私は民間会社の中小業のある会社に35年近く奮戦して、
2004年(平成16年)の秋に定年退職をした身であるが、
この間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりした。
やがて最後の5年半は、リストラ烈風が加速される中、あえなく出向となったり、
何とか定年を迎えることができたので、敗残者のような七転八起のサラリーマン航路を過ごした。
そして定年退職するまで人生は、何かと卑屈と劣等感にさいなまれながら、つたない言動も多く、
ときおり敗残者のように感じることも多く、悪戦苦闘の多かった歩みだったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたと思い、年金生活を始めた・・。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
世の中の多く人たちから、人生の3大支出は教育資金、住宅資金、老後資金と学んだりしているが、
たまたま我が家は子供の「教育資金」は不要となったので、定年した直後から年金生活を開始できたことも事実である。
こうした中で、私たち夫婦は雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごし、
まもなく9月の誕生日を迎えると72歳となり、年金生活も早や丸12年となる。
そして家内は、私より5歳若く、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
先程、ときおり愛読しているネットの『NIKKEI STYLE』を見ている中、
【 会社員の老後資金、持ち家なら65歳で3500万円 】と見出しを見て、
改めて学ぼうと思いながら、精読してしまい、やがて何かとプラス思考の私でも、
人生の晩年期が最大の難関だ、と微苦笑させられてしまった。
この記事の原文は、『日本経済新聞』2016年7月20日の朝刊に掲載された記事のひとつで、
関連の『NIKKEI STYLE 』に於いて、7月25日に配信された記事であり、
無断であるが記事の大半を転載させて頂く。
《・・65歳でリタイアしたとき、老後資金はいくらあればいいのか。
多くの人は公的年金だけでは賄えない可能性が大きいが、不足額は老後の暮らし方や夫婦の年金、持ち家の有無などで千差万別。
タイプごとの不足額やどう用意するかを考えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/00/e09c1a09d20d32f1a4689fe4b53b2d9c.jpg)
老後資金は少なくとも、4人に1人が生きている年齢までを考えるのが一案だろう。
国立社会保障・人口問題研究所の予測では、2050年時点で男性は93歳、女性は98歳なので、
今回はこの中間に当たる95歳までを想定した。
まずは持ち家を前提に支出を考える。総務省の家計調査では、高齢夫婦無職世帯の1カ月の支出は約28万円。
これを「平均的な生活」とみなすと30年で1億80万円だ。
しかしファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏は
「介護やリフォーム費用などの予備費を少なくとも夫婦で600万円は見ておこう」と話す。
すると1億680万円になる。
一方、生命保険文化センターの意識調査で「ゆとりある老後生活のための費用」を聞いたところ、
月35万円だった。
旅行や趣味などにお金をかけたければ、必要額は増える。
この30年分と予備費600万円を足すと、支出は1億3200万円となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/2d/b763bf611c485d2019ed7b8ad1a449f3.jpg)
年金は夫婦の職業などで大きく変わる。
会社員(厚生年金と基礎年金)と専業主婦(基礎年金のみ)の場合、
厚生労働省が想定するモデル世帯は月22万円。30年で7920万円だ。
しかし厚労省の財政検証では、30年度の所得代替率(現役世代の平均的な所得に対する年金額の比率)は
現状より1割前後減る。
財政検証では実額は、必ずしも減らないとみるが、厳しめに所得代替率の減少と同じ1割減として
計算すると7128万円だ。
平均的な生活には3552万円、ゆとりある生活には6072万円足りない。
大企業の会社員の退職金は平均2000万円強なので、平均的な生活なら退職金とは別に1500万円強、
ゆとりある生活は4100万円弱の準備が必要だ。
ただ退職金は企業により大きく異なるし、住宅ローン返済などで、全額は手元に残らない例も多いのは要注意だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ea/d7e076ab21bc96cf4f0d4a1d1d20ec5e.jpg)
忘れがちなのが持ち家でない場合の老後の賃貸費用だ。
実は家計調査での住居費の支出は、月に2万円弱。
持ち家の比率が9割超だからだ。
賃貸の人が月10万円の家賃で30年暮らすと、3600万円かかる。
紀平氏は「現役時代に住宅ローン負担が軽い分を貯蓄し、老後の住居費を確保しておくことが不可欠」という。
自宅での最低限の介護費用は、予備費として織り込み済みだが、
いずれ有料老人ホームへ入居を希望する場合は、別途大きな支出が生じる。
施設などでまちまちだが「入居一時金と、平均で5年程度の費用を合わせると2000万円程度必要なケースも多い」
と井戸氏は指摘する。
今回の試算はあくまで一例だ。
自分の収入や支出に合わせて修正しながら、老後資金の準備を早めに始めよう。(編集委員 田村正之)・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/b0/7a7201729d1410c29935af7bfc233b35.jpg)
私たち夫婦は子供に恵まれず、たったふたりだけの家庭であるが、
セカンドライフの生活の改めて話し合ったのは、 1999年(平成11年)の新春の当時で、私が54歳あった。
私は1970年(昭和45年)の春、この当時としては大手の音響・映像のメーカーに何とか中途入社でき、
そして音楽事業本部のある部署に配属された。
まもなく音楽事業本部のあるひとつの大きなレーベルが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、やがてこのレコード会社で、制作に直接かかわらない情報畑、
経理畑、営業畑などで奮戦した。
こうした中で、1998年(平成10年)に中小業の多い音楽業界全体の売上げピークとなり、
この少し前の年からリストラ烈風となり、やがて私も出向となり、
各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤め始めた時であった・・。
こうした時に、私が定年退職を出来た後、どのような生活をしたいか、そして生活資金などを話し合った。
具体的には、私たち夫婦の第二の人生は、どのように過ごしたいのか、主題であった。
やがて結論としては、定年退職後の60歳以降は、
私は働くことを卒業し、お互いのささやかな趣味を互いに干渉することなく、
共通の趣味のひとつの国内旅行を四季折々できればよいなぁ、と漠然に念願したりした。
こうしたことを実現するためには、現在の我が家の貯金の確認、定年退職までの年収、退職金など、
そして年金の推定額も算出し、収支概算表を年別に作表し、平均寿命までの年を総括表にしたりした。
そして、毎年の月別は、家計簿の応用で収入の項目、支出の保険、税金等を含め、
予定表も作成したりした。
この時の私は、幸いに住宅ローンを終えていたが、
私は1944年(昭和19年)9月生まれであるので、
年金の満額の支給は62歳であり、それまでの2年間は、満額のほぼ半分となるので、このことも配慮した。
そして年金が満額となった62歳からの生活の収支は、
私たち夫婦の共通趣味である国内旅行費、そして冠婚葬祭など諸経費は例外として、
原則として生活費は年金を頂く範囲として、収支の概要を作成したりした。
こうした結果、私の年齢、家内の年齢を主軸に、1998年(平成10年)から私が80歳を迎えるまで、
年次別の収支と残額を作成し、パソコンに入れて、計画、実績、差額を毎月入れたりしていた。
こうした中、不慣れな遠い勤務先の出向会社に私が奮戦している時、
出向先の物流会社も大幅なリストラが実施されたり、私が30年近く勤めてきた出向元の会社でも、リストラ烈風となる中、
私の同僚、後輩の一部が定年前の退社の連絡、或いは葉書で挨拶状を頂いたりし、
私は出向先で2004年〈平成16年〉の秋に定年退職を迎えたりした。
この間、経済にも疎(うと)い私が、信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読み、
デフレ経済の蔓延している中、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
預貯金が3000万円あれば、少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができるかしら、と学んだりした。
我が家の年金生活の基本は、厚生年金、わずかな企業年金を頂き、通常の生活費するのが原則としている。
しかし共通の趣味のひとつである国内旅行、或いは冠婚葬祭などの思いがけない出費などに関し、
程々の貯金を取り崩して生活している。
そして、毎年年始が過ぎた頃に、新年度の月別の概算表を作る際、
家内の要望などを織り込んで作成し、予算としている。
従って、年金生活の身であるから、今年も赤字が120万円前後かしら、とお互いに確認し合っている。
こうした中で私たち夫婦は、月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している。
もとより社会の少子高齢化の中で、公的年金は目減りは減少してきたので、
私たち夫婦はお互い趣味の費用を捻出する為に、収支の実態をお互いに確認し、
ささやかに生活を過ごしたく、家計簿の月次決算をしている。
私たち夫婦は年金生活をして12年目となるが、我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、
安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。
そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、予定通り貯蓄の残額は減るばかりとなっている。
こうして私たち夫婦は、経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができるので助かるわ、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりするので、私は苦笑したりしている。
私たち夫婦は、雑木が多い小庭の中で、古惚けた築後38年の家に住んでいるが、
家を建て直すと、少なくとも数千万円を要し、老後資金が大幅な減少するので、断念している。
そして私たち夫婦は、少しペンキが剥がれかかった窓枠などを見たりして、
たとえ家屋が新しく良くなっても、老後資金が乏しくなり、訪れたい国内の各地にも旅行費の捻出に、
困苦すると思われるので、やむなく私は微苦笑したりしている。
この間、私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。
そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。
今回の記事に於いても、《・・有料老人ホームへ入居を希望する場合は、別途大きな支出が生じる。
施設などでまちまちだが「入居一時金と、平均で5年程度の費用を合わせると2000万円程度必要なケースも多い」・・》
と改めて教示され、何かとプラス思考の私でも、人生の晩年期が最大の難関だ、と溜息をさせられてしまった。
こうして私は年金生活を11年半を過ごしてきた中で、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。
或いは、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事がセカンドライフ健康体の三種の神器として思い、過ごしている。
やがていつの日にか、自助努力も肝要であるが、神様か仏様の采配で、あの世に旅立つが、
悲観的になっても一日、楽観的に過ごしても一日、私は気楽に過ごして晩年期に向かって過ごしたい、
と自身を激励したりしている。
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2004年(平成16年)の秋に定年退職をした身であるが、
この間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりした。
やがて最後の5年半は、リストラ烈風が加速される中、あえなく出向となったり、
何とか定年を迎えることができたので、敗残者のような七転八起のサラリーマン航路を過ごした。
そして定年退職するまで人生は、何かと卑屈と劣等感にさいなまれながら、つたない言動も多く、
ときおり敗残者のように感じることも多く、悪戦苦闘の多かった歩みだったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたと思い、年金生活を始めた・・。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
世の中の多く人たちから、人生の3大支出は教育資金、住宅資金、老後資金と学んだりしているが、
たまたま我が家は子供の「教育資金」は不要となったので、定年した直後から年金生活を開始できたことも事実である。
こうした中で、私たち夫婦は雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごし、
まもなく9月の誕生日を迎えると72歳となり、年金生活も早や丸12年となる。
そして家内は、私より5歳若く、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/94/30eb93b38e5ec2e5ff075ca6cfe529b6.jpg)
先程、ときおり愛読しているネットの『NIKKEI STYLE』を見ている中、
【 会社員の老後資金、持ち家なら65歳で3500万円 】と見出しを見て、
改めて学ぼうと思いながら、精読してしまい、やがて何かとプラス思考の私でも、
人生の晩年期が最大の難関だ、と微苦笑させられてしまった。
この記事の原文は、『日本経済新聞』2016年7月20日の朝刊に掲載された記事のひとつで、
関連の『NIKKEI STYLE 』に於いて、7月25日に配信された記事であり、
無断であるが記事の大半を転載させて頂く。
《・・65歳でリタイアしたとき、老後資金はいくらあればいいのか。
多くの人は公的年金だけでは賄えない可能性が大きいが、不足額は老後の暮らし方や夫婦の年金、持ち家の有無などで千差万別。
タイプごとの不足額やどう用意するかを考えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/00/e09c1a09d20d32f1a4689fe4b53b2d9c.jpg)
老後資金は少なくとも、4人に1人が生きている年齢までを考えるのが一案だろう。
国立社会保障・人口問題研究所の予測では、2050年時点で男性は93歳、女性は98歳なので、
今回はこの中間に当たる95歳までを想定した。
まずは持ち家を前提に支出を考える。総務省の家計調査では、高齢夫婦無職世帯の1カ月の支出は約28万円。
これを「平均的な生活」とみなすと30年で1億80万円だ。
しかしファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏は
「介護やリフォーム費用などの予備費を少なくとも夫婦で600万円は見ておこう」と話す。
すると1億680万円になる。
一方、生命保険文化センターの意識調査で「ゆとりある老後生活のための費用」を聞いたところ、
月35万円だった。
旅行や趣味などにお金をかけたければ、必要額は増える。
この30年分と予備費600万円を足すと、支出は1億3200万円となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/2d/b763bf611c485d2019ed7b8ad1a449f3.jpg)
年金は夫婦の職業などで大きく変わる。
会社員(厚生年金と基礎年金)と専業主婦(基礎年金のみ)の場合、
厚生労働省が想定するモデル世帯は月22万円。30年で7920万円だ。
しかし厚労省の財政検証では、30年度の所得代替率(現役世代の平均的な所得に対する年金額の比率)は
現状より1割前後減る。
財政検証では実額は、必ずしも減らないとみるが、厳しめに所得代替率の減少と同じ1割減として
計算すると7128万円だ。
平均的な生活には3552万円、ゆとりある生活には6072万円足りない。
大企業の会社員の退職金は平均2000万円強なので、平均的な生活なら退職金とは別に1500万円強、
ゆとりある生活は4100万円弱の準備が必要だ。
ただ退職金は企業により大きく異なるし、住宅ローン返済などで、全額は手元に残らない例も多いのは要注意だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ea/d7e076ab21bc96cf4f0d4a1d1d20ec5e.jpg)
忘れがちなのが持ち家でない場合の老後の賃貸費用だ。
実は家計調査での住居費の支出は、月に2万円弱。
持ち家の比率が9割超だからだ。
賃貸の人が月10万円の家賃で30年暮らすと、3600万円かかる。
紀平氏は「現役時代に住宅ローン負担が軽い分を貯蓄し、老後の住居費を確保しておくことが不可欠」という。
自宅での最低限の介護費用は、予備費として織り込み済みだが、
いずれ有料老人ホームへ入居を希望する場合は、別途大きな支出が生じる。
施設などでまちまちだが「入居一時金と、平均で5年程度の費用を合わせると2000万円程度必要なケースも多い」
と井戸氏は指摘する。
今回の試算はあくまで一例だ。
自分の収入や支出に合わせて修正しながら、老後資金の準備を早めに始めよう。(編集委員 田村正之)・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/b0/7a7201729d1410c29935af7bfc233b35.jpg)
私たち夫婦は子供に恵まれず、たったふたりだけの家庭であるが、
セカンドライフの生活の改めて話し合ったのは、 1999年(平成11年)の新春の当時で、私が54歳あった。
私は1970年(昭和45年)の春、この当時としては大手の音響・映像のメーカーに何とか中途入社でき、
そして音楽事業本部のある部署に配属された。
まもなく音楽事業本部のあるひとつの大きなレーベルが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、やがてこのレコード会社で、制作に直接かかわらない情報畑、
経理畑、営業畑などで奮戦した。
こうした中で、1998年(平成10年)に中小業の多い音楽業界全体の売上げピークとなり、
この少し前の年からリストラ烈風となり、やがて私も出向となり、
各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤め始めた時であった・・。
こうした時に、私が定年退職を出来た後、どのような生活をしたいか、そして生活資金などを話し合った。
具体的には、私たち夫婦の第二の人生は、どのように過ごしたいのか、主題であった。
やがて結論としては、定年退職後の60歳以降は、
私は働くことを卒業し、お互いのささやかな趣味を互いに干渉することなく、
共通の趣味のひとつの国内旅行を四季折々できればよいなぁ、と漠然に念願したりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/38/16db883f0be9315a33dba851aab57e8a.jpg)
こうしたことを実現するためには、現在の我が家の貯金の確認、定年退職までの年収、退職金など、
そして年金の推定額も算出し、収支概算表を年別に作表し、平均寿命までの年を総括表にしたりした。
そして、毎年の月別は、家計簿の応用で収入の項目、支出の保険、税金等を含め、
予定表も作成したりした。
この時の私は、幸いに住宅ローンを終えていたが、
私は1944年(昭和19年)9月生まれであるので、
年金の満額の支給は62歳であり、それまでの2年間は、満額のほぼ半分となるので、このことも配慮した。
そして年金が満額となった62歳からの生活の収支は、
私たち夫婦の共通趣味である国内旅行費、そして冠婚葬祭など諸経費は例外として、
原則として生活費は年金を頂く範囲として、収支の概要を作成したりした。
こうした結果、私の年齢、家内の年齢を主軸に、1998年(平成10年)から私が80歳を迎えるまで、
年次別の収支と残額を作成し、パソコンに入れて、計画、実績、差額を毎月入れたりしていた。
こうした中、不慣れな遠い勤務先の出向会社に私が奮戦している時、
出向先の物流会社も大幅なリストラが実施されたり、私が30年近く勤めてきた出向元の会社でも、リストラ烈風となる中、
私の同僚、後輩の一部が定年前の退社の連絡、或いは葉書で挨拶状を頂いたりし、
私は出向先で2004年〈平成16年〉の秋に定年退職を迎えたりした。
この間、経済にも疎(うと)い私が、信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読み、
デフレ経済の蔓延している中、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
預貯金が3000万円あれば、少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができるかしら、と学んだりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/09/43dc9ac134be047782165261c7225201.jpg)
我が家の年金生活の基本は、厚生年金、わずかな企業年金を頂き、通常の生活費するのが原則としている。
しかし共通の趣味のひとつである国内旅行、或いは冠婚葬祭などの思いがけない出費などに関し、
程々の貯金を取り崩して生活している。
そして、毎年年始が過ぎた頃に、新年度の月別の概算表を作る際、
家内の要望などを織り込んで作成し、予算としている。
従って、年金生活の身であるから、今年も赤字が120万円前後かしら、とお互いに確認し合っている。
こうした中で私たち夫婦は、月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している。
もとより社会の少子高齢化の中で、公的年金は目減りは減少してきたので、
私たち夫婦はお互い趣味の費用を捻出する為に、収支の実態をお互いに確認し、
ささやかに生活を過ごしたく、家計簿の月次決算をしている。
私たち夫婦は年金生活をして12年目となるが、我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、
安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。
そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、予定通り貯蓄の残額は減るばかりとなっている。
こうして私たち夫婦は、経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができるので助かるわ、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりするので、私は苦笑したりしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/e3/873fd245918d8b4587e3945438e22f55.jpg)
私たち夫婦は、雑木が多い小庭の中で、古惚けた築後38年の家に住んでいるが、
家を建て直すと、少なくとも数千万円を要し、老後資金が大幅な減少するので、断念している。
そして私たち夫婦は、少しペンキが剥がれかかった窓枠などを見たりして、
たとえ家屋が新しく良くなっても、老後資金が乏しくなり、訪れたい国内の各地にも旅行費の捻出に、
困苦すると思われるので、やむなく私は微苦笑したりしている。
この間、私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。
そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。
今回の記事に於いても、《・・有料老人ホームへ入居を希望する場合は、別途大きな支出が生じる。
施設などでまちまちだが「入居一時金と、平均で5年程度の費用を合わせると2000万円程度必要なケースも多い」・・》
と改めて教示され、何かとプラス思考の私でも、人生の晩年期が最大の難関だ、と溜息をさせられてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/f7/08a0b87a9dc62635b4a24cbb653d5d5b.jpg)
こうして私は年金生活を11年半を過ごしてきた中で、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。
或いは、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事がセカンドライフ健康体の三種の神器として思い、過ごしている。
やがていつの日にか、自助努力も肝要であるが、神様か仏様の采配で、あの世に旅立つが、
悲観的になっても一日、楽観的に過ごしても一日、私は気楽に過ごして晩年期に向かって過ごしたい、
と自身を激励したりしている。
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