私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活のまもなく72歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
世の中は夫65歳以上、妻は60歳以上の夫婦のみの無職世帯は、
高齢夫婦無職世帯と称しているが、我が家も同じだよなぁ、と私は漠然としながらも心の片隅にあるが、
私たち夫婦は息子、娘がいなく、もとより孫もいないので、実感が乏しいが本音である。
そして私たち夫婦は、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
我が家の両親は、無念ながら家内の母だけとなり、我が家から遠い地で独り住まいをしている。
そして家内の母は自身の身の周りは出来ても、長女の家内は季節の変わるたびに、
大掃除、季節ごとの室内のカーテン、布団、暖冷房器具、衣服、庭の手入れなどで、
7泊8日前後で母宅に泊りがけで行っているのが、ここ11年の恒例のようになっていた。
やがて昨年の5月下旬より、家内の母は膝(ひざ)、腰も悪化して、大学病院に入院した後、
リハビリで近くの病院に行ったりしている。
そして家内と家内の妹は交互に、家内の母宅に宿泊して、家内の母の食事、洗濯、掃除、
或いは通院の付き添いなどしているので、必然的に多くなっている。
こうした関係で、ときおり私は我が家で、独りぼっちの『おひとりさま』の生活を過ごしている・・。
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このような私は『おひとりさま』の生活となった当初は、
私たち夫婦の安楽な年金生活の日々が、いつまでも永遠に続くことは叶わなく、無念ながら、
どちらかが、いつの年には片割れとなり『おひとりさま』となる、と学んだりしてきた。
こうした状況を思案させられた時、私は家内より先にあの世に旅立つことを思い、
残された家内が生活に困苦しないように、私は公正証書の遺言書を作成したのは、
定年後の年金生活を始めて、まもない時であった。
しかしながら、この世は予期せぬことがあり、万一、家内に先立たれて、
私が独りぼっちの『おひとりさま』の生活になることも考えられるので、
特別予行演習かしら、と思いながら私は過ごしている。
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先程、ネットでニュースを見たりしている中、
【 おひとり老後のサバイバル術教えます 】と見出しを見て、
高齢者の男性でも、ドキンとし、どういうことなの、と思いながらこっそりと読んでしまった・・。
この記事の原文は、女性月刊誌として名高い『日経WOMAN』の9月号に掲載された記事のひとつであり、
『日経ウーマンオンライン』に8月9日に配信生活にされていたが、無断であるが転載させて頂く。
《・・「ひとりの老後に一番大切なのは、仲間をつくること」。
☆日頃から信頼関係を築き頼み事ができる人を持つ
「ひとりの老後に一番大切なのは、仲間をつくること」。
こう話すのは、女性ひとりの老後を支援するSSSネットワーク代表の松原惇子さん。
「老後の元気な時期に、夫や子供、孫がいなくて寂しい思いをする人も多い。
若いうちから、気の置けない友人と信頼関係を築いておくと、
老後に生活の困り事を助け合えるし、日々を楽しく過ごせます」。
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また、FPの山田静江さんは、親族の大切さを指摘する。
「入院や施設入居時に求められる保証人や、手術の同意書にサインする役割などは多くの場合、
親族に求められる。
姪(めい)や甥(おい)などといい関係を築いておきましょう」。
頼れる親族がいない場合、後見人を立てる方法も。
「後見人がいれば、施設入居時の身元保証人の代わりと、見なされることが大半です。
おひとりの高齢者は、他人や親族に財産を狙われることも多い。
判断能力のあるうちに、信頼できる司法書士などと任意後見契約を結んでおくといいですよ」
と成年後見センター・リーガルサポート副理事長の川口純一さん。
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☆老後に「頼れる人」を持つために、今からできる6つの習慣
1. 気になる人には自分からアプローチ
今の友達との関係も大切にしたいが、互いの生活環境の変化で疎遠になることも。
「何歳からでも友達はできます。
気になる人と知り合ったら自分から声を掛けて食事にでも誘ってみて」(松原さん)。
2. おしゃれや見た目に気を使う
「初対面同士が会う場で、マスク姿で服装にも構っていないような人は、敬遠されます。
華やかな服やアクセサリーを身に着けるだけで、声を掛けられやすくなり、友達の輪が広がりますよ」(松原さん)。
3. 趣味や価値観が同じ仲間を見つける
「同じ趣味を持つ人、価値観が似ている人とは、長く付き合える可能性が高い」と松原さん。
「スポーツでも政治運動でも興味のある活動に参加してみては。
一生の友達ができるかもしれませんよ」。
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4. 兄弟、甥・姪など、親族を大切にする
「おひとり老後には、各種手続きで親族に頼らざるを得ないこともあります」と山田さん。
入院や施設入居時の身元保証人や身元引受人、手術時の同意などが頼めるよう、兄弟や甥・姪を大切に。
5. 隣人とは挨拶し、感じ良く接する おひとりの高齢者の様子を心配し、
災害など緊急時にサポートしてくれるのは、近所の人であることも多い。
日頃から挨拶をしておき、ちょっとしたことを助けてもらえる関係をつくっておこう。
6. かかりつけ医を持っておく
定期的に健康診断を受けるとともに、信頼できるかかりつけ医を持つと安心。
「風邪で受診する内科でも、婦人科などでもいい。
隠れた病気を早期に見つけてもらえる場合もあります」(山田さん)。
(略) 「これ以上の情報をお読みになりたい方は、日経WOMAN誌面でどうぞ。」・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
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私は年金生活を12年ちかくを過ごしてきた中で、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。
或いは、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事がセカンドライフ健康体の三種の神器として思い、過ごしている。
この世の中は、まさかの予期せぬ出来事に遭遇することがあり、
いつの年に私を残して家内が先き立たれて、常時『おひとりさま』になった時は、
ときおり『おひとりさま』とは、もとより大いに変貌となる。
私は家内と日頃から、子供がいない一代限りの為か、葬儀、お墓のことも何度も話し合ったりしている。
葬儀は兄妹などの親族関係だけの家族葬とした後、お墓は樹木園に埋葬し、
それぞれ好きな落葉樹の下で土に還る、
そして四十九日が過ぎたら、その時の心情でお墓参りをすればよい、とお互いに確認し合っている。
私は家内が亡くなった時は、世の中はこのようなこともあるの、
と茫然(ぼうぜん)としながら失墜感を深めて、やがて四十九日を終えて、樹木園に行き、埋葬をすると思われる。
そして家内に先立たれた時、こうした古ぼけた家でも小庭の手入れも含めて維持管理するのは、
私たち夫婦の長き航路を歩み、愛惜感もあり、苦痛が増したりするので住めないだろう、と私は改めて感じている。
やむなく小庭のある古惚けた一軒屋を処分し、都立の大きな公園が隣接した場所で、
小さな2DKのマンションに転居すると思われる。
そしてスーパーと本屋に徒歩10分前後で行けた上で、
大学総合病院に公共の交通機関の利便性のある場所を選定するだろう。
この前提として、もとより住まいが狭くなるので、
やむなく本の大半は処分し、500冊前後に厳選した上、
映画作品のDVD、そして音楽のCD、DVDは程々に多いがすべて移動する。
こうした独り身の『おひとりさま』になった時の私の日常生活は、
付近の公園で四季折々の情景を眺めながら散策したり、
スーパーでお惣菜コーナーの売り場で買い求めたり、本屋に寄ったりして、数冊を購入する。
小さな2DKの12畳は居間として、少し大きめのテープルを置き、壁一面に本と映画・音楽の棚で、
テープルにはバソコンを置き、窓辺のバルコニー越しにマンション敷地内の大きな樹木が数多く観え、
食事もこのテーブルを使い、四季折々の常緑樹、落葉樹の情景を眺める。
そして6畳はベットの下には、収納棚に下着と靴下、壁側は衣服棚・・
付近の区立の小公園を散策代わりに、毎日のように歩く。
こうした中で、週たった一度だけ定期便のような居酒屋に行き、
中年の仲居さんと談笑し、からかわれながら、純米酒を二合ばかり呑むだろう。
そして私は家内の位牌の代わりに、定期入れに愛用した革のケースに、
家内のスナップを入れて、いつも持ち歩くと思われる。
こうした日常生活を過ごすと思われるが、
私は国内旅行も好きなので、少なくとも年に4回ぐらいは2泊3日前後で、各地を訪れるだろう。
劇作家のチェーホフの遺(のこ)された、
《・・男と交際しない女は次第に色褪せる、女と交際しない男は阿呆になる・・》
と人生の哲学のような名言は、
どうしたらよいの、と私は考えたりするだろう。
やむなく、私は宿泊先の仲居さんで、お酌をして下さる方たちと、
やさしくふるまいながら語りあうと想像される・・。
そして、その夜は枕元に革ケースを置いて、
人生はいつまで続くの・・、と天上の人となった家内に呟(つぶや)きながら、眠るだろう。
私たち夫婦は幸運に大病せずに今日に至り、そして安楽な日々を甘味しているが、
こればかりは幾数十年継続できないので、このような私の方が実質『おひとりさま』になってしまった時を、
小心者の私は思いめぐらす時がある。
しかしながら『おひとりさま』の生活をしてゆく中で、健康寿命は終わりとなり、
人生の晩秋期の最大の難関である介護が必要となった終末期は、漠然とし思案しているが、
こればかりは確かなことが判らず、余り考えたくない、と私は思ったりしているが昨今の心情である。
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私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
世の中は夫65歳以上、妻は60歳以上の夫婦のみの無職世帯は、
高齢夫婦無職世帯と称しているが、我が家も同じだよなぁ、と私は漠然としながらも心の片隅にあるが、
私たち夫婦は息子、娘がいなく、もとより孫もいないので、実感が乏しいが本音である。
そして私たち夫婦は、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
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我が家の両親は、無念ながら家内の母だけとなり、我が家から遠い地で独り住まいをしている。
そして家内の母は自身の身の周りは出来ても、長女の家内は季節の変わるたびに、
大掃除、季節ごとの室内のカーテン、布団、暖冷房器具、衣服、庭の手入れなどで、
7泊8日前後で母宅に泊りがけで行っているのが、ここ11年の恒例のようになっていた。
やがて昨年の5月下旬より、家内の母は膝(ひざ)、腰も悪化して、大学病院に入院した後、
リハビリで近くの病院に行ったりしている。
そして家内と家内の妹は交互に、家内の母宅に宿泊して、家内の母の食事、洗濯、掃除、
或いは通院の付き添いなどしているので、必然的に多くなっている。
こうした関係で、ときおり私は我が家で、独りぼっちの『おひとりさま』の生活を過ごしている・・。
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このような私は『おひとりさま』の生活となった当初は、
私たち夫婦の安楽な年金生活の日々が、いつまでも永遠に続くことは叶わなく、無念ながら、
どちらかが、いつの年には片割れとなり『おひとりさま』となる、と学んだりしてきた。
こうした状況を思案させられた時、私は家内より先にあの世に旅立つことを思い、
残された家内が生活に困苦しないように、私は公正証書の遺言書を作成したのは、
定年後の年金生活を始めて、まもない時であった。
しかしながら、この世は予期せぬことがあり、万一、家内に先立たれて、
私が独りぼっちの『おひとりさま』の生活になることも考えられるので、
特別予行演習かしら、と思いながら私は過ごしている。
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先程、ネットでニュースを見たりしている中、
【 おひとり老後のサバイバル術教えます 】と見出しを見て、
高齢者の男性でも、ドキンとし、どういうことなの、と思いながらこっそりと読んでしまった・・。
この記事の原文は、女性月刊誌として名高い『日経WOMAN』の9月号に掲載された記事のひとつであり、
『日経ウーマンオンライン』に8月9日に配信生活にされていたが、無断であるが転載させて頂く。
《・・「ひとりの老後に一番大切なのは、仲間をつくること」。
☆日頃から信頼関係を築き頼み事ができる人を持つ
「ひとりの老後に一番大切なのは、仲間をつくること」。
こう話すのは、女性ひとりの老後を支援するSSSネットワーク代表の松原惇子さん。
「老後の元気な時期に、夫や子供、孫がいなくて寂しい思いをする人も多い。
若いうちから、気の置けない友人と信頼関係を築いておくと、
老後に生活の困り事を助け合えるし、日々を楽しく過ごせます」。
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また、FPの山田静江さんは、親族の大切さを指摘する。
「入院や施設入居時に求められる保証人や、手術の同意書にサインする役割などは多くの場合、
親族に求められる。
姪(めい)や甥(おい)などといい関係を築いておきましょう」。
頼れる親族がいない場合、後見人を立てる方法も。
「後見人がいれば、施設入居時の身元保証人の代わりと、見なされることが大半です。
おひとりの高齢者は、他人や親族に財産を狙われることも多い。
判断能力のあるうちに、信頼できる司法書士などと任意後見契約を結んでおくといいですよ」
と成年後見センター・リーガルサポート副理事長の川口純一さん。
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☆老後に「頼れる人」を持つために、今からできる6つの習慣
1. 気になる人には自分からアプローチ
今の友達との関係も大切にしたいが、互いの生活環境の変化で疎遠になることも。
「何歳からでも友達はできます。
気になる人と知り合ったら自分から声を掛けて食事にでも誘ってみて」(松原さん)。
2. おしゃれや見た目に気を使う
「初対面同士が会う場で、マスク姿で服装にも構っていないような人は、敬遠されます。
華やかな服やアクセサリーを身に着けるだけで、声を掛けられやすくなり、友達の輪が広がりますよ」(松原さん)。
3. 趣味や価値観が同じ仲間を見つける
「同じ趣味を持つ人、価値観が似ている人とは、長く付き合える可能性が高い」と松原さん。
「スポーツでも政治運動でも興味のある活動に参加してみては。
一生の友達ができるかもしれませんよ」。
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4. 兄弟、甥・姪など、親族を大切にする
「おひとり老後には、各種手続きで親族に頼らざるを得ないこともあります」と山田さん。
入院や施設入居時の身元保証人や身元引受人、手術時の同意などが頼めるよう、兄弟や甥・姪を大切に。
5. 隣人とは挨拶し、感じ良く接する おひとりの高齢者の様子を心配し、
災害など緊急時にサポートしてくれるのは、近所の人であることも多い。
日頃から挨拶をしておき、ちょっとしたことを助けてもらえる関係をつくっておこう。
6. かかりつけ医を持っておく
定期的に健康診断を受けるとともに、信頼できるかかりつけ医を持つと安心。
「風邪で受診する内科でも、婦人科などでもいい。
隠れた病気を早期に見つけてもらえる場合もあります」(山田さん)。
(略) 「これ以上の情報をお読みになりたい方は、日経WOMAN誌面でどうぞ。」・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
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私は年金生活を12年ちかくを過ごしてきた中で、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。
或いは、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事がセカンドライフ健康体の三種の神器として思い、過ごしている。
この世の中は、まさかの予期せぬ出来事に遭遇することがあり、
いつの年に私を残して家内が先き立たれて、常時『おひとりさま』になった時は、
ときおり『おひとりさま』とは、もとより大いに変貌となる。
私は家内と日頃から、子供がいない一代限りの為か、葬儀、お墓のことも何度も話し合ったりしている。
葬儀は兄妹などの親族関係だけの家族葬とした後、お墓は樹木園に埋葬し、
それぞれ好きな落葉樹の下で土に還る、
そして四十九日が過ぎたら、その時の心情でお墓参りをすればよい、とお互いに確認し合っている。
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私は家内が亡くなった時は、世の中はこのようなこともあるの、
と茫然(ぼうぜん)としながら失墜感を深めて、やがて四十九日を終えて、樹木園に行き、埋葬をすると思われる。
そして家内に先立たれた時、こうした古ぼけた家でも小庭の手入れも含めて維持管理するのは、
私たち夫婦の長き航路を歩み、愛惜感もあり、苦痛が増したりするので住めないだろう、と私は改めて感じている。
やむなく小庭のある古惚けた一軒屋を処分し、都立の大きな公園が隣接した場所で、
小さな2DKのマンションに転居すると思われる。
そしてスーパーと本屋に徒歩10分前後で行けた上で、
大学総合病院に公共の交通機関の利便性のある場所を選定するだろう。
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やむなく本の大半は処分し、500冊前後に厳選した上、
映画作品のDVD、そして音楽のCD、DVDは程々に多いがすべて移動する。
こうした独り身の『おひとりさま』になった時の私の日常生活は、
付近の公園で四季折々の情景を眺めながら散策したり、
スーパーでお惣菜コーナーの売り場で買い求めたり、本屋に寄ったりして、数冊を購入する。
小さな2DKの12畳は居間として、少し大きめのテープルを置き、壁一面に本と映画・音楽の棚で、
テープルにはバソコンを置き、窓辺のバルコニー越しにマンション敷地内の大きな樹木が数多く観え、
食事もこのテーブルを使い、四季折々の常緑樹、落葉樹の情景を眺める。
そして6畳はベットの下には、収納棚に下着と靴下、壁側は衣服棚・・
付近の区立の小公園を散策代わりに、毎日のように歩く。
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こうした中で、週たった一度だけ定期便のような居酒屋に行き、
中年の仲居さんと談笑し、からかわれながら、純米酒を二合ばかり呑むだろう。
そして私は家内の位牌の代わりに、定期入れに愛用した革のケースに、
家内のスナップを入れて、いつも持ち歩くと思われる。
こうした日常生活を過ごすと思われるが、
私は国内旅行も好きなので、少なくとも年に4回ぐらいは2泊3日前後で、各地を訪れるだろう。
劇作家のチェーホフの遺(のこ)された、
《・・男と交際しない女は次第に色褪せる、女と交際しない男は阿呆になる・・》
と人生の哲学のような名言は、
どうしたらよいの、と私は考えたりするだろう。
やむなく、私は宿泊先の仲居さんで、お酌をして下さる方たちと、
やさしくふるまいながら語りあうと想像される・・。
そして、その夜は枕元に革ケースを置いて、
人生はいつまで続くの・・、と天上の人となった家内に呟(つぶや)きながら、眠るだろう。
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私たち夫婦は幸運に大病せずに今日に至り、そして安楽な日々を甘味しているが、
こればかりは幾数十年継続できないので、このような私の方が実質『おひとりさま』になってしまった時を、
小心者の私は思いめぐらす時がある。
しかしながら『おひとりさま』の生活をしてゆく中で、健康寿命は終わりとなり、
人生の晩秋期の最大の難関である介護が必要となった終末期は、漠然とし思案しているが、
こればかりは確かなことが判らず、余り考えたくない、と私は思ったりしているが昨今の心情である。
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