、
メスの姿はゆっくり観察でき、近距離からの撮影も可能です。
メスの複眼は薄緑色ですが、
オスは美しい青色、腹部にも青色が加わり美しい姿です。


その小さな池のアサザの葉の上にクロイトトンボがいました。
胸部側面と腹部の先が青いイトトンボです。
成熟したオスは胸の横が粉をふいたように白くなります。
平地や丘陵地の水草の多い池などに、
春から秋まで長期間見られます。


池にびっしり生えたアサザの葉の上に、
よく見ると何組もののクロイトトンボのカップルがいます。
この池には数匹のオオシオカラトンボ♂が縄張りを張り、
ヤブヤンマも追い回されていましたが
クロイトトンボはなんの影響を受けることなく、
平然としていました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする