松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

心が変われば

2009-01-12 | 心韻-こころの逸話(エピソード)-
心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。



上記のことばは、
各国語に翻訳され世界中に紹介されている
名言の中のひとつですが、
もともとはヒンドゥー教の教えなのだそうです。

ヒンドゥー教といえばインド。
世界史で勉強したレベルで心許ないのですが、
ヒンドゥー教では
現世は過去の業を生きていることであり
来世の宿命は現世の生き方によって
決定されると考えるそうです。
つまり現世に味わう辛苦は
過去の行為の結果(因果応報の法則)であり、
具体的にはカーストの位階のことを
さすのかなと思ったりしています。
カーストは人々の身分と職業を決定づけます。
カーストの位階は親から継承するもので
生まれた後に変えることはできません。
現在のカーストは過去の行為の結果であり、
それを受け容れて現世を生きることです。
カーストを上るには
現世の行為しだいとなるからです。
そのため人々は来世願望が強いといわれています。

こんな大雑把な事情背景ぐらいしか
知らないのですが、それでも言葉の印象が
ちょっと変わってくるような気もしたり。


そして変えるのではなく変わると言っているのも。
つまり「心を変えれば、態度が変わる…」
というふうには言わなかったんですね。
どうしてなのかな?

写真がフレームによって
切り取られたものであるように
言葉で伝えられるものにも
枠(限界?)があるのではないかしら。
仮に情報を発信する側が完璧だったとしても
受け手側は…少なくとも私は
自分が体験したことの範囲内で
理解したり判断しているだけですから。
……たぶん、そんなものかもしれませんね。