松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

チャンスというもの

2006-02-16 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
最近になって、いろんな場面で
やりたくてもやれない状況が徐々に増えてきました。
そうするとチャンスに対する考え方も
少し変わってきたような気がします。
何らかの理由でチャンスを逃したとしても、
またいつかチャンスはくるのかもしれませんが、
でもそれは過去に逃したチャンスが
再び巡ってきたわけではなく、
全くの別物なのではないかと思うのです。

チャンスとはその時に動けるから
チャンスなのであって、
動けないときはただの波なのかもしれません。
したがってどの波を選ぶか、いつ動くかによって
チャンスがもたらすものも
微妙に異なるのではないかと思うのです。
だからこそ自分で選ばなければ意味もなく、
何も始まらないのかもしれません。

波を選ぶには準備も条件も必要です。
そういう環境によって
自分自身も影響を受けて変化し続けているのですから、
その時々のチャンスは
常にそのとき一回限りのものといえます。
だから慎重に選んでも直感に頼って選んだとしても、
その選ぶ行為そのものがチャンスのようにも思えてきます。

「また今度」というのは
希望をつなぐことばともいえますが、
同時に何かを諦めたことばでもあるように思えるのです。
「また今度」が「今度こそ」になるとき、
再びチャンスが訪れると信じて
準備につとめている人には、
よく似た同じようなチャンスが巡り来るものなのかも。
そして迷わずチャンスをつかむのだと思います。