行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

コアジサイ、センダン、オカタツナミソウ

2016-05-21 20:00:37 | 花,植物
ゴールデンウィークが過ぎ、
いつのまにか5月も中旬、
久しぶりに公園の山道を散歩して見ました。


アジサイ科アジサイ属コアジサイ。
アジサイより一足先に
薄紫色の花をつけていました。
大きな鋸歯、光沢のある葉も美しいコアジサイです。


アジサイの仲間は一般に装飾花があるのが特徴ですが
コアジサイは全部本花、装飾花がありません。


さらに花を拡大して見ました。
花弁と葯は白色で花糸が紫色、
その結果全体が品のある薄紫色に見えます。


センダン科センダン。
この花も薄紫色です。
赤紫色の蕾と咲き出しが美しい花です。


シソ科タツナミソウ属オカタツナミソウ、
山道にたくさん咲いていました。
草本ですが、これも薄紫色の花です。


オカタツナミソウ、
蕾は紫色です。
タツナミソウの仲間はよく似ていますが
上部に葉が集まってつくのがオカタツナミソウの特徴、
見分け方になるようです。



コアジサイ、センダン、
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クマシデ、アカシデ、イヌシデの果穂

2016-05-20 20:00:24 | 花,植物
山野や公園樹としてよく見られるクマシデ、アカシデ、イヌシデ、
果穂が四手(シデ)に似ているのでこの名があります。
いずれもカバノキ科クマシデ属の落葉広葉樹、
5月上旬、その3種の果穂を比べて見ました。


クマシデ、
しっかりした大きな果穂です。


長さ1.5~2㎝の葉状の果苞が
幾重にもなり、果穂ができ、
その果苞の基部に果実(種)がつきます。


アカシデ、
果穂は長さ5~6cmとクマシデに比べやや小さく、
果苞がまばらで、開いています。
こちらの方が四手に似ています。


これもアカシデの果穂、
果苞の基部に果実が見えます。


イヌシデ、
クマシデ、アカシデもそうですが
緑色で葉のような果苞、
3種の中では1番葉と見分けづらいようです。


四手とは
玉串やしめなわなどに下げる紙のこと、
イヌシデの果穂がひらひらして、
最も四手のように見えます。





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河原の草原にヒバリとホオジロ

2016-05-19 20:00:26 | 
多摩川河原、
久しぶりにヒバリの姿を近くに見ました。
そして、ホオジロのカップルもいました。


野原が少なくなり、
見ることも少なくなったヒバリ、
河原にはまだ見られました。


冠毛を立てて、
凛々しい姿です。


胸の斑模様もきれいです。


後ろ姿。


餌を見つけたようです。


やはり河原の草原に
ホオジロのカップルがいました。
繁殖期に入っているようです。
体色が濃く、これは雄です。


同じ雄の正面顔、
繁殖活動のせいでしょうか
羽がかなり擦れています。


直ぐ近くにいたこちらは雌、
雄に比べて体色がだいぶ薄いのがわかります。



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草原のセッカ

2016-05-18 20:00:46 | 
再びアオハダトンボでもと、
踏み入ってみた多摩川河原の草原、
トンボは見つかりませんでしたが
草原を舞い飛ぶ小さな小鳥がいました(5/6)。


「ヒッ,ヒッ,ヒッ」、「チャッ,チャッ,チャッ」と
よく響く大きな鳴き声をあげて草野を舞い飛びながら、
よく見ると、ときどき草に舞い降りてきます。


草をかき分け、
舞い降りた辺りにそっと近づいて見ると、
スズメより小型の小鳥がまだ残る葦の草穂にとまっています。
セッカ科セッカです。
この日は小雨そして風も強く、
めくれ上がった冠毛がおしゃれな帽子のように見えます。


たまたま撮れた飛び立つ瞬間、
シャッタースピードが遅く、
被写体ぶれをしていますが
扇状に開いた尾にセッカ特有の縞模様がよくわかります。


季節感のあるセッカをと思っていたら、
ギシギシの花穂にとまりました。


ギシギシの緑、背景の緑に
乳白色の腹部が映えます。


一週間後の晴天の日、
多摩川の河原で再びセッカ。
このスマートな体型がセッカの本来の姿のようです。


草の中に入りこみ、
昆虫などを捕食するようです。


今まで鳴き声は聞いても
撮るのは難しいと思っていたセッカですが、
けっこうな頻度で草に下りてきて
被写体となってくれます。




ときどき草



チャッ,
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アオハダトンボ、ヤマサナエ、シオヤトンボ

2016-05-17 20:00:22 | 昆虫
アオハダトンボ、ヤマサナエ、シオヤトンボ、
5月上旬に写したトンボ3点です。


多摩川にレンリソウを見に行った日、
河川敷きの草原に美しいトンボを見つけました。
昆虫図鑑で調べてみると
カワトンボの一つアオハダトンボ♀です。
初見、初撮りです。


メタリックグリーンの体色、
茶褐色の翅に大きな白色紋(偽縁紋)がきれいなトンボです。
雄の翅色は青藍色に輝きさらに美しいとのこと、
雌がいるなら雄もいるはずと
その後2回ほど同じ場所に行って見ましたが
見つけることができませんでしたので、
ヤマサナエとシオヤトンボと一緒にメスだけの掲載です。


これもゴールデンウィーク中に撮ったもの、
サナエトンボ科ヤマサナエ、
イタドリの葉にじっととまっていました。
マクロレンズで撮れるほど近づけました。


少し横から、
尻尾に上付属器と下付属器が見られます。
雄の個体です。


上とは異なる個体ですが
やはりイタドリの葉に、
これもヤマサナエ、
正面からさらに近づいて見ました。
このトンボ、静かに近づくと逃げないでいてくれます。


春4月から発生していたシオヤトンボ、
雄はシオカラ色に変わり、
シオカラトンボのようです。


これもシオヤトンボ♂、
こうして横から見ると
シオカラトンボとどこか違います。


シオヤトンボ♀、
ムギワラトンボに似ますが
腹部の太さ、黒条が異なります。


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スイカズラ、ハナウド

2016-05-16 20:00:52 | 花,植物
ゴールデンウイークの多摩川の河原、
スイカズラ、ナワシロイチゴが早くも花を見せ、
そして---------。
多摩川河原は東京に残された自然の宝庫、
いろいろな動植物が見られます。


スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ。
5月、野のいろいろな場所に見られる
つる性の半常緑低木です。


忍冬そして金銀花の別名があり、
咲き始めの花は白、
そして直ぐ黄色に変化します。
強い香りのする花でもあります。


先端が上下に裂けた花から
雄蕊、雌蕊がいろいろな方向に伸びるおもしろい形です。
蕾には薄い紅色が入ります。



公園の花壇に植えられていた
スイカズラの園芸品種、
改良され、紅色がかなり多くなっています。


バラ科キイチゴ属ナワシロイチゴ。
つる性の落葉低木、
日本全国日当たりのよいところに見られる木苺の一つです。
花びらは全開せず、これで咲いている状態です。


セリ科ハナウド属ハナウドが
他の草の間から茎を伸ばし花を咲かせていました。
関東地方以西の川沿いや林のふちなど、
やや湿ったところに生える多年草、
晩春から初夏、傘型の花序に白い小さな5弁花を多数つけます。


自生のミツバが河原の木陰にたくさん生えていました。
これもセリ科の多年草、
6~7月にやはり白い小さな花がつきます。



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レンリソウ

2016-05-15 20:00:38 | 花,植物
ゴールデンウィークの1日、
多摩川左岸まで脚を伸ばして見ました。
珍しい草の花、
連理草(レンリソウ)の観察が目的の一つです。


マメ科レンリソウ属レンリソウ。
スイートピーが同じ属だそうです。


紫色の花と細い葉の形が美しい草です。
この対になった細長い葉が名の由来となっています。


河原などの湿った場所に生育する多年草ですが、
丈の高い草などが繁ると枯れてなくなってしまい、
珍しい草の一つです。


ここではレンリソウのある区域に
綱が張られて管理がされており、
そのおかげで毎年5月の最初、
たくさんの花が咲きます。


ちょうど同じころ、
河原にハリエンジュが白い花をつけます。
こちらはマメ科ハリエンジュ属の樹木、
ニセアカシアの別名があります。


一般にアカシアと呼ばれるのはこの木のこと、
北米原産の外来種ですが、
繁殖力が強く、生長も早く、
各地で野生化して増えています。
花がたくさん咲き、重要な蜜源の一つ、
よく流通しているアカシアのハチミツはこの花の蜜です。



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ニシキギ科の木の小さな花

2016-05-14 20:00:48 | 花,植物
今年は少し早いようで、
4月下旬から5月初旬に咲いた
ニシキギ、マユミ、ツリバナ、ツルウメモドキの
小さな花たちをとりあげて見ました。
いずれもニシキギ科の樹木です。


ニシキギ、
秋の紅葉が美しいところから錦木、
枝に翼(よく)と呼ばれるコルク質がつくのが特徴です。
このコルク質がないのがコマユミ、
この二つそれ以外は違いがないとのことです。


そのニシキギの花に
キバラヘリカメムシがいました。
ニシキギ科の果実に集まるこのカメムシ、
少し出現が早過ぎるようです。
ニシキギも秋には真っ赤な果実をつけます。


ツリバナ、
小さな花が枝につり下がるようにつきます。
秋にぶら下がるようにつく紅い果実が美しく趣のある木です。


5月は風のある日が多く、
葉がしげる中、風で揺れるこの小さな花を
写すのはけっこう難儀です。


ツルウメモドキ、
雌雄異株、異花の雄花、
写真がもう一つですが
長い雄蕊が5本あるのが確認できます。


ツルウメモドキの雌花、
雄花も雌花も薄緑色です。
ほとんど退化した小さな雄蕊に
柱頭が3裂した大きな雌蕊が確認できます。
この木も秋の果実に趣があります。


マユミ、これも雌雄異株の木、
これは実のつかない雄木の花です。
長い4本の雄蕊に対し、
花柱が短かく雌蕊が退化しています。


雌木の花、
こちらは雄蕊より花柱が長く伸びているのがわかります。
いずれにしても小さな花が木いっぱいに咲くマユミです。
これも花より果実を楽しむ木、
秋には濃いピンク色の果実がぶら下がり、
その果実が裂けると赤い種子が顔を出す姿の美しいマユミです。
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タニウツギ、ハコネウツギ、コゴメウツギ

2016-05-13 20:00:15 | 花,植物
昨日に続いて、
ウツギの名のある木の花、
バラ科のコゴメウツギ、
スイカズラ科のタニウツギとハコネウツギです。


バラ科の落葉小低木コゴメウツギ、
何本もの木が山道に並び、花をつけていました(5/3)。
葉は切れ込みの深いもの浅いもの、
先が細長く伸びているものなど個体差があるようです。


直径4mmほどの小さな花をたくさん咲かせます。
その花を小米(小さく砕けた米)に見立てての名です。


アップにして見るとけっこう美しく、
複雑な構造をしている花です。


スイカズラ科タニウツギ、
ベニウツギの名もある山野の花にしては色濃い花です(5/7)。


山地の日当たりのよい場所に生え、
谷に生えるウツギというのが名の由来です。


スイガズラ科ハコネウツギ、
咲き進むにつれて、
白から紅へと花色が変化していきます。
白、薄紅、紅色の花が混在してきれいです。


自生もしているそうですが
箱根に多く見られるわけではないようです。
公園木としてよく見られます。

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ヒメウツギ、マルバウツギ、バイカウツギの花

2016-05-12 20:00:24 | 花,植物
ウツギ(空木)、
枝の中が空洞なのでその名があります。
本家であるウツギ(卯の花)以外にも
ウツギの名がつく木いろいろとありました。
4月下旬から5月初旬に写したそんなウツギの名のつく木の花、
アジサイ科のものを編集して見ました。


ウツギ属ヒメウツギ(4/25)、
関東地方以西の山地の石の上などに見られる落葉低木、
庭木としても使われます。
葉は楕円形で対生、
先がとがり、細い鋸歯があります。
4月下旬


ウツギ属マルバウツギ(5/3)、
山野の日当たりのよい場所によく見られる落葉低木、
他のウツギ類に比べて幅広い葉が特徴です。


マルバウツギ、
小さな花ですがなかなかきれいです。


バイカウツギ属バイカウツギ(5/3)。
山地に自生もするそうですが
庭木としてよく見られます。
純白の花が美しい木です。


梅の花に似ているということで梅花、
似ているのは雰囲気だけ、
花は4弁花で5弁花のウメの花とは違います。


ウツギ属ウツギ(5/8)、
別名は卯の花、
この花が咲くといよいよ夏到来を思わせますが
間もなく咲きそうです。


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