松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

ちょっとした変化

2005-12-14 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
このところ自分なりのソン(松)状態が
また少し変わってきているような気がする。

自分の場合は人並み以上に緊張度レベルが
高いために、一般的なスタート地点(±0)よりも
マイナスからのスタートとなっているので、
自分の状態がどのレベルなのかは
よくわからないが、
あくまでも個人的進展としてとらえている。

つくづくと感じていることは、
ゆるむことが大原則ということ。
ゆるむにも段階があって、
意識で力を抜いた状態がわからないと
方法もわからない。
これがコツというものなのだろう。
コツはなんとか説明もできるかもしれないが、
あくまで実際に自分が体感してみないことには
どうにもならない。
ここが学校などで教える知識とは違うところだと思う。
自分の身体に自分で働きかけて
その結果を身体から感じ取る。
基本的な感覚をつかむまでは
指導者の判断をあおぐけれども、
そのあとは自分自身の感覚が頼りになってくる。
個人練習はこういう感覚を育てたり
磨くことにもなるように思う。

ゆるむことがわかってくると
身体の自由度が高まるから、身体の感覚の方も
少しずつおしゃべりになってくるように思う。
いろんなことがわかってくる。
そうすると今まで気づかなかった種類の緊張状態も
わかってくるようになる。
このあたりは底なしみたいな感じで、
まだまだ知らなかった緊張との
感動のご対面があったりする。
なかなか飽きることはないみたい。

そして最近の自分のソン(松)状態はといえば、
ちょっと膨らんでいる感じがする。
今のところは膨らむという表現しか浮かばないみたい。
力をいれたり外へと膨張するような意識を
とくにしているわけではないのだけれど、
一種の張りみたいなものはある。
でも、とっても微妙な感覚。

腰部は今までより過剰な緊張は減ったように思う。
その分上半身、とくに肩胛骨あたりの背骨部分に
緊張感を強く感じることが多くなったが、
この調整法は既に見つけた。
いまのところは有効みたいで、
さらに胸の緊張がとれやすくなるという
オマケつきだったのはうれしい。
胸がゆるむと、何かお腹まで
ストンと落ちるみたいな感じがある。
そのせいか最近お腹が丸くなった気がする
(単に肥っただけなのかな?…笑)。

運動状態での身体の使い方についても、
やっとアタリらしきものを感じ始めてきた模様。
それらは何も新しいことではなくて
先生が繰り返し言われていることだ。
ようやく先生が言われている意味を
理解し始めたのかもしれない。

このところの下半身の筋肉痛は
単に加重のせいだけでなく、
身体の使い方が意識によって
変わってきているからだと思いたい。