UMA君のお部屋

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繋がった

2010-11-12 18:32:37 | 山歩き…その他の山
高島トレイルの未踏区間を二日掛けて歩きまして、

ようやく起点(愛発越)から終点(三国岳)まで繋がりました。

山行日:2010年11月11日~12日

山行者:単独です。

CT:
11日 (高島トレイル区間はナベクボ峠~三国岳) 天気:晴れ

自宅6:00⇒桑原橋付近空き地8:45/桑原橋バス停9:16=バス=

生杉バス停9:28…三国峠登山口9:44…ナベクボ峠10:04…

三国峠10:22~10:32…地蔵峠11:08~11:13…岩谷峠12:27…

三国岳13:07~14:04…丹波越14:30…経ヶ岳14:54~15:00…

丹波越15:17~15:20…桑原橋付近空き地15:59⇒

朽木温泉16:40~17:57⇒道の駅18:05(車中泊)

12日(高島トレイル区間は武奈ヶ嶽~水坂峠) 天気:雨のち晴れ
道の駅6:50⇒水坂峠7:00~8:36(雨のため様子見)…光明寺9:13…

角川登山口9:16…赤岩山10:15…赤岩山西峰分岐10:22…

武奈ヶ嶽10:42~10:55…赤岩山西峰分岐11:34…水坂峠12:40~12:55⇒

自宅15:50

≪一日目≫
未踏区間最初は、ナベクボ峠から三国岳です。

入山は三国峠登山口からですが、下山は経ヶ岳・三国岳登山口ですので、

下山後のことを考えて経ヶ岳・三国岳登山口近くに車を置いておきます。

事前に電話で“高島トレイル運営協議会”に問い合わせたら

“登山口に駐車場はないので道路脇の広い所に置いといて下さい”との返答でした。

随分曖昧だなーと思いつつ、現地に着いてみたら、

あー多分ここだろうなという空き地を発見、8台前後停められそうです。

場所は↓の手描き地図の通り。大まかなのでツッコミ禁止です(笑)


近くの“トイレ”には“高島トレイル便所”と書かれており、

中は大変綺麗な水洗トイレで一登山者としてありがたいです。

橋の真ん前が“桑原橋バス停”、バスが来るまで30分ほど時間ありますので

待つことにします。

じゅうべえの管理人らしきおばちゃんに“隣の空き地に車停めました”と一応報告し、

世間話?を。このあたりよく熊が出没するそうで、うんぬんかんぬんと話しました。


うんぬんかんぬんとは、まー気をつけなさいってことです。

バス停にやってきたバスは10人乗りほどのバンっぽいマイクロバス。

バス停横に立って手をあげたら運転手さんに「乗るの?」、コクンと僕。

5人程の乗客、全員女性で全員登山者。3人グループと2人ペア。

3人グループの一人と山の話に花咲かせましたが、

先に小入(おにゅう)谷バス停で降ります。

あとの2人ペアは僕と一緒の生杉(おいすぎ)バス停で降りました。

僕の方が先に降りちゃっちゃと歩いて行きましたので、

一緒に下りた二人はどこから入山してどこへ登るのかはまだこの時はわからずでした。

生杉バス停から15分程で三国峠登山口、植林地内を20分程歩いてナベクボ峠。

前回の高島トレイルエスケープ地点までやってきました。

今日は前回の続きということですね。ナベクボ峠から三国峠へはブナ林の中の急登。

結構な量の落ち葉が堆積していてサクサク登山です。

足を前に出すごとにサクサク、この感触がたまりません。

紅葉もちょっとは期待していたのですが紅葉しているのか枯れているのかよく解りません。

ナベクボ峠から20分弱で三国峠。

三国“峠”なのにピークの上です。三等三角点も埋められています。

三国峠は別名“三国岳”とも言います。

地図によって三国峠と書かれているものや三国岳と書かれているもの、まちまちです。

“ハッキリして欲しい百名山”というものがあったらぜひ入れて欲しい峠(岳)ですね。

三国峠から地蔵峠へはこれまたいい感じのブナ林を登ったり下ったりしながら、

最後は植林の中のジグザク路を下っていくと地蔵峠。

こちらの峠はちゃんと山と山の間のコルですね、林道が生杉の集落から上がってきています。

林道は地蔵峠のゲートで先へは行けないようになっております。

京大芦生演習林となっており許可なく立ち入ることが出来ないそうです。

ところで演習林とはなんぞや!?

地蔵峠から急登を一気に上がると標高800m前後の稜線に出ます。

ここからは混生林で、道は緩やかに登ったり下ったりです。

カベヨシ辺りで前方に女性二人が歩いてましたの後ろから声をかけたら驚かれました。

お二人は僕と一緒に生杉バス停で降りた女性登山者のお二人さんでした。

僕は三国峠登山口から入ってナベクボ峠から高島トレイルに入りましたが、

お二人は生杉から林道をずーっと歩いて地蔵峠まで来てから高島トレイルに入ったようです。

お二人は三国岳まで歩いて桑原橋に下山するとのこと、僕と同じですね。

お先にーと言って抜きます。

後ろからチリンチリンとお二人の鈴の音が聞こえていましたが、

岩谷峠を過ぎたあたりで聞こえなくなりました。

時間は正午を30分程回ったあたり、

お二人さんは眺めのいいところで昼食にすると言っていたので

きっと食事を取るため腰をおろしたのでしょう。

僕もお腹がグーグー鳴り始めましたので、

いいかげん腰をおろして昼食にしたいですが何分よさげなところが無い。

岩谷峠を越したら一気に急登、高島トレイル内でも

3本の指に入るのではないかと思う程の急登です。

100m程稼いだら緩やかになりました。

三国岳まであとちょっと、がんばって三国岳でお昼にすることにします。

分岐を2つ越して登り返したところが三国岳山頂。トレイル終点です。

地蔵峠から2時間弱でした。

バンザーイと言いたいところですが武奈ヶ嶽~水坂峠間が残っているのでグッと堪えます。

展望はまあまあかな、見える山の名前が分からないのが残念です。

昼食を取ってまったりしていたら、お二人さんがチリンチリンと鈴を鳴らしながら登ってこられました。

やはり、途中で昼食を取られていたようです。

お二人さん大阪神戸から来られたようで、やはりというか六甲山全山縦走の話が出ました。

毎年参加されているそうですが、フルで56kmあるそうです。

朝5時半スタートで、ゴールの宝塚駅には夜7時か8時、早い人でも夕方5時とからしいです。

凄いですね、フルマラソンは42.195kmですがほぼ平坦です。

登ったり下ったりの56kmとどちらがキツイのでしょうかね。

まあどっちもキツそうですが、どちらか選べと言われたら56kmでしょうかね。

フルマラソンはスタートからゴールまで舗装路でしょうから

市街地・住宅地以外は地道であろう56kmの方が足には負担が少なそうです。

しかし、56km…未知の世界です。普段長くても20km程しか歩きませんから、

ただただ驚くばかりです。

長めの昼食とお喋りしていたら1時間近く経ってしまいましたが、計画よりもまだ1時間早いです。

三国岳の近くに経ヶ岳という山があるのですが稜線通しの道で行けるようですので行ってみます。

ちなみに経ヶ岳は高島トレイルからは外れています。

三国岳から下って最初の分岐を経ヶ岳と書かれて方へ行きます。

25分程で丹波越。ここから下ると桑原橋ですが経ヶ岳と書かれた方に進みます。

小ピークを幾つか越えて25分程で経ヶ岳に到着。

寄り添うような二つの木の前に石碑のような?もの、

その上に“889.8m経ヶ岳”と書かれた薄い木の板が置かれておりました。

長細い山頂で最高点はどこなのか今一ピンとこず。

三角点もあるのかどうかわからぬまま(探したけど分からずじまい)丹波越えに戻ります。

15分程で丹波越えに到着。丹波越え~経ヶ岳標準CT1時間半に対して40分ですから早々です。

丹波越えからは北に延びる支尾根についた登山道を下っていきます。

最後はシイタケ栽培している所を抜け林道へ出ます。

ちょいちょいと林道を下っていけば桑原橋です。

前方にお二人さんが歩いていました。追いついてしまいましたね。

デポしてあった車に乗り込みますが、お二人さんはバス停を通り過ぎて歩いて行ってしまいます…?

車で桑原橋バス停に横付けして時刻表を見てみると、あらあら、次のバスは1時間後。

1時間も経ったら日が落ちて真っ暗になってしまいます。

お二人さんが歩いているとこまで追い付いて、呼び止めて乗せます。

僕はこれから朽木温泉行きますが、

朽木(今は合併して高島市。昔は朽木村。)のバスターミナルである

朽木学校前バス停は通り道なのでそこまで乗せて行ってあげることにします。

朽木学校前バス停は建物でトイレあり、道路挟んで東側には道の駅で、

北側にはコンビニもあります。そこなら日が暮れても安心でしょう。

バス停に着くまではお二人さんと山のお話、バス停に着いたらお礼を言われました。

僕は僕で、ほっとしました。あんな山の中にお二人を置いて走り去ったら気が気でなりません。

またどこかでお会いしましょうとお互いに言い合って朽木温泉へと車を走らせました。

朽木温泉で入浴後、施設内レストランで夕食を。

鹿カツカレーなるものを頂きました。

一つの皿にライス・カレー・鹿カツ・サラダで¥1300(高い!!)

鹿カツですがハムのように薄い肉、カツだから揚げてあるのですが鹿肉の風味が台無し。

以前、のんべい会で隊長が持ってきて下さった鹿肉を

鹿刺し&ロースト鹿肉にして頂きましたがあちらの方がうまかった気がします。

やはりお肉を頂くなら軽く焼いて、塩コショウで頂くのが一番でしょう。

腹を満たして道の駅へ、その前にコンビニで缶ビールとおつまみを買っていきます。

車の後部座席を倒しフラットに。

マットを敷いピローを膨らましシュラフをシュラフカバーに突っ込みます。

ベッドメイキングしたらおつまみを食べつつ缶ビールを飲みつつまったり。

時間はまだ18時を回ったところですが、酔いが回ると瞼がトローリ。

早々にシュラフに入るのでした。

≪二日目≫
夜中に何度か起きます。なんだかとっても寒い!!

トイレに行くため外に出て見たら、車内とそんなに変わらない温度でした。

空を見上げると…曇ってて何も見えません。

結局このあとなかなか寝付けず、

12時間近くシャラフに潜っていましたがあんまり寝た気はしませんでした。

6時にちゃんと起きて、目の前のコンビニで朝飯を買って7時前には出発。

空から嫌なもながポツリと来ました。

今日の天気は朝方雨が降るけどその後回復するとの予報。

水坂峠近くの空き地に車を停めて様子見です。

出来れば濡れたくない。雨具を着こみますが、

そのまま車のシートに体を預けラジオを聞きながら雨が弱まるのを待ちます。

1時間半程経って、空には低い雲が無くなって

雨も気持ち弱まった感じがするので車から降りて出発します。

登山口の光明寺までは車道歩き、

国道沿いを歩いたらトラックが通るたびに水しぶき体で受け止めます。

35分程で角川集落内の光明寺に到着。

地形図で見る限り光明寺から登山道が伸びているように見えますが、

正解は光明寺脇を山へ向かって伸びている道に登山口がありました。

ちょこっと登ると、小さな社。

最初、踏み跡が良く解りませんでしたが探してみるとテープが付けられていました。

テープを頼りに登っていくと溝状の登山道が現れます。

溝状の登山道を見つけたらあとはもう簡単、

これだけハッキリしいている道&目印となるテープがあれば迷いません。

尾根上に取り付けられた道はグングンと標高を稼いでいきます。

10時になろうかならまいかという時間で辺りは明るくなってきました。

空を見上げると雲の間に青い色、晴れてきました。

ほぼ予報通り、朝方3時間程パラついて雨は上がり晴れました。

角川登山口から1時間程で赤岩山主峰、

一旦下って登り返すと西峰で水坂峠から上がってきた高島トレイルと合流します。

ここら辺からブナ林に変わります。残念ですが葉は完全に落ちてしまっています。

根元から曲がった幹が豪雪地帯であることを教えてくれます。

ここは分水嶺、太平洋と日本海の境目ですから気象変化が激しいのでしょう。

前方に目をやるとポッコリとした頂、武奈ヶ嶽の頭が目の前に見えます。

赤岩山主峰から30分程で武奈ヶ嶽頂上に到着。

北東に目をやるとなだらかで大きな山容の三重嶽がよく見えます。

湯を沸かしてカップラーメンでもと思っていましたが、あまりの寒さに躊躇います。

周りはブナの木ですべて葉が落ちているので風は容赦なく山頂に居る者に当たります。

腹が減っては下山が出来ぬ!?菓子パン一個を腹に収めてすぐさま下山に移ります。

武奈ヶ嶽頂から最初の丁字路を左へ、前回間違えたところですね。

歩いていると前方から鈴の音、女性単独者でした。

ひょっとして水坂峠に置いてあった岐阜ナンバーの人ですか?と聞かれる。

どうやら彼女は水坂峠へ向かって運転する車の中から

僕が歩いていたのを目撃したようで、お仲間と思ったらしい。

この女性の方は今日から3日間高島トレイルを歩くそうだ。

車に自転車を積んできており、入山地から離れた下山地にデポして縦走するそうだ。

まだ山は3年程とのことだが日本中の山々に登っているらしく、

70歳までに百名山70座を登りたいと言っていた。

僕は百名山には今のところあまり興味はないのだが、お歳の割に活動的で元気な女性だと思った。

お喋りの方も?達者のようで立ち止まってお話。山のこと、熊のこと…。

山頂で吹いていた風もいつの間にか止んでポカポカ陽気、お喋りに花を咲かした。

どれくらい喋っていただろう?30分くらい?さすがに喋り過ぎたと思ってお話を中断して、

またどこかでお会いしましょうとお言い合って別れた。

赤岩山西峰から標高350mを下回る辺りまでは急登の連続、慎重に下ったが、

ここを登り返すのは結構なアルバイトであるだろうとも思った。

最初上の方は綺麗なブナ林に覆われていたが500か400m辺りから杉林に変わった。

標高が350mを下回ると小さなピークの登ったり下ったり。

国道が近くなったのか自動車の通る音が良く聞こえる。

赤岩山西峰から1時間強で水坂峠。

これで全部繋がった。当初は1泊2日×2で踏破する予定であったが、結局1泊2日×3で踏破。

歩いてきた距離を思い返してみると長かった…やはり80kmは長い!!

水坂峠で一人バンザイ、とても大きな達成感に満たされた。


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2 コメント

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お疲れさま~ (ふくちゃん)
2010-11-15 00:06:15
本日はそちらに方面に出没しました
御池岳の登山者でしょうか?ルート306には
何時も以上の登山者がいましたよ。

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R306ってことはI川で虹君ですか?それともポンド? (UMA)
2010-11-15 20:37:52
上の方は枯れちゃってきてるので下の方の紅葉はいいころじゃないのでしょうか。
まだトライアル期間中ですが就職しました。
あんまり遊べなくなっちゃうなー。
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