松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

最近の練習メモから

2008-06-01 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
最近また立ち方が変わってきた。
立とうとしないで支えるような感覚でいられると
いい感じみたいな気がする。
足が根っこみたいな感じというか…。
大地を圧しているのではなく
でも大地に乗っているというのとも違い
吸いついているというのともちょっと違う。
地中にちょっと埋まってるような。

とりあえずこんな感覚でいると
足首や膝、股関節がサスペンションのような
緩衝材のような働きをしているなぁと実感。
重心と重心を支えるように働いているある種の力と、
どちらも感じることができる。
これが両方の間におこっている陰陽虚実の変動を
体感しているということかと。
何てことはない。
自然にあるがままの状態に近づくことなのか。

とはいうものの、いざ動き始めると
その状態を維持するのはなかなかに難しく
気づけば踏ん張っていたり蹴り出していたりする。
背中側は意識の働き方が希薄になりがち。
全身をつかっていないから
一部に負荷がかかりすぎている。

うまくつかえていない部位はどこなのか?
それを把握できていなのは
意識の働き方にムラがあるということかと。
おそらく意識が届かないでいる所に
気血の流れの渋滞があると考えてもいいんだろうなぁ。
流れの悪い所を少しでも改善することが
冷えの解消にもつながる。

一般的に肩関節と股関節は緊張しやすい部位だけれど
それだけに自覚もしやすい。
だから自分なりの解き方をくふうできると思う。
たとえば肩関節の緊張は両手首をブラブラ揺らしてから
両肩を上下にトントンと揺すると解けることが多いみたい。
なんでだろう?
手首を揺らすには肘と肩に力が入っていると
うまく揺れないからだろうなぁ。

股関節も足首が固まっていると緊張する。
足首は膝をゆるめようとする(≒曲げる)と
自然にゆるむ(≒曲がる)みたい。
というか、足首を曲げないと膝は曲がらない。
そして足首が曲がる時は
自然に股関節も動いている(曲折している)

骨盤が垂れる(沈む)ようにならないと
股関節は動きにくいみたい。
そして後背部、腰周辺部が緊張していると
骨盤は下垂しないようだ。
などなど…

はじめから備わっている自然の連動システムを
ズタズタにしてしまったのは
後天的な意識(自意識?)がつくり出したシステムのせい?
つまり簡便、ラクを求めようとする気持ち?


ほんの少しずつだけれど
内面的意識的な変化をくり返しているような。
単なる錯覚かもしれないけれど、
それでも意識の働かせ方とでもいうようなものが
少しずつわかってきてるみたいな気がして
何だか嬉しかったりする。





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