行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ゲンノショウコ、ハンショウヅルなど果実、種実

2024-01-09 20:00:51 | 花,植物
11月30日の南山の山道に
ゲンノショウコ、ハンショウヅルの種実、
そしてガマズミ、コバノガマズミ、サルトリイバラの果実を写して歩きました。


ゲンノショウコ(現の証拠)、
古来より下痢止めや胃腸病に効能がある薬草として知られ、
山野や道端に花を付けるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。
花も美しいのですが、果実の造形もおもしろく美しいゲンノショウコです。


長さ1.5cmほどの細長い蒴果は上部がくちばし状にのび、
その下端に種子ができます。
熟すと5裂し、裂片は種子を1個ずつ巻き上げて飛ばします。
種子を飛ばした後の果実の様子が神輿の飾りに似ているのでミコシグサ、
また、種子を飛ばす前の果実の形をろうそくに見立てて、ロウソクソウの名もあります。


初夏5月~6月に、
硬質感のある半鐘形、果実のような花を付けていたハンショウヅル、
秋も深まり、美しい綿毛の果実ができていました。


ハンショウヅル(半鐘蔓)、
キンポウゲ科センニンソウ属のつる性低木です。
硬質感のある花らしくない花を見ると、キンポウゲ科と思えませんが、
果実はキンポウゲ科のテッセンやクレマチス、センニンソウとよく似た綿毛、
キンポウゲ科であることがうなづけます。


たくさんの果実をつけたサルトリイバラ(猿捕茨)もありました。
サルトリイバラ科シオデ属に分類される落葉つる性の落葉半低木、
雌雄異株の植物、雌株は秋に熟して赤くなる果実(液果)をたくさんつけます。


山の小道にガマズミが小さな赤い実をたくさんつけていました。
山地や丘陵地の明るい林に生えるガマズミ科ガマズミ属の落葉低木です。


数個の赤い実をぶら下げていたこの木、
オトコヨウゾメかもと思いましたがコバノガマズミでした。
両者ともガマズミ科ガマズミ属の落葉低木、
実の付き方、葉の形がよく似ています。
コバノガマズミは葉や枝に星状毛が密生していて触ると区別ができます。
コメント
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