夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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有料老人ホーム入るには65歳で単身1500万~2000万円の貯金必要、私は学び、やがて溜息を重ねて

2016-08-29 16:50:57 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活のまもなく72歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後38年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を尊重している。

私たち夫婦は、子供もいないので介護などは頼れる人はいなく、
いつの日にか介護を要する身となった時は、介護施設に入居するか、或いは自宅でするか、
漠然としながらも思案し、ときおり私たち夫婦は話し合ったりしている。

こうした心情を秘めている私は、
ときおり愛読しているネットの『NEWS ポストセブン』を見たりした。

こうした中で、 【 有料老人ホーム入るには65歳で1500万~2000万円の貯金必要 】と見出しされた記事があり、
私は関心ある有料老人ホーム記事であったが、やがて読み終わると溜息を重ねたりした。
            

この記事の原文は、『週刊ポスト』の2016年9月9日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の『NEWS ポストセブン』で2016年8月29日に配信されていたが、無断ながら転載させて頂く。

《・・安心した老後を過ごすには、いくら必要なのか

「十分に長く生きた。あとはせめて穏やかに逝ければ」・・・
そんな、ささやかな願いも、カネがなければ叶えられない。

「死に方格差」は拡大する一方で、現役引退後の収入や貯金額によって、
入ることのできる施設、受けられるケア、家族との関係性まで大きく変わってしまう。
            

本当は特養(特別養護老人ホーム)に入れればいいんだが・・・。
都内に住む70代のYさんは、昨年冬に一人暮らしの自宅で転倒し、大腿骨を骨折して都内の総合病院に入院した。

手術を受け、リハビリを続けて症状が安定すると、病院を出なければならなくなった。
しかし自宅へ戻ろうにも、面倒を見てくれる人はいない。
妻には数年前に先立たれ、離れて暮らす息子夫婦も時間的・経済的な余裕はない。

当然ながら、施設への入所が選択肢として挙がったが、民間の有料老人ホームは軒並み月額20万円以上。
年金とわずかな貯金では、とても賄えないし、子供からの援助も期待できそうにない。
一体、どこが終の棲家になるのか──。

収入や貯蓄がどれだけあるかで、その人の「死に方」が大きく変わる。
そうした現実が目の前にある。

本来であれば、公的補助によって整備された特養が、
死に場所を見つけられない人にとっての“セーフティネット”として機能すべき存在のはずだ。

月額8万円程度から利用できる特養であれば、冒頭のYさんのケースでも入居費用はなんとか捻出できる。

ところが、現実には特養に入りたいと申請をしたのに、入居できずにいる「待機老人」が52万人もいる。
入居申請を出さずに諦めてしまった高齢者も少なくない。
実際には特養に入りたくても入れない人が、さらに数万から数十万規模でいると指摘する専門家もいる。

さらに昨年4月には厚労省が「原則として要介護度3以上でなければ、特養に入所できない」との通達を出し、
ただでさえ狭き門はさらに狭まった。

総務省「家計調査年報」(2015年)によれば60歳以上の高齢者(単身無職)の平均収入は毎月約11万5000円。
月額約8万円の特養が順番待ちで入れないからといって、月額約20万円以上の民間の有料老人ホームは、入居先として現実的ではない。

逆にいえば、手元に十分な資金があれば、選択肢は大きく広がるということでもある。
            

前出の「家計調査年報」の示す平均額で見ると、定年退職後は毎月3万円程度の貯蓄を取り崩す生活となる。
そうした貯金を取り崩す生活が10年程度続いた後に要介護になるという前提で試算してみると、
Yさんのように行き場に困る事態に陥らないためには、民間の有料老人ホームに入れる水準、
つまり少なくとも1500万~2000万円の貯金が、65歳時点で必要という結果になった。

介護ジャーナリストの栗原道子氏が指摘する。
「持ち家に住んでいる人の場合、有料老人ホームに入るために、住み慣れた自宅を売る人も少なくありません。
長年住んだ建物にほとんど価値がなく、土地にしか値段がつかないケースも多いですが、
それでも不動産を持っていない人よりは恵まれています。
老後の資金を捻出するために、皆さん苦心しています」・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

この記事は、『おひとりさま』になった単身者の例だったので、夫婦で入所した場合を思い馳せて、
過ぎし4年前の頃に私は読んだ記事を思いだしたりした・・。

やはり『NEWS ポストセブン』で2012年2月4日に、
【有料老人ホーム 平均予算は1人なら1532万円、2人で2310万円】と題された記事で、
この記事の原文は、『週刊ポスト』の2012年2月10日号掲載された記事のひとつであり、
無断ながら転載させて頂く。

《・・ある程度高齢になったら有料老人ホームへの入居を考えている人も多いだろう。

ホームの終身利用権を得るために、契約時に数十万円から数千万円の「入居一時金」がかかり、
入居後は毎月、管理費、食費、光熱費などを含む「月額利用料」を支払うケースがほとんど。
有料老人ホームに入るためには、どうような資金手当をしているのだろうか。

様々な調査の結果をQ&Aで紹介しよう。
            

Q:入居一時金の平均額は?

   A:有料老人ホームへの入居を考えている高齢者への調査では、平均予算額は1人入居で約1532万円、2人入居で約2310万円となっている。

Q:入居一時金の原資は?

   A:実際にホームに入居している高齢者への調査では、「預貯金」が67%と最も多く、次いで「自宅の売却」の33%、「退職金」の10%となっている。

Q:毎月の生活費の平均額は?

   A:ホームへの入居を考えている高齢者の場合、平均予算額は1人入居で約18万円、2人入居で約29万円となっている。

Q:月額利用料の原資は?

   A:実際にホームに入居している高齢者の場合、「年金」が86%と最も多く、次いで「預貯金」の32%となっている。

Q:自宅を売らず、貸さずに入居費用を賄う方法もある?

   A:自宅を担保に公的機関や銀行から資金を融資してもらうリバースモーゲージ(不動産担保ローン)が利用可能。
    死亡後に自宅を売却してローンを返済する仕組み。
    
    利用には「自己名義の一戸建てに住んでいる」、「ローンの契約者が55歳以上、80歳以下」、
    「年収が120万円以上」、「自立生活が可能」などの条件がある。
    月額利用料に充てる場合、長生きして借入金がローンの限度額を超えると融資が止まることもある。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私は読み終わった後、夫婦で入居一時金の平均額は、4年前で約2310万円となっていると知り、
現在では少なくとも2500万円、と学んだりした。

そして夫婦の毎月の生活費の平均額は、4年前で約29万円と知り、
現在の物価水準だったら約30万円と思い、やがて命果てるまで費用は要する・・。

私たち夫婦は、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしてきたが、
いつの日にか、有料老人ホームへの入居した時、改めてこんなに費用は要する、と学び、
裕福でない私は、溜息を重ねたりした。

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