≪三日目≫晴れ時々くも一時雨
今日は雲ノ平の庭園巡りと高天原温泉です。
ちょっと遅めに起きまして、夜明けとともに出発です。
テントは張ったまま、サブザックで楽々登山です。
まずは雲ノ平の庭園巡りアルプス庭園に奥日本庭園、アラスカ庭園に奥スイス庭園です。
(アルプス庭園)
(アルプス庭園)
(露の付いたチングルマ)
(奥日本庭園)
(アラスカ庭園)
アラスカ庭園は針葉樹が生えていてアラスカを連想できましたけど、
他の三つは??という感じでした。まあ同じように見えますし、
何が奥日本で奥スイスでアルプスなのかよくわかりませんでした。
これはスイスやアルプス(ヨーロッパの?)に行ってみないと納得できないかもしれませんね。
奥日本は…もっと鬱蒼としていた方が奥日本では?と意地悪に思いました。
ま、とりあえず庭園巡りある程度済ませたので、
メインディッシュの?高天原温泉へと向かいます。
雲ノ平から丘のようなところを二つ越えて行きます。
山荘付近ほど木道は整備されてなく大きな石ゴロゴロなところがあって
石の上を上手い具合にぴょんぴょんと飛び進んで行きます。
文章で書くとこんな感じですが、コケたら多分大怪我するでしょうね、そんな感じがしました。
ここの途中に奥スイス庭園があります。どこら辺が奥スイスなのかはよく分かりませんが。
(奥スイス庭園)
高天原峠への下りは結構急です。
途中長い鉄梯子が3本と、木の根っこの階段を慎重に下りるところもあったりします。
峠からも100m程は下りますので、雲ノ平への帰りは汗だくでしょう。
せっかく温泉につかってもテントまで帰りつくまでに汗だくでは本末転倒のような気がします。
温泉に入ってゆったり…でしたら高天原山荘に一泊するのが良いかもしれません。
そんな高天原山荘ですが、前日24日から急な改装が始まって予約客しか受け入れないとのことでした。
屋根が傾いて雨漏りするらしく、建物自体もかなり危険な状態とのことでした。
通りかかった時、工事真っただ中で、かなりへこんだ屋根が危険さを物語っていました。
売店の方は継続とのことですが、予約客の方、どこで寝るのでしょうね?
ちょっと不思議でした。奥まで覗いたわけはないので言いきることはできませんが。
高天原、山荘のちょっと手前に開けているところがあるのですが、とても素敵なところです。
山荘からちょっと下って、白い石ごろごろの温泉沢のほとりに高天原温泉はありました。
温泉に入りに来たのですが、温泉はちょっとお預け、お風呂の横を通って先に進みます。
この先に夢ノ平というところがあってそこも素敵なところらしいです。
15分くらいで到着。奥には龍昌池というのがありましてとても素敵なところです。
池の周りを半周程道が付いていますが、案内板やら木道はなく、
遠くにも人工物は全く見えません。ホント秘境の中の池という感じですね。
個人的には雲ノ平よりこっちの方が落ち着いていて好きですね、和みます。
高天原温泉に戻ります。
高天原温泉は川から3mほど上がったところに石組みで
(湯船から)
露天風呂が作られており簡単な脱衣所があるだけです。
トタンとすだれで覆われた女子風呂と自然の囲いだけの混浴風呂(実質男風呂)の二つ。
もう一つ露天風呂があるそうだけど気が付きませんでした。
でも、高天原温泉紹介している他のHP見ると今回入った方は女子露天風呂のような気が…
泉質は単純硫黄泉、多分かけ流しだと思いますが…。
硫黄臭がして、やや白濁りで湯の花が舞っています。
ちなみに露天風呂は独り占めでした。
風呂から出る寸前に男性が一人入ってきたぐらいで、極楽気分を満喫できました。
いちおう混浴ですので、これで若い…おっとっと、これは余計かな?
高天原山荘へ戻って、ちょっとした食べ物と飲み物を買います。
お風呂に入って体力使ったのか小腹が減りました。
これで今回の山旅はおいしいところは終わってしまいましたね。
今度はどこの秘湯に行こうかな?
秘境の中の秘湯、いい気分に浸っていますがこれから
雲ノ平まであの急登を歩いて戻らなければなりません。
やっぱりといいますか、あの鉄梯子ありの急登結構キツかったです。
雲ノ平に戻った頃には汗で背中を中心にびっしょり、
まあ撥水&吸汗発汗アンダー着てますのでマシではありますが。
雲ノ平山荘へ寄ることにします。
ちょうど荷揚げのヘリがやってくるところで小屋の人に
“小屋から離れて下さい”と言われます。
これだけ離れればいいかな?
と思って小屋から離れたところでヘリを待っていましたが、甘かった…。
ヘリの回転翼が起こす風って物凄いですね、
前日にも水晶小屋で目のあたりにしましたが
2・30mくらい離れただけではおもいっきり風の影響受けます。
ヘリの方へ顔を向けると砂埃が目に入るので目をあけられません。
で、結局作業が終わるまでヘリに背を向けていました。
作業が終わったら山荘に入って昼食をとります。
(出来たてです)
食堂は窓全開になって涼しい風が絶えず入ってきていました。
食堂からの眺めもサイコーです。
食後にはもちろん!?缶ビールを買って(笑)リンゴも売っていたので一つ買いました。
ここの小屋の缶ビールは冷やしてないのでそのまま飲むとぬるいです(前日に経験済み)。
で、キャンプ場に戻ったら水場の水で缶ビールとりんごを冷やしておきます。
冷え冷えになるまで、シュラフ干したりします。
まだまだ缶ビールは冷えないと思いますのでちょっと散歩がてら出かけます。
まだスイス庭園というところに行ってないのでそこに行ってみることに。
奥スイス庭園とは反対方向で、キャンプ場から10分程でした。
で、庭園としてはやっぱり!?という感じでしたが。そこからの眺めの方はサイコー。
眼下に高天原、水晶池も見えます。
左手には薬師岳、右手には水晶岳とその奥に赤牛岳。
暫く見とれてしまいました。
見とれるはいいことなんですが、ココ、アブが多いんですよね、
じっとしてると噛まれるので景色に見とれていても身体はじっとしていられません。
結局スイス庭園に20分ほどいましたが座ったり立ったりしてじっとはしてられませんでした。
キャンプ場へ戻ります。
(写真真ん中あたりがCP場です。奥の山は祖父岳。)
(CP場内)
冷やしておいたリンゴも缶ビールもいい感じに冷えてます。
まずはリンゴ、うんやっぱりリンゴは丸かじりに限りますね。
缶ビールの方もちょうどいい具合に冷えております。
やはりビールは冷えてなくては飲めません。昨日は飲んでしまいましたが。
夕方になってゴロゴロっときました。
降るかな?降らないかな?と思っていたらしっかり30分降りました。
幸い、テント場が川になるほどではありませんでしたが。
夕立ち後に西の空に目をやると綺麗な夕日。
(夕日で赤く染まった雲)
思わず“凄い”と叫んだら、お隣のテントから人が出てきました。
僕の“凄い”という声に反応してしまったようです。
その後テントの周り4人(自分含め)で山や山道具のことで喋って仲良くなってしまいました。
その中の一人で横浜から来たFさんという方が次の日、
新穂高まで下りられるということで御一緒することとなりました。
雲ノ平から新穂高、結構な距離です。
明日の長歩きに備えるため?そうそうにシュラフに入りました(寒かったというのもあるけど)
≪四日目≫晴れのちくもり
今日はマイカーが置いてある新穂高まで一気に下山します。
双六岳から水晶岳・祖父岳までのピークはもう踏みましたので
巻き道をつかって最短最速コースで行きます。
少々早めに片付いてしまったので一人星空観察会をします。
(夜明け前のオリオン)
新穂高まで一緒に下りられる方も準備が整い5時半に雲ノ平を出発します。
(朝焼けの黒部五郎岳)
まずは祖父岳と鷲羽岳を巻くため一旦黒部源流の渡渉点に降り立ちます。
祖父岳分岐から暫くは西の肩をほとんど標高落とさず歩いていきますが
祖父岳南側からは急な斜面をジグザクに渡渉点まで下っていきます。
(渡渉点への急な下り)
渡渉点は幅10mもないくらいのところを渡した一本のトラロープを頼りに
(黒部川源流、奥は祖父岳)
石の上をひょいひょいと飛んでいきます。
渡渉したらあとは三俣山荘あたりまで沢伝いに登っていくとテント場脇に出ます。
三俣山荘で休憩がてら名物のサイフォン式コーヒーを頂こうと思いましたが、残念。
小屋の人たちはちょうどお客さんを出したところで朝食タイムに突入、
営業再開まで1時間待って下さいと言われ、泣く泣く諦めました。
他にもこのサイフォン式コーヒー目当てでやってくる登山者の方がおられましたが、同じように断られていました。
こんな奥深くまで来ることはそうそうないから
三俣山荘のサイフォン式コーヒーが飲めるのはいつでしょうね。
黒部五郎岳に来る時かな?
三俣山荘からは三俣蓮華岳の方へちょっと登り返しまして、
巻き道コースで双六小屋の上の分岐まで一気にワープ、三俣蓮華と双六岳を巻きます。
といってもめちゃくちゃ短縮できるわけでもないんですが。
双六小屋で昼飯にしようかと思ってましたが、まだ時間は9時半を回ったところ。
朝飯は朝3時だったのでマウンテンタイム的には昼飯と言っても悪くない感じですが、
いくらなんでも早すぎるだろうと、
行動食もちょくちょく摂っていたので鏡平山荘まで頑張ることにしました。
鏡平山荘の手前、弓折乗越までは小ピークを登ったり下ったり、
そこを越えればあとは新穂高まで永遠に下りです。
11時過ぎに鏡平山荘に到着、お腹も空いてきましたので昼食にします。時間的にもよいでしょう。
ここで名物のかき氷をまた頂きました。だって美味しいんだもん、身体がかき氷を求めています。
よく見ると周りはみんなかき氷パクついてますね、やっぱこう暑いとね。
クールダウンした後にあったかいモノを食べたらお腹が緩くなってしまう心配がありましたが昼飯を注文。
って、あれ?デザート(かき氷)の後に飯っておかしくね??
同行のFさんはカレーライス、ライスに掛けるだけだから?すぐに出てきました。
僕はラーメン、水晶小屋でカップヌードルだったから今度は生麺のラーメンが食べたいのよねぇ~
と思っていたら生麺じゃなくて揚げ麺でした。ちょっとガッカリ。
十分休憩をとってから下山開始、行程はもう半分切りましたね。
ふと山の方へ眼をやると、湧きおこった雲で隠れています。
暫く受信できなかったお天気メールを受信すると“午前中は好天となるが、
湿った南よりの気流の影響で稜線から霧に覆われる”とのこと、当たってるね。
ちょうどいい時間に稜線から下りてこれたことに安心しつつも、
足の裏に痛さを覚えつつ下山します。
今日も下から個人で、団体さんで、家族で、カップルでぞくぞくと上がってきますが…
こんな天気ではちょっと残念だねぇ~。
ほぼCT通りに小池新道登山口に到着、わさび平小屋まで頑張ります。
わさび平小屋では念願の!?冷えた野菜(トマト)を頂く、
冷たくて…まあフツーかな?ちょっと感動薄かったかな?
リンゴの方が良かったかも(売り切れていた)。
わさび平小屋から小一時間も歩けば新穂高のゲート、Fさんと喋っていたらあっという間でしたね。
下山後はバス停近くの立ち寄り温泉で入浴、
高天原温泉では石鹸の類は使えなかったので、石鹸&シャンプー使ってスッキリ。
ここの湯も高天原温泉と同じで硫黄臭のする白濁り湯でした。
湯あがりにちょこっと腹を満たして、岐路に着きます。
Fさん、高山駅までバスとのことだったので、高山駅まで送ってあげました。
通り道だし途中まででも話し相手がいてくれると嬉しいしね。
帰りの高速は平日だからか結構空いていて高山から2時間も掛からず帰宅できました。
今回の3泊4日は天気に恵まれてサイコーでした。
今まで自分の中の北アルプスと言えば西穂~槍ヶ岳辺りでしたが、
知らない北アルプス、奥深さ、意外に!?
北アルプスも一個一個が大きい山もあるんだなと発見することが出来ました。
それと雲ノ平・高天ヶ原・夢ノ平、いいところでした。
また、忘れた頃に行ってみたいですね。もちろん雲ノ平CP場に泊まりたいですし、
今回飲めなかった三俣山荘のサイフォン式コーヒーも次こそは飲んでみたいですね。
北アルプスが一段と好きになっちゃった、そんな山旅でした。
今日は雲ノ平の庭園巡りと高天原温泉です。
ちょっと遅めに起きまして、夜明けとともに出発です。
テントは張ったまま、サブザックで楽々登山です。
まずは雲ノ平の庭園巡りアルプス庭園に奥日本庭園、アラスカ庭園に奥スイス庭園です。
(アルプス庭園)
(アルプス庭園)
(露の付いたチングルマ)
(奥日本庭園)
(アラスカ庭園)
アラスカ庭園は針葉樹が生えていてアラスカを連想できましたけど、
他の三つは??という感じでした。まあ同じように見えますし、
何が奥日本で奥スイスでアルプスなのかよくわかりませんでした。
これはスイスやアルプス(ヨーロッパの?)に行ってみないと納得できないかもしれませんね。
奥日本は…もっと鬱蒼としていた方が奥日本では?と意地悪に思いました。
ま、とりあえず庭園巡りある程度済ませたので、
メインディッシュの?高天原温泉へと向かいます。
雲ノ平から丘のようなところを二つ越えて行きます。
山荘付近ほど木道は整備されてなく大きな石ゴロゴロなところがあって
石の上を上手い具合にぴょんぴょんと飛び進んで行きます。
文章で書くとこんな感じですが、コケたら多分大怪我するでしょうね、そんな感じがしました。
ここの途中に奥スイス庭園があります。どこら辺が奥スイスなのかはよく分かりませんが。
(奥スイス庭園)
高天原峠への下りは結構急です。
途中長い鉄梯子が3本と、木の根っこの階段を慎重に下りるところもあったりします。
峠からも100m程は下りますので、雲ノ平への帰りは汗だくでしょう。
せっかく温泉につかってもテントまで帰りつくまでに汗だくでは本末転倒のような気がします。
温泉に入ってゆったり…でしたら高天原山荘に一泊するのが良いかもしれません。
そんな高天原山荘ですが、前日24日から急な改装が始まって予約客しか受け入れないとのことでした。
屋根が傾いて雨漏りするらしく、建物自体もかなり危険な状態とのことでした。
通りかかった時、工事真っただ中で、かなりへこんだ屋根が危険さを物語っていました。
売店の方は継続とのことですが、予約客の方、どこで寝るのでしょうね?
ちょっと不思議でした。奥まで覗いたわけはないので言いきることはできませんが。
高天原、山荘のちょっと手前に開けているところがあるのですが、とても素敵なところです。
山荘からちょっと下って、白い石ごろごろの温泉沢のほとりに高天原温泉はありました。
温泉に入りに来たのですが、温泉はちょっとお預け、お風呂の横を通って先に進みます。
この先に夢ノ平というところがあってそこも素敵なところらしいです。
15分くらいで到着。奥には龍昌池というのがありましてとても素敵なところです。
池の周りを半周程道が付いていますが、案内板やら木道はなく、
遠くにも人工物は全く見えません。ホント秘境の中の池という感じですね。
個人的には雲ノ平よりこっちの方が落ち着いていて好きですね、和みます。
高天原温泉に戻ります。
高天原温泉は川から3mほど上がったところに石組みで
(湯船から)
露天風呂が作られており簡単な脱衣所があるだけです。
トタンとすだれで覆われた女子風呂と自然の囲いだけの混浴風呂(実質男風呂)の二つ。
もう一つ露天風呂があるそうだけど気が付きませんでした。
でも、高天原温泉紹介している他のHP見ると今回入った方は女子露天風呂のような気が…
泉質は単純硫黄泉、多分かけ流しだと思いますが…。
硫黄臭がして、やや白濁りで湯の花が舞っています。
ちなみに露天風呂は独り占めでした。
風呂から出る寸前に男性が一人入ってきたぐらいで、極楽気分を満喫できました。
いちおう混浴ですので、これで若い…おっとっと、これは余計かな?
高天原山荘へ戻って、ちょっとした食べ物と飲み物を買います。
お風呂に入って体力使ったのか小腹が減りました。
これで今回の山旅はおいしいところは終わってしまいましたね。
今度はどこの秘湯に行こうかな?
秘境の中の秘湯、いい気分に浸っていますがこれから
雲ノ平まであの急登を歩いて戻らなければなりません。
やっぱりといいますか、あの鉄梯子ありの急登結構キツかったです。
雲ノ平に戻った頃には汗で背中を中心にびっしょり、
まあ撥水&吸汗発汗アンダー着てますのでマシではありますが。
雲ノ平山荘へ寄ることにします。
ちょうど荷揚げのヘリがやってくるところで小屋の人に
“小屋から離れて下さい”と言われます。
これだけ離れればいいかな?
と思って小屋から離れたところでヘリを待っていましたが、甘かった…。
ヘリの回転翼が起こす風って物凄いですね、
前日にも水晶小屋で目のあたりにしましたが
2・30mくらい離れただけではおもいっきり風の影響受けます。
ヘリの方へ顔を向けると砂埃が目に入るので目をあけられません。
で、結局作業が終わるまでヘリに背を向けていました。
作業が終わったら山荘に入って昼食をとります。
(出来たてです)
食堂は窓全開になって涼しい風が絶えず入ってきていました。
食堂からの眺めもサイコーです。
食後にはもちろん!?缶ビールを買って(笑)リンゴも売っていたので一つ買いました。
ここの小屋の缶ビールは冷やしてないのでそのまま飲むとぬるいです(前日に経験済み)。
で、キャンプ場に戻ったら水場の水で缶ビールとりんごを冷やしておきます。
冷え冷えになるまで、シュラフ干したりします。
まだまだ缶ビールは冷えないと思いますのでちょっと散歩がてら出かけます。
まだスイス庭園というところに行ってないのでそこに行ってみることに。
奥スイス庭園とは反対方向で、キャンプ場から10分程でした。
で、庭園としてはやっぱり!?という感じでしたが。そこからの眺めの方はサイコー。
眼下に高天原、水晶池も見えます。
左手には薬師岳、右手には水晶岳とその奥に赤牛岳。
暫く見とれてしまいました。
見とれるはいいことなんですが、ココ、アブが多いんですよね、
じっとしてると噛まれるので景色に見とれていても身体はじっとしていられません。
結局スイス庭園に20分ほどいましたが座ったり立ったりしてじっとはしてられませんでした。
キャンプ場へ戻ります。
(写真真ん中あたりがCP場です。奥の山は祖父岳。)
(CP場内)
冷やしておいたリンゴも缶ビールもいい感じに冷えてます。
まずはリンゴ、うんやっぱりリンゴは丸かじりに限りますね。
缶ビールの方もちょうどいい具合に冷えております。
やはりビールは冷えてなくては飲めません。昨日は飲んでしまいましたが。
夕方になってゴロゴロっときました。
降るかな?降らないかな?と思っていたらしっかり30分降りました。
幸い、テント場が川になるほどではありませんでしたが。
夕立ち後に西の空に目をやると綺麗な夕日。
(夕日で赤く染まった雲)
思わず“凄い”と叫んだら、お隣のテントから人が出てきました。
僕の“凄い”という声に反応してしまったようです。
その後テントの周り4人(自分含め)で山や山道具のことで喋って仲良くなってしまいました。
その中の一人で横浜から来たFさんという方が次の日、
新穂高まで下りられるということで御一緒することとなりました。
雲ノ平から新穂高、結構な距離です。
明日の長歩きに備えるため?そうそうにシュラフに入りました(寒かったというのもあるけど)
≪四日目≫晴れのちくもり
今日はマイカーが置いてある新穂高まで一気に下山します。
双六岳から水晶岳・祖父岳までのピークはもう踏みましたので
巻き道をつかって最短最速コースで行きます。
少々早めに片付いてしまったので一人星空観察会をします。
(夜明け前のオリオン)
新穂高まで一緒に下りられる方も準備が整い5時半に雲ノ平を出発します。
(朝焼けの黒部五郎岳)
まずは祖父岳と鷲羽岳を巻くため一旦黒部源流の渡渉点に降り立ちます。
祖父岳分岐から暫くは西の肩をほとんど標高落とさず歩いていきますが
祖父岳南側からは急な斜面をジグザクに渡渉点まで下っていきます。
(渡渉点への急な下り)
渡渉点は幅10mもないくらいのところを渡した一本のトラロープを頼りに
(黒部川源流、奥は祖父岳)
石の上をひょいひょいと飛んでいきます。
渡渉したらあとは三俣山荘あたりまで沢伝いに登っていくとテント場脇に出ます。
三俣山荘で休憩がてら名物のサイフォン式コーヒーを頂こうと思いましたが、残念。
小屋の人たちはちょうどお客さんを出したところで朝食タイムに突入、
営業再開まで1時間待って下さいと言われ、泣く泣く諦めました。
他にもこのサイフォン式コーヒー目当てでやってくる登山者の方がおられましたが、同じように断られていました。
こんな奥深くまで来ることはそうそうないから
三俣山荘のサイフォン式コーヒーが飲めるのはいつでしょうね。
黒部五郎岳に来る時かな?
三俣山荘からは三俣蓮華岳の方へちょっと登り返しまして、
巻き道コースで双六小屋の上の分岐まで一気にワープ、三俣蓮華と双六岳を巻きます。
といってもめちゃくちゃ短縮できるわけでもないんですが。
双六小屋で昼飯にしようかと思ってましたが、まだ時間は9時半を回ったところ。
朝飯は朝3時だったのでマウンテンタイム的には昼飯と言っても悪くない感じですが、
いくらなんでも早すぎるだろうと、
行動食もちょくちょく摂っていたので鏡平山荘まで頑張ることにしました。
鏡平山荘の手前、弓折乗越までは小ピークを登ったり下ったり、
そこを越えればあとは新穂高まで永遠に下りです。
11時過ぎに鏡平山荘に到着、お腹も空いてきましたので昼食にします。時間的にもよいでしょう。
ここで名物のかき氷をまた頂きました。だって美味しいんだもん、身体がかき氷を求めています。
よく見ると周りはみんなかき氷パクついてますね、やっぱこう暑いとね。
クールダウンした後にあったかいモノを食べたらお腹が緩くなってしまう心配がありましたが昼飯を注文。
って、あれ?デザート(かき氷)の後に飯っておかしくね??
同行のFさんはカレーライス、ライスに掛けるだけだから?すぐに出てきました。
僕はラーメン、水晶小屋でカップヌードルだったから今度は生麺のラーメンが食べたいのよねぇ~
と思っていたら生麺じゃなくて揚げ麺でした。ちょっとガッカリ。
十分休憩をとってから下山開始、行程はもう半分切りましたね。
ふと山の方へ眼をやると、湧きおこった雲で隠れています。
暫く受信できなかったお天気メールを受信すると“午前中は好天となるが、
湿った南よりの気流の影響で稜線から霧に覆われる”とのこと、当たってるね。
ちょうどいい時間に稜線から下りてこれたことに安心しつつも、
足の裏に痛さを覚えつつ下山します。
今日も下から個人で、団体さんで、家族で、カップルでぞくぞくと上がってきますが…
こんな天気ではちょっと残念だねぇ~。
ほぼCT通りに小池新道登山口に到着、わさび平小屋まで頑張ります。
わさび平小屋では念願の!?冷えた野菜(トマト)を頂く、
冷たくて…まあフツーかな?ちょっと感動薄かったかな?
リンゴの方が良かったかも(売り切れていた)。
わさび平小屋から小一時間も歩けば新穂高のゲート、Fさんと喋っていたらあっという間でしたね。
下山後はバス停近くの立ち寄り温泉で入浴、
高天原温泉では石鹸の類は使えなかったので、石鹸&シャンプー使ってスッキリ。
ここの湯も高天原温泉と同じで硫黄臭のする白濁り湯でした。
湯あがりにちょこっと腹を満たして、岐路に着きます。
Fさん、高山駅までバスとのことだったので、高山駅まで送ってあげました。
通り道だし途中まででも話し相手がいてくれると嬉しいしね。
帰りの高速は平日だからか結構空いていて高山から2時間も掛からず帰宅できました。
今回の3泊4日は天気に恵まれてサイコーでした。
今まで自分の中の北アルプスと言えば西穂~槍ヶ岳辺りでしたが、
知らない北アルプス、奥深さ、意外に!?
北アルプスも一個一個が大きい山もあるんだなと発見することが出来ました。
それと雲ノ平・高天ヶ原・夢ノ平、いいところでした。
また、忘れた頃に行ってみたいですね。もちろん雲ノ平CP場に泊まりたいですし、
今回飲めなかった三俣山荘のサイフォン式コーヒーも次こそは飲んでみたいですね。
北アルプスが一段と好きになっちゃった、そんな山旅でした。
岐阜からのアプローチを考えると時間・費用面で
有利な新穂高から入山しました。
来年には改装も終わってると思います
凄いとこ駆け巡ってましたね。
山ガールの前では、産毛になってしまいましたか・・・