先日、教室で話題になったのが
王宗岳の『十三勢歌』の一節である「益寿延年不老春」です。
太極拳を長く続けていらっしゃる方には
おなじみの経典です。
しかし私達の教室の現状では
先生の理論解説を座学形式のように
集中して聴ける機会はほとんどありません。
したがって太極拳套路を練習する際に
これだけは(理解しているのが望ましい)と思われる
原理原則(基本となる概念や考え方)を、
個々の練習段階を超えた共通認識として
皆に持ち合わせてほしいとの考えから
先生はくり返し解説されているように思われます。
今回の「益寿延年不老春」についても、
この一節を先生はいま、どのように解釈し
理解されているのかを話してくださいました。
その内容を少し紹介してみようと思います。
益寿延年とは「本来の寿命を全うする、
天年(日本の“天寿”に相当するのかも)に到る」こと。
不老の老とは「衰える、衰弱する」ことですが、
それを否定しているので「衰えない、弱くならない」ことに。
春はあらゆるものの生命力が旺盛となる時期なので、
ここでは「気力が盛んである」ことの象徴として
とらえることができます。
したがって益寿延年不老春とは
「時々刻々と変化する体と心(精神)状態なりの
気力を充たし活き活きと過ごしてゆけば本来の寿命に到る」と
読み解くことができます。
さらに益寿延年不老春を「益寿延年」と「不老春」とに分け、
「益寿延年」を終極の目標とすれば
「不老春」は益寿延年を目指すための日々の目標と
考えることもできます。
長期的な壮大な目標に到達するためには
間断なく継続していくべきことがあることを
示しているとの解釈です。
そしてこの「不老春」の部分を
さらに理解しやすく、より具体的に言い換えたものが
「導引養生」なのではないかとも思います。
王宗岳の『十三勢歌』の一節である「益寿延年不老春」です。
太極拳を長く続けていらっしゃる方には
おなじみの経典です。
しかし私達の教室の現状では
先生の理論解説を座学形式のように
集中して聴ける機会はほとんどありません。
したがって太極拳套路を練習する際に
これだけは(理解しているのが望ましい)と思われる
原理原則(基本となる概念や考え方)を、
個々の練習段階を超えた共通認識として
皆に持ち合わせてほしいとの考えから
先生はくり返し解説されているように思われます。
今回の「益寿延年不老春」についても、
この一節を先生はいま、どのように解釈し
理解されているのかを話してくださいました。
その内容を少し紹介してみようと思います。
益寿延年とは「本来の寿命を全うする、
天年(日本の“天寿”に相当するのかも)に到る」こと。
不老の老とは「衰える、衰弱する」ことですが、
それを否定しているので「衰えない、弱くならない」ことに。
春はあらゆるものの生命力が旺盛となる時期なので、
ここでは「気力が盛んである」ことの象徴として
とらえることができます。
したがって益寿延年不老春とは
「時々刻々と変化する体と心(精神)状態なりの
気力を充たし活き活きと過ごしてゆけば本来の寿命に到る」と
読み解くことができます。
さらに益寿延年不老春を「益寿延年」と「不老春」とに分け、
「益寿延年」を終極の目標とすれば
「不老春」は益寿延年を目指すための日々の目標と
考えることもできます。
長期的な壮大な目標に到達するためには
間断なく継続していくべきことがあることを
示しているとの解釈です。
そしてこの「不老春」の部分を
さらに理解しやすく、より具体的に言い換えたものが
「導引養生」なのではないかとも思います。
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