五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

はんこ使用中止と電子化

2020年10月05日 | 日々のつれづれに

河野行革相が、役所のはんこを廃止すべしという通達を出したそうです。
それにともない、ほとんどの役所が「はんこ廃止はできそうだ」との見解を示したとも聞きました。
テレワークが進む中、はんこの文化が廃れるのは、ある意味仕方がないのかもしれません。

我が家は祖父の代から「町のはんこ屋さん」でした。
祖父の兄弟がはんこを彫り、祖父は箱根・小田原の当たりを行商してはんこ(主に実印・銀行印)を売って歩き、家族を養ってきました。

一方、母はゴム印の下地(版下といいます)を書く仕事をしていました。
その傍ら、はんことたばこを売る店を開き(昭和37年だったと思います)、家計を支えてくれました。
平成12年、母が亡くなってからは、はんこの注文を受けることはほとんどなくなりました(たまに、知り合いの実印などを作ってあげる程度)。

デジタル化の波が押し寄せ、手押しのはんこが電子印鑑に置き変わって行くのは避けられないでしょう。
ただし、単に置き換えるのではなく、そこには行政の簡素化、簡略化が行われて、シンプルな手続きになっていかなければならないと思います。

私が今勤めているところ(何度もブログに書いているので、どこなのかは簡単に知れてしまうでしょうが)は、すでに予算が承認されている(会議で参加者に出すための)飲み物を買うにも、起案書を書いて理事長以下十名近くの承認印が必要になります。
一事が万事、何をするにも起案書起案書の世界。
時には、全く関係の無い他の部署の合議印が必要になることもあります。

まずは、こういったはんこを押す人を少なくすることが先決でしょうね。
その上でのデジタル化でないと、本当の(行政の)スピードアップははかれません。

まあ、「会議にお茶なんか出すのは無駄」という意見もあろうかとは思います。
それを言われてしまうと何も言えませんが。
もっとも昨今ではそうした会議のほとんどがZoomで行われていて、お茶代は予算としては未執行になってしまいそうですが。