松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

父の入院

2013-04-06 | 花熟帯落-玄冬・老いの風景-
前回の更新から2日後に
父が高度救命救急センターに救急搬送されました。
2月24日のことです。


脳梗塞、症候性てんかん。
父の場合の脳梗塞は、脳梗塞をおこした血管に
直接血栓ができているタイプではなく、
別の部位にある血栓が剥がれて血管内を動き回り
あちこちの血管をつまらせて
脳梗塞をおこすタイプ(塞栓性脳梗塞)なんだとか。
で、その元となる血栓のありかが
左頸動脈であることも確認済み。
MRI画像をみると、小さな脳梗塞の痕跡がいくつかあるのですが
(そのほとんどが左脳にあります)
この古い脳梗塞というのが痙攣症状をしばしば引き起こすのだとか。
父はこれまでも何度か意識障害を起こしているのですが
それはおそらく肺が痙攣して呼吸不全となり
血液中の二酸化炭素濃度が高くなったためではないかと。
症候性てんかんとはそういうことですね。

今回、脳卒中科専門医の説明を聞くことができて
はじめて父が突然に歩行困難になって
いきなり介護生活が始まった一連の状況のつじつまが
ようやく納得できたように思います。

父の主な症状は身体の右側のマヒと失語症です。
高齢でもあるので左頸動脈血栓の除去手術はせず、
投薬とリハビリ療法を選択しました。

3月になって状態が安定したこともあり
紹介先の病院に転院、いまも入院生活が続いてます。

こうして脳梗塞の発作により居宅介護は中断しました。
タイミング的にはもうこれが限界だったと思います。
父の病状をみても住環境を整えることは難しく
居宅はもはや限界との判断を
ソーシャルワーカーや包括の担当者も支持してくれてます。
今後は老健や特養などの施設入所を目指すことになりますが
これがどれほどたいへんなことなのかは承知しています。

人が一生を終えることがどれほど大変なことになっているのか。
老親をみながら目前に迫っている
老いと向き合う自身のくらしを考えずにはいられません。


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