五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

避難所の設営

2014年11月23日 | 新米組長
甲斐の国・防災リーダー養成講座の三日目。
場所はすっかりイチョウが色づいた大学構内の会議室。

今日のカリキュラムは地域防災の実践。
午後からは避難所設営のやり方をカードゲーム方式で学びました。

※静岡県内で開発された「HUG」というものだそうです。

避難所に指定されたある小学校、電気も水も使えない。
そこの校庭に百名ほどの避難者がいます。
使えるのは体育館などのいくつかの学校施設。

先生がカードを読み上げて、そこにかかれている内容をグループで討議しながら対応していきます。

・咳をする小さな子供を連れた三人家族が来ました。
・毛布百枚を積んだトラックが到着します。どこで受け入れますか?
・テレビを見たいという要望があります。
・取材に来た放送局から専用の駐車スペースが欲しいと言われました。
・ペットの犬を連れた家族が来ました。
・災害対策本部はどこに設営しますか?
・「あとひとり遅れて来る」という二人組が来ました。スペースはどうしますか?

次から次へと出される設問にグループで話し合って決めていきます。
設問ごとに「そうした理由は?」先生の容赦ない質問が飛びます。

基本は運営側の考えではなく、被災者の目線で物事を考えること。
「むずかしいことではない」と先生は言うけれど、経験の重要性を思い知らされます。

実際の現場では、情報が錯綜し、重なり合い、的確な判断を下すのが本当に大変なのだそうです。
大切なのは、日頃からそうしたことを想定しておき、「想定外」のことが起きないようにすること。

それでも想定外のことが次から次へと起きるのだそうです。

ある自治体では、今回のように図上ではなく実地にやってみることもあるのだとか。
体育館の冷たい床に一晩寝てみて初めて分かることもあるということです。
コメント
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