“どくとるマンボウ”シリーズなどで有名な作家の北杜夫さんが亡くなりました。
北さんの作品を初めて読んだのは大学一年生の頃、大学生協で見つけた“どくとるマンボウ航海記”でした。
上品なユーモアにあふれる文章に参ってしまい、その後“昆虫記”や“青春記”などをはじめ、“楡家の人びと”や“夜と霧の隅で”なども読みました。
必ずしもすべての作品が、読んで楽しいという作品ではありませんでしたが、読むほどに北杜夫という作家の幅が広くなってゆくのを感じた記憶が残っています。
同時期に北さんと親交のあった遠藤周作さん、阿川弘之さん、佐藤愛子さん、安岡章太郎さん、三浦朱門さんなどの著作も読みました。(とにかく濫読の一番激しいころでしたからそれこそ手当たりしだいでした)
有名な歌人を父親に持ち(本人はそのことを隠していたとのことですが)、子供の頃からの虫好きで知られ、大学では医術を学び精神科医となり、ひょんなきっかけで海外旅行に出かけ、帰国後文壇にデビューする...。
人間誰しも文学青年にあこがれるころがあるもので、私にとって北さんはそのころのあこがれの的でもあったのです。
悲しいかな、私には文学の素養も才能もなく、フツーの会社員になってしまいましたが、今でも“航海記”や“昆虫記”などの文庫本を時々めくってみることがあります。
今頃北さんは、天国で懐かしい友人たちと楽しく語り合っているのでしょうか。
合掌。
北さんの作品を初めて読んだのは大学一年生の頃、大学生協で見つけた“どくとるマンボウ航海記”でした。
上品なユーモアにあふれる文章に参ってしまい、その後“昆虫記”や“青春記”などをはじめ、“楡家の人びと”や“夜と霧の隅で”なども読みました。
必ずしもすべての作品が、読んで楽しいという作品ではありませんでしたが、読むほどに北杜夫という作家の幅が広くなってゆくのを感じた記憶が残っています。
同時期に北さんと親交のあった遠藤周作さん、阿川弘之さん、佐藤愛子さん、安岡章太郎さん、三浦朱門さんなどの著作も読みました。(とにかく濫読の一番激しいころでしたからそれこそ手当たりしだいでした)
有名な歌人を父親に持ち(本人はそのことを隠していたとのことですが)、子供の頃からの虫好きで知られ、大学では医術を学び精神科医となり、ひょんなきっかけで海外旅行に出かけ、帰国後文壇にデビューする...。
人間誰しも文学青年にあこがれるころがあるもので、私にとって北さんはそのころのあこがれの的でもあったのです。
悲しいかな、私には文学の素養も才能もなく、フツーの会社員になってしまいましたが、今でも“航海記”や“昆虫記”などの文庫本を時々めくってみることがあります。
今頃北さんは、天国で懐かしい友人たちと楽しく語り合っているのでしょうか。
合掌。