夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

私の幼年期、お茶を摘む頃を想いだし・・。

2010-05-02 20:09:26 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であり、
先程、台所で煎茶を淹れた後、玄関庭の軒下付近で煙草を喫ったりし。
日中に庭の手入れをしたせいか、少しばかり小奇麗になった樹木を眺めたりしていた。

そして、この時節の頃に私の幼年期は、お茶を摘むでいたことが想いだされた・・。

私が小学校に入学したのは1951(昭和26)年であり、この当時は祖父と父が健在で、農業をし、田畑を耕していた。
この頃は、東京の郊外でも程ほど広い田畑を耕していた農家は、お茶の樹を持ち、自宅用の煎茶などにまかなっていた。

遠い昔を思い馳せれば、母屋、蔵、納戸小屋の二軒の中、宅地からゆるい坂を登りきると、
防風用に欅(けやき)が50数本があった。
2間ほどの間隔で植えられて折、樹高は30メートル以上あった。
隣接した欅が互いに寄り添うにになると、片方を伐採して、薪(まき)とされた。

その先は平坦な地で陽当りが良く、農作物の野菜の苗床が幾重にもあり、
洗濯の干し場にも利用されていた。

この平坦な所を抜けると畑となっていて、その先が村道であった。
この村道と畑の境界線としてお茶の樹が植えられていた。
幅は4尺、高さは5尺程度で、50間前後の長さであった。

5月の初旬の頃になると、新芽を摘んでいた。
一家総出で、分家された人々も手伝いに来てくれた。
私が幼児の3歳の頃は、付近に莚(むしろ)を敷いた上で、寝そべっていた、
と後年に母から教えてもらっている。

新芽を摘んだ後、生葉撰り(なまはより)といって、
お茶の葉から混ぜりものや蝕まれた葉を取り除く選別作業をしていた。

その後、生葉を新鮮なうちに、蒸篭(せいろ)で蒸した後、団扇などで扇(あお)いで、よく冷(さ)ました。
そして、長方形の大きな台の上に炭火をおこし、
その上に鉄板を敷いて、先程のお茶の葉を揉んでいた・・。

煎茶として出来た後、大きな桐箱、茶包みの箱に収納した。
この煎茶は、家族が1年で使ったり、来宅した方の1部の方に差し上げたりしていた。
最もこの選別は、祖父の一言によった。

私は幼児の頃、いじけていたので、いたずらをして、父からよく怒られた。
祖父は、長兄、次兄に続き、私も男の子であったので、
不憫と思ったらしく、祖父の名から一字を私の名前にしてくれた。

祖父からは何かと可愛がってくれたが、
煎茶を淹れる時、いい加減な振る舞いで淹れる、と怒られた。

私は、成人してから、煎茶を淹れる時、ときたま祖父を想いだされる。

このようなことを65歳の高齢者となった今の私は想い、
この周辺は私が小学校を卒業した頃の1957(昭和32)年の前後から、
東京のベットタウンとなり、急速に住宅街に変貌し、
旧家のささやかな茶畑が消えうせたことを思い重ねたりしている・・。



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風薫る時節、年金生活の私達夫婦には庭の手入れに最適・・!?

2010-05-02 06:57:43 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であり、
まばゆい朝の陽射しを受けて、ぼんやりと主庭のテラスに立ち、
樹木を眺め、煙草を喫ったりしていた。

新緑の色合いは、この3週間ばかりで黄緑色から新緑色に、一部は深緑に染められ、枝葉は伸びて折、
地上は入梅の頃に彩る草花が雑草の中で、伸長したりしている。

朝の6時は11度、昼下がりは21度前後、夕暮れの6時は19度前後で、
快晴に恵まれた一日となります、と地元の天気情報は報じていた。

ここ3週間ばかり庭の手入れを怠っていたので、風薫る中、
日中のひととき庭のの手入れに専念しょうと思った。

果たして、体力も衰えた私は、どこまで小奇麗にできるか解からないが、
樹木の剪定、草むしりの労力の成果は明きらかになるから、喜びのひとつでもある。

もとより庭の手入れは私の責務であり、いつも孤軍奮闘することが多いが、
今朝、家内に話しかけたら、私も手伝うわ、と云われたりした。
年に数回は家内の援軍を借りたりしているが、私は高齢者の65歳、家内も60歳であり、
ふたりで一人前かしら、と私は微苦笑したりしている。

齢を重ねた私達夫婦は、ときには庭の手入れに専念し、
この時節にふさわしいように、と私は樹木を眺めたりしている。


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