夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

南東北の桜を訪ねて・・♪

2005-04-17 17:23:00 | 定年後の思い
明日より、一泊二日の桜を訪ねる旅行に行きます。

『三春』の滝桜、『白石』の一目千本桜、『最上川』千本桜、『長井』の久保桜を含めた七ヶ所です。

私は東北地方の南部に、桜の季節を訪ねるのは初めてであり、未知の空間となります。
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大衆は『堀江失墜』を待っている・・。   最終

2005-04-17 14:14:05 | 時事【社会】
では、ホリエモンは新しい時代のカリスマになれるのだろうか。


堀江と同じく東大在学中に、時代に先駆け就職情報を産業にしたリクルートの江副浩正は、

その貧しい育ちへのコンプレックスから、エスタブリッシュメントを目指し、

政治家や財界人に株をばらまいて躓いた。


モノと土地への飽くなき執着に衝き動かされたダイエーの中内功は、

バブル崩壊に伴う土地本位制の互解によつて自滅した。


進駐軍相手の商売から身を起こし、自らユダヤ人と称したマクドナルドの藤田田は、

デフレ時代に「インフレが来る」と予言し、安売り路線を転換して失敗、引退に追い込まれてい

る。


「人の心は金で買える」とうそぶき、マネーゲームにいそしむホリエモンを険悪する人も多い。

江副も中内も藤田も、金への執着、所有欲と支配欲は人並はずれて強かった。

中内は取材のメモをとる私のボールペンまで欲しがった。

まるで自らの欲望を追い立てるかのように、

彼らは事業を拡大していった。


こうした、良くも悪くもアクの強いカリスマたちを前にすると、

六本木ヒルズに住み、ブランドTシャツを着て、

にわかグルメを気取る程度で満足するホリエモンは、

その発言とは裏腹に、

欲望の濃度において遠く及ばない。

私には、そうみえてならない。

カリスマというより、二十一世紀の珍獣といったほうがいいかもしれない。


人間とは、永遠に物語を求める動物であり、

謎を愛しつづける生き物である。


江副や中内や藤田の強烈な所有欲や支配欲は、

人並みはずれた物語を紡ぎだし、

その物語が人々を引きつけた。


☆    ☆    ☆

長らく転記、引用させて頂いたが、著作者の経済歴史観がでている作品である。

また、マスメディアの戦後史を的確に表示し、勇気ある随所の表現に敬意したい。

こうした著作者が、日本で健筆を揮える、日本社会の良識も感謝したい。
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大衆は『堀江失墜』を待っている・・。  ④

2005-04-17 12:25:22 | 時事【社会】
ホリエモンが新しいとすれば、テレビ局を丸ごと買おうとしたことだろう。

これまでのコンテンツ・ビジネスといえば、
テレビ局の人気番組を買ってきて、これをネットで配信する、
というものだった。

  【略】

ただ、その先の具体的なヴィジョンとなると、途端に怪しくなる。
インターネットとテレビの融合といっても、キムタクの着ているジャケットをネットで買えます、といった程度の「ジャパネットたかみ」なみのアイディアくらいしか示めされていない。

それを笑うのは簡単だが、ホリエモンが子供っぽい振舞いにかえって期待感をもつ人が少なくないのは、
テレビを支配する既得権益層の欺瞞にうんざりすると同時に、

活字からインターネットへという歴史的な大変容がいまおきつつあることを、

みんなが肌で感じているからに違いない。


グーテンベルグの印刷機から五百年。

パラダイムの巨大な曲がり角の先は、ホリエモンのみならず、まだ誰も見えていない。


書物の比喩を用いるなら、いま開かれているページを確実に終ってしまったが、終ったページをめくって、次を開くことは出来ないでいる。

ホリエモンは、前のページを無造作に破り捨てた。

たが、次のページにはまだ何も書かれていない。

「ハードとソフトの融合」を標榜してきたソニーが
業績不振から首脳陣交代を余儀なくされたのも、
結局は、パラダイム転換の答えをいまだ見出せないからだろう。


メディアの崩壊と歩を合せるようにして、

「カリスマたちの退場」も進んでいる。

中内功、藤田田、渡辺恒雄、海老沢勝二、堤義明、出井伸之と並べると、

そこから浮かび上がってくるのは、

「マスの時代の終焉」にほかならない。

マスコミ、マスプロダクション、マスマーチャンダイジングの時代は完全に終った。


【続く】
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大衆は『堀江失墜』を待っている・・。  ③

2005-04-17 11:26:57 | 時事【社会】
フジテレビは、民放りなかでも異色の歴史を持つテレビ局だ。

昭和二十年代、労働運動が過激化するなか、財界がマスコミ界の防波堤として築いたのが、産経新聞、フジテレビを中核とするフジサンケイグループだった。

そこに労働弾圧のエキスパートとして送り込まれたのが、
「不当労働行為は死刑にならない」とうそぶいた鹿内信隆である。

鹿内はニッポン放送を根城として、鹿内家によるグループの私物化をはかった。
それが資本関係の歪みを作り、今回の買収劇の遠因となっていることは言うまででもない。


既得権益を守ろうとするがゆえに生じた歪みを、ホリエモンは突いた。
それは図らずも、テレビ界の持つ欺瞞を炙り出すこととなった。

周章狼狽したフジは、ソフトバンクの関連会社であるSBIにすがりつき、自分達の権益をなんとしても守ろうかとした。

フジと孫正義の結びつきは、孫がルパート・マードックと組んでテレビ朝日の買収を狙った際に、和解の仲介入をつとめたのがフジの日枝久・会長だった。

その後、孫、マードック、日枝は共同出資で衛星放送「JスカイB」を開局している。
その意味では、孫はうまく既得権益サークルのお仲間に加わったといえる。

しかし、ホリエモン以上にしたたかな孫が、おとなしく「白馬の騎士」役だけで満足するときは、とうてい思えない。
庇を貸して、母屋を乗っ取られることも考えられる。


そもそも、新聞・テレビ一体となった巨大なメディア支配のシステムを作り上げたのは、正力松太郎という怪物である。

読売新聞社を手中した正力は、プロ野球を創設し、最大のソフトともいえる巨人軍を作り上げた。

さらには、日本で始めての民放テレビを開局し、そこで巨人戦を中継する仕掛けを作った。

いみじくも正力は

「テレビほど儲かる商売はない。
紙もいらなければ配達員も要らない。
坊主丸儲け以上だ」

と言ったが、これほどテレビの本質を言い当てた言葉もないだろう。

そのうえ、テレビを見るための電力として、原子力発電所の建設を強力に推し進めた正力は、

日本の大衆がそこでひたすら娯楽をむさぼる、

巨大な《結界》を作り上げたともいえる。


本人はおそらく考えたこともないだろうが、ホリエモンのやろうとしていることは、この正力の《結界》破りであるようにも見える。


【続く】
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改めて私のブログ・・♪

2005-04-17 10:11:00 | 定年後の思い
私はこのブログを始めて、五ヶ月を過ぎようとしています。

色々迷った挙句、一月の下旬から、現在の形式となりました。

私は、二十代の前半、言葉による文章で生活出来るのが、最大の望みでした。

未熟で拙(つたな)い為に、サラリーマン生活を三十五年の生活を送り、
身過ぎ世過ぎの垢をため、定年退職となった。

現代の形式として、あくまで言葉の文章で二本立ての日記形式を綴ります。

このHPで読んで下さり、魅力がなかった場合は、私の文章の未熟に寄るものです。

従って、写真とか、HPの飾りを載せる気は有りません。

このような由来により出来る限り、簡素に文章だけにします。


『風のように光のように』
真摯に思考した結果、感覚として発露した形態です。
理性ある随筆として綴ります。


『極楽とんぼ』シリーズ
定年退職後の日常生活の《こぼれ話》として綴っている次第です。
従って、出来うる限り感情を発露する。

さて、お読み頂ただい方に、私の真意が伝えられるかは、私の拙い思考と文章力により成り立ちます。

今後とも、愛読して頂ければ、幸いです。


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