松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

交流会は楽しいですよ

2006-02-11 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
先日、導引仲間のマダムから初コメントが寄せられました。
彼女は今回初めて個人種目に挑戦したのです。
これまでずっと尻込みし続けていたのですが、
ようやく覚悟を決めて参加表明をして臨んだのでした。

彼女もこの一ヶ月間の練習と当日の表演によって
何かをつかんだのだと思います。
本人は気づいているのかどうかはわかりませんが、
明らかに意識が変わっているように見えます。
というか、目の色が違いますね(笑)。


交流会に出場してみると
何かしら得るものがあります。
なかでも個人種目の場合は
自分自身と向き合うきっかけとなることが
多いような気がします。
私自身も個人出場をしてからの方が、
もっと自分を知りたいと思うようになったし、
そのための方法をあれこれ考えたり
個人練習をくふうしてみたりと、
主体的に行動することが増えていきました。
そして練習に対するスタンスも
少しずつ変わっていったように思います。

自分で自分の状態をわかっている、
もしくはわかろうと意識していると、
先生からいただく指導にしても、
その内容が自分のどの部分を指摘されているのかが
理解しやすくなってきます。
自分の意識すべき点がさらに整理されてくるのです。
こうして今までの練習が
より意識的な練習へと少しずつ変化してきます。
すると今度は、みんなで同じ動作練習をしていても
自分の課題をもって練習することが可能になってきます。

太極導引は本来ひとりで行うものですから、
こうした状況は
太極導引の理想的な練習に近づいているとも
いえそうですね。
ですから今回、専科生が全員個人出場を果たしたことは
我々にとっても、教室にとっても価値あることかと。

交流会は見るだけでもそれなりに楽しめますが、
やはり出場してこそのものだと思います。
表演してみた者にしかわからないことが確かにあります。
何でも経験してみることは楽しいです。