松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

肘が垂れる仕組みに気づいた?

2005-12-25 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
当たり前のことだけれど、
練習した分だけ体は動作を覚えてくれるものだと
つくづく思う。
日頃からもう少し時間を取っていれば
いいのだけれど、
状況に合わせるという言い訳を使って
ついつい甘やかしてしまう。
折り合いをつけることも大切だけれども、
つけた分はどこかで補填する
という気持ちを胸にしまっておかないと、
ズルズルと後退していってしまう弱い自分がいる。

まとまった時間は1時間くらいしか
とれていないのだけれど、
それでも続けていれば確実に変わってくる。
最近は套路練習に1時間を使い、
あとは細切れ時間を利用して型と姿勢の調整をしつつ
管や拡張のイメージ感覚をつかむことにしている。
“トウ功もどき”の練習でも
続けていれば内部感覚の感じが日々変わっているのが
何となくわかってくる。

単鞭や懶扎衣の姿勢で練習していたときのこと。
伸ばした手を肩で支えている意識が取れず
緊張してくるのがわかったので、
思い切って(意識で)肩をなくしてみたところ
スッと腰まで意識のラインが下がった。
すると肩も下りたように感じられた。
それからしばらく張り出しのイメージを意識していると、
肘先の向きが斜め下に向いていることが
意識で感じられてきた。
これでは肘が垂れていないのでは?
そんな疑問がわいてきた。

そこで肘先が下を向く状態を
いろいろと探ってみたところ、
たしかに自然に下りる角度があった。
ある状態になると自然に上腕部が外旋し、
しかも胸も張ることなく肘先が下を向いて垂れる。
試しに上腕部だけを意識で外旋させると
胸を張った状態になるから不思議。

部分ではないのだ。
全体のバランスが同調して
はじめてこの状態が生まれるのだ。

だからこの状態をいつでも作れるようになると
姿勢がピタリと決まるということなのかも。
手も伸びてしかも張り出し感も出るという
黄金のポーズ(笑
うーん、なんとかつかみたいなあ。