五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

金魚のおもちゃの三連覇

2012年07月02日 | ミニカー
久しぶりにミニカーネタを。

写真のマトラシムカMS670(カーナンバー15)は、1972年のル・マン24時間レースを制した車です。
フランスのクルマとしては1950年以来22年ぶりの優勝、ドライバーはF1レーサーとしても有名なアンリ・ペスカロロとグラハム・ヒルでした。(2位にもカーナンバー14のMS670が入賞していますが、そのモデルは未収集です)

1972年のレースはレギュレーションが変わり、ポルシェやフェラーリが撤退してしまったために、ライバル不在の年だったのですが、久しぶりのフランス車の優勝だったため、大いに盛り上がったであろうと思われます。



MS670の車体カラーは伝統的なフレンチ・ブルー、一見ブリキのキンギョのおもちゃに見えてしまうのは私だけではないような気がしますがいかがでしょうか。

このミニカーはある通販ショップに注文してから手に入るまで半年以上も待たされました。
似たようなミニカーがオークションで出回っていたため、てっきり在庫はあるものだと思っていましたが、注文を受けてから(ある程度数を貯めて)海外のメーカーに発注するような仕組みになっているそうで、入手するまでに時間がかかってしまうことがあるのだそうです。



続く1973年、マトラはMS670Bでル・マン二連覇を達成します。
写真の手前カーナンバー11が優勝したペスカロロ/ラルースのクルマ、向こう側の12が3位に入ったJean-Pierre Jabouille/Jean-Pierre Jaussaud(ううっ、発音できない)のクルマです。
ドライバーは全員フランス人でした。



1973年に大学生となった私は、好きなドライバーの相次ぐ事故死でモータースポーツへの興味を失っていました。
そのため、マトラによるル・マン制覇のニュースは風のたよりに聞いていたくらいだったでしょうか。
今回、ミニカーを手にして初めて「こんなクルマだったんだ」と思いましたよ。

翌1974年、マトラはついに三連覇を達成、フレンチ・ブルーのMS670Cはカーナンバー7が優勝したペスカロロ/ラルース、向こう側の9は3位に入ったJean-Pierre Jabouille/François Migault(ううっ、また発音できない)のクルマです。
写真ではクルマの名前が「MS670B」となっていますが、明らかに前年のものとは形状が違いますし、データブックなどにも「MS670C」と書いてありますので改良型だと思われます。



1974年のクルマにはフランスのたばこメーカーであるジタン(GITANES)のロゴと貴婦人(踊り子?)のロゴが大きく描かれています。最近は禁止されているたばこロゴですが、この当時は問題が無かったんですね。

※モデルはイクソ(72年、74年)とミニチャンプス(73年)、スケールは1/43。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする