私は東京の調布市の片隅に住む年金生活12年生の72歳の身であり、
先程、ときおり愛読している毎日新聞出版の公式サイト『mainichibooks.com』を見たりしている中、
【 人は老いるほど豊かになる 】と見出しを見て、記事を読んだりした。
この記事は、作家、経営者、平成心学塾塾長の一条真也(いちじょう・しんや)さんが、
『人生の四季』と題した連載寄稿文であり、今回は第47回として、【人は老いるほど豊かになる】と題して、
2016月9月16日に配信され、 無断であるが転載させて頂く。
《・・9月19日は「敬老の日」である。
「敬老」という考え方は、古代中国に生まれた儒教に由来する。
わたしは古今東西の人物のなかで、孔子を最も尊敬しており、
何かあれば『論語』を読むことにしている。
その『論語』には次の有名な言葉が出てくる。
「われ十五にして学に志し、三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」
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六十になって、人の言葉が素直に聞かれ、たとえ自分と違う意見であっても、反発しない。
七十になると、自分の思うままに自由にふるまい、それでも道を踏み外さないようになった。
ここで、孔子は「老い」を衰退ではなく、逆に人間的完成としてとらえている。
ブッダは「生老病死」を苦悩としたが、孔子は大いに「老い」を肯定したのである。
孔子と並ぶ古代中国の哲人といえば老子だが、
老子の「老」とは、人生経験を豊かに積んだ人という意味である。
また、老酒というように、長い年月をかけて練りに練ったという意味が「老」には含まれている。
世間には、いわゆる「老いの神話」というものがある。
高齢者を肉体的にも精神的にも衰退し、ただ死を待つだけの存在とみなすことである。
すなわち、老人とは「孤独」「無力」「依存的」「外見に魅力がない」「頭の回りが鈍い」などと見る。
しかし、物事というのは、何でも見方を変えるだけで、ポジティブなイメージに読み替えることが可能だ。
たとえば、高齢者は孤独なのではなく、「毅然(きぜん)としている」。
無力なのではなく、「おだやか」。
依存的なのではなく、「親しみやすい」。
外見に魅力がないのではなく、「内面が深い」。
そして、頭の回りが鈍いのではなく、「思慮深い」といったふうにである。
神道では、「老い」を神に近づく状態としてとらえ、その最短距離にいる人間を「翁(おきな)」と呼ぶ。
これこそ真の「老いの神話」ではないだろうか。
人は老いるほど豊かになるのである。・・》
注)原文にあえて改行を多くした。
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私は読み終わった後、ここまで高尚的には日頃は思案したりすることはないが、
誰しも60歳を過ぎれば、これまで人生の哀歓を体験され、若い御方と違い豊富な知恵もある。
そして体力の衰えを実感しながらも、社会の人々の動きも視えてくる・・。
たとえば卑近なことを思えば、2020年東京五輪・パラリンピックに関し、
大会組織委員会の森喜朗会長、都議会のドンと称せられる内田茂・東京都議らは、
巨額な都の血税、そして国の血税をあたかも無限大のように策略し、喰いものにして、利権、名誉を勝ち取りながら、
強欲にも政治家として晩成期を飾ろうとする悪しき御方たち、と私は思い重ねたりしてきた。
或いは都の幹部の多くは、天下り先を模索しながら、肝要の職務を怠り、
そして責務も忘れて、頑(かたく)なに保身に慢心する恥知らずの御方たち、と私は感じ深めたりしてきた。
私は幼年期には、祖父、父から、お天道様が見ているから、恥ずかしいことはするな、
と言われたりし、定年退職するまでの半生期までは、清き人には遠いが、苦楽を交えながらも、
心の節度だけは・・と思いながら過ごしてきた。
やがて定年後は多々の理由で年金生活を始めて、ささやかに過ごしてきた。
そして裕福な金銭には程遠いが、自由な時を満喫でき、これ以上の安楽なことはない、
と享受してきた。
ときおり、ぼんやりと殆どの65歳以上は高齢者と称される人は、人は老いるほど心は豊かになる、
古来からの格言、私は瞬時に、そうですよねぇ・・と微笑みながら感じたりしている。
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先程、ときおり愛読している毎日新聞出版の公式サイト『mainichibooks.com』を見たりしている中、
【 人は老いるほど豊かになる 】と見出しを見て、記事を読んだりした。
この記事は、作家、経営者、平成心学塾塾長の一条真也(いちじょう・しんや)さんが、
『人生の四季』と題した連載寄稿文であり、今回は第47回として、【人は老いるほど豊かになる】と題して、
2016月9月16日に配信され、 無断であるが転載させて頂く。
《・・9月19日は「敬老の日」である。
「敬老」という考え方は、古代中国に生まれた儒教に由来する。
わたしは古今東西の人物のなかで、孔子を最も尊敬しており、
何かあれば『論語』を読むことにしている。
その『論語』には次の有名な言葉が出てくる。
「われ十五にして学に志し、三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」
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六十になって、人の言葉が素直に聞かれ、たとえ自分と違う意見であっても、反発しない。
七十になると、自分の思うままに自由にふるまい、それでも道を踏み外さないようになった。
ここで、孔子は「老い」を衰退ではなく、逆に人間的完成としてとらえている。
ブッダは「生老病死」を苦悩としたが、孔子は大いに「老い」を肯定したのである。
孔子と並ぶ古代中国の哲人といえば老子だが、
老子の「老」とは、人生経験を豊かに積んだ人という意味である。
また、老酒というように、長い年月をかけて練りに練ったという意味が「老」には含まれている。
世間には、いわゆる「老いの神話」というものがある。
高齢者を肉体的にも精神的にも衰退し、ただ死を待つだけの存在とみなすことである。
すなわち、老人とは「孤独」「無力」「依存的」「外見に魅力がない」「頭の回りが鈍い」などと見る。
しかし、物事というのは、何でも見方を変えるだけで、ポジティブなイメージに読み替えることが可能だ。
たとえば、高齢者は孤独なのではなく、「毅然(きぜん)としている」。
無力なのではなく、「おだやか」。
依存的なのではなく、「親しみやすい」。
外見に魅力がないのではなく、「内面が深い」。
そして、頭の回りが鈍いのではなく、「思慮深い」といったふうにである。
神道では、「老い」を神に近づく状態としてとらえ、その最短距離にいる人間を「翁(おきな)」と呼ぶ。
これこそ真の「老いの神話」ではないだろうか。
人は老いるほど豊かになるのである。・・》
注)原文にあえて改行を多くした。
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私は読み終わった後、ここまで高尚的には日頃は思案したりすることはないが、
誰しも60歳を過ぎれば、これまで人生の哀歓を体験され、若い御方と違い豊富な知恵もある。
そして体力の衰えを実感しながらも、社会の人々の動きも視えてくる・・。
たとえば卑近なことを思えば、2020年東京五輪・パラリンピックに関し、
大会組織委員会の森喜朗会長、都議会のドンと称せられる内田茂・東京都議らは、
巨額な都の血税、そして国の血税をあたかも無限大のように策略し、喰いものにして、利権、名誉を勝ち取りながら、
強欲にも政治家として晩成期を飾ろうとする悪しき御方たち、と私は思い重ねたりしてきた。
或いは都の幹部の多くは、天下り先を模索しながら、肝要の職務を怠り、
そして責務も忘れて、頑(かたく)なに保身に慢心する恥知らずの御方たち、と私は感じ深めたりしてきた。
私は幼年期には、祖父、父から、お天道様が見ているから、恥ずかしいことはするな、
と言われたりし、定年退職するまでの半生期までは、清き人には遠いが、苦楽を交えながらも、
心の節度だけは・・と思いながら過ごしてきた。
やがて定年後は多々の理由で年金生活を始めて、ささやかに過ごしてきた。
そして裕福な金銭には程遠いが、自由な時を満喫でき、これ以上の安楽なことはない、
と享受してきた。
ときおり、ぼんやりと殆どの65歳以上は高齢者と称される人は、人は老いるほど心は豊かになる、
古来からの格言、私は瞬時に、そうですよねぇ・・と微笑みながら感じたりしている。
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