夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

会社員の老後資金、持ち家なら65歳で3500万円と学び、年金生活12年生の私は微苦笑して・・。

2016-08-03 16:24:10 | ささやかな古稀からの思い
私は民間会社の中小業のある会社に35年近く奮戦して、
2004年(平成16年)の秋に定年退職をした身であるが、
この間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりした。

やがて最後の5年半は、リストラ烈風が加速される中、あえなく出向となったり、
何とか定年を迎えることができたので、敗残者のような七転八起のサラリーマン航路を過ごした。

そして定年退職するまで人生は、何かと卑屈と劣等感にさいなまれながら、つたない言動も多く、
ときおり敗残者のように感じることも多く、悪戦苦闘の多かった歩みだったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたと思い、年金生活を始めた・・。
            
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
世の中の多く人たちから、人生の3大支出は教育資金、住宅資金、老後資金と学んだりしているが、
たまたま我が家は子供の「教育資金」は不要となったので、定年した直後から年金生活を開始できたことも事実である。

こうした中で、私たち夫婦は雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごし、
まもなく9月の誕生日を迎えると72歳となり、年金生活も早や丸12年となる。

そして家内は、私より5歳若く、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
                         

先程、ときおり愛読しているネットの『NIKKEI STYLE』を見ている中、
【 会社員の老後資金、持ち家なら65歳で3500万円 】と見出しを見て、
改めて学ぼうと思いながら、精読してしまい、やがて何かとプラス思考の私でも、
人生の晩年期が最大の難関だ、と微苦笑させられてしまった。

この記事の原文は、『日本経済新聞』2016年7月20日の朝刊に掲載された記事のひとつで、
関連の『NIKKEI STYLE 』に於いて、7月25日に配信された記事であり、
無断であるが記事の大半を転載させて頂く。

《・・65歳でリタイアしたとき、老後資金はいくらあればいいのか。
多くの人は公的年金だけでは賄えない可能性が大きいが、不足額は老後の暮らし方や夫婦の年金、持ち家の有無などで千差万別。
タイプごとの不足額やどう用意するかを考えた。
            

老後資金は少なくとも、4人に1人が生きている年齢までを考えるのが一案だろう。

国立社会保障・人口問題研究所の予測では、2050年時点で男性は93歳、女性は98歳なので、
今回はこの中間に当たる95歳までを想定した。

まずは持ち家を前提に支出を考える。総務省の家計調査では、高齢夫婦無職世帯の1カ月の支出は約28万円。
これを「平均的な生活」とみなすと30年で1億80万円だ。

しかしファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏は
「介護やリフォーム費用などの予備費を少なくとも夫婦で600万円は見ておこう」と話す。
すると1億680万円になる。

一方、生命保険文化センターの意識調査で「ゆとりある老後生活のための費用」を聞いたところ、
月35万円だった。

旅行や趣味などにお金をかけたければ、必要額は増える。
この30年分と予備費600万円を足すと、支出は1億3200万円となる。
            

年金は夫婦の職業などで大きく変わる。

会社員(厚生年金と基礎年金)と専業主婦(基礎年金のみ)の場合、
厚生労働省が想定するモデル世帯は月22万円。30年で7920万円だ。

しかし厚労省の財政検証では、30年度の所得代替率(現役世代の平均的な所得に対する年金額の比率)は
現状より1割前後減る。

財政検証では実額は、必ずしも減らないとみるが、厳しめに所得代替率の減少と同じ1割減として
計算すると7128万円だ。

平均的な生活には3552万円、ゆとりある生活には6072万円足りない。
大企業の会社員の退職金は平均2000万円強なので、平均的な生活なら退職金とは別に1500万円強、
ゆとりある生活は4100万円弱の準備が必要だ。

ただ退職金は企業により大きく異なるし、住宅ローン返済などで、全額は手元に残らない例も多いのは要注意だ。
            

忘れがちなのが持ち家でない場合の老後の賃貸費用だ。
実は家計調査での住居費の支出は、月に2万円弱。
持ち家の比率が9割超だからだ。

賃貸の人が月10万円の家賃で30年暮らすと、3600万円かかる。
紀平氏は「現役時代に住宅ローン負担が軽い分を貯蓄し、老後の住居費を確保しておくことが不可欠」という。

自宅での最低限の介護費用は、予備費として織り込み済みだが、
いずれ有料老人ホームへ入居を希望する場合は、別途大きな支出が生じる。

施設などでまちまちだが「入居一時金と、平均で5年程度の費用を合わせると2000万円程度必要なケースも多い」
と井戸氏は指摘する。

今回の試算はあくまで一例だ。
自分の収入や支出に合わせて修正しながら、老後資金の準備を早めに始めよう。(編集委員 田村正之)・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私たち夫婦は子供に恵まれず、たったふたりだけの家庭であるが、
セカンドライフの生活の改めて話し合ったのは、 1999年(平成11年)の新春の当時で、私が54歳あった。

私は1970年(昭和45年)の春、この当時としては大手の音響・映像のメーカーに何とか中途入社でき、
そして音楽事業本部のある部署に配属された。

まもなく音楽事業本部のあるひとつの大きなレーベルが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、やがてこのレコード会社で、制作に直接かかわらない情報畑、
経理畑、営業畑などで奮戦した。
                                   
こうした中で、1998年(平成10年)に中小業の多い音楽業界全体の売上げピークとなり、
この少し前の年からリストラ烈風となり、やがて私も出向となり、
各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤め始めた時であった・・。

こうした時に、私が定年退職を出来た後、どのような生活をしたいか、そして生活資金などを話し合った。
具体的には、私たち夫婦の第二の人生は、どのように過ごしたいのか、主題であった。
                     
やがて結論としては、定年退職後の60歳以降は、
私は働くことを卒業し、お互いのささやかな趣味を互いに干渉することなく、
共通の趣味のひとつの国内旅行を四季折々できればよいなぁ、と漠然に念願したりした。
                                      

こうしたことを実現するためには、現在の我が家の貯金の確認、定年退職までの年収、退職金など、
そして年金の推定額も算出し、収支概算表を年別に作表し、平均寿命までの年を総括表にしたりした。

そして、毎年の月別は、家計簿の応用で収入の項目、支出の保険、税金等を含め、
予定表も作成したりした。

この時の私は、幸いに住宅ローンを終えていたが、
私は1944年(昭和19年)9月生まれであるので、
年金の満額の支給は62歳であり、それまでの2年間は、満額のほぼ半分となるので、このことも配慮した。

そして年金が満額となった62歳からの生活の収支は、
私たち夫婦の共通趣味である国内旅行費、そして冠婚葬祭など諸経費は例外として、
原則として生活費は年金を頂く範囲として、収支の概要を作成したりした。

こうした結果、私の年齢、家内の年齢を主軸に、1998年(平成10年)から私が80歳を迎えるまで、
年次別の収支と残額を作成し、パソコンに入れて、計画、実績、差額を毎月入れたりしていた。
                                                        
こうした中、不慣れな遠い勤務先の出向会社に私が奮戦している時、
出向先の物流会社も大幅なリストラが実施されたり、私が30年近く勤めてきた出向元の会社でも、リストラ烈風となる中、
私の同僚、後輩の一部が定年前の退社の連絡、或いは葉書で挨拶状を頂いたりし、
私は出向先で2004年〈平成16年〉の秋に定年退職を迎えたりした。

この間、経済にも疎(うと)い私が、信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読み、
デフレ経済の蔓延している中、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
預貯金が3000万円あれば、少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができるかしら、と学んだりした。
                          
                       
我が家の年金生活の基本は、厚生年金、わずかな企業年金を頂き、通常の生活費するのが原則としている。
しかし共通の趣味のひとつである国内旅行、或いは冠婚葬祭などの思いがけない出費などに関し、
程々の貯金を取り崩して生活している。

そして、毎年年始が過ぎた頃に、新年度の月別の概算表を作る際、
家内の要望などを織り込んで作成し、予算としている。
従って、年金生活の身であるから、今年も赤字が120万円前後かしら、とお互いに確認し合っている。

こうした中で私たち夫婦は、月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している。

もとより社会の少子高齢化の中で、公的年金は目減りは減少してきたので、
私たち夫婦はお互い趣味の費用を捻出する為に、収支の実態をお互いに確認し、
ささやかに生活を過ごしたく、家計簿の月次決算をしている。
           
私たち夫婦は年金生活をして12年目となるが、我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、
安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。

そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、予定通り貯蓄の残額は減るばかりとなっている。

こうして私たち夫婦は、経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができるので助かるわ、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりするので、私は苦笑したりしている。
                        

私たち夫婦は、雑木が多い小庭の中で、古惚けた築後38年の家に住んでいるが、
家を建て直すと、少なくとも数千万円を要し、老後資金が大幅な減少するので、断念している。

そして私たち夫婦は、少しペンキが剥がれかかった窓枠などを見たりして、
たとえ家屋が新しく良くなっても、老後資金が乏しくなり、訪れたい国内の各地にも旅行費の捻出に、
困苦すると思われるので、やむなく私は微苦笑したりしている。

この間、私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。

そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。

今回の記事に於いても、《・・有料老人ホームへ入居を希望する場合は、別途大きな支出が生じる。
施設などでまちまちだが「入居一時金と、平均で5年程度の費用を合わせると2000万円程度必要なケースも多い」・・》
と改めて教示され、何かとプラス思考の私でも、人生の晩年期が最大の難関だ、と溜息をさせられてしまった。
                        

こうして私は年金生活を11年半を過ごしてきた中で、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

或いは、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
    
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事がセカンドライフ健康体の三種の神器として思い、過ごしている。

やがていつの日にか、自助努力も肝要であるが、神様か仏様の采配で、あの世に旅立つが、
悲観的になっても一日、楽観的に過ごしても一日、私は気楽に過ごして晩年期に向かって過ごしたい、
と自身を激励したりしている。


☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、幸いです♪
にほんブログ村 シニア日記ブログへにほんブログ村
人気ブログランキングへ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする