夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

人は老いるほど豊かになる、高齢者の72歳の私は読み、やがて微笑みながら賛意して・・。

2016-10-02 16:03:21 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活12年生の72歳の身であり、
先程、ときおり愛読している毎日新聞出版の公式サイト『mainichibooks.com』を見たりしている中、
【 人は老いるほど豊かになる 】と見出しを見て、記事を読んだりした。

この記事は、作家、経営者、平成心学塾塾長の一条真也(いちじょう・しんや)さんが、
『人生の四季』と題した連載寄稿文であり、今回は第47回として、【人は老いるほど豊かになる】と題して、
2016月9月16日に配信され、 無断であるが転載させて頂く。

《・・9月19日は「敬老の日」である。

「敬老」という考え方は、古代中国に生まれた儒教に由来する。
わたしは古今東西の人物のなかで、孔子を最も尊敬しており、
何かあれば『論語』を読むことにしている。

その『論語』には次の有名な言葉が出てくる。

「われ十五にして学に志し、三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」
            

六十になって、人の言葉が素直に聞かれ、たとえ自分と違う意見であっても、反発しない。

七十になると、自分の思うままに自由にふるまい、それでも道を踏み外さないようになった。

ここで、孔子は「老い」を衰退ではなく、逆に人間的完成としてとらえている。

ブッダは「生老病死」を苦悩としたが、孔子は大いに「老い」を肯定したのである。

孔子と並ぶ古代中国の哲人といえば老子だが、
老子の「老」とは、人生経験を豊かに積んだ人という意味である。

また、老酒というように、長い年月をかけて練りに練ったという意味が「老」には含まれている。

世間には、いわゆる「老いの神話」というものがある。
高齢者を肉体的にも精神的にも衰退し、ただ死を待つだけの存在とみなすことである。
すなわち、老人とは「孤独」「無力」「依存的」「外見に魅力がない」「頭の回りが鈍い」などと見る。

しかし、物事というのは、何でも見方を変えるだけで、ポジティブなイメージに読み替えることが可能だ。
たとえば、高齢者は孤独なのではなく、「毅然(きぜん)としている」。

無力なのではなく、「おだやか」。
依存的なのではなく、「親しみやすい」。
外見に魅力がないのではなく、「内面が深い」。
そして、頭の回りが鈍いのではなく、「思慮深い」といったふうにである。

神道では、「老い」を神に近づく状態としてとらえ、その最短距離にいる人間を「翁(おきな)」と呼ぶ。
これこそ真の「老いの神話」ではないだろうか。
人は老いるほど豊かになるのである。・・》

注)原文にあえて改行を多くした。
            

私は読み終わった後、ここまで高尚的には日頃は思案したりすることはないが、
誰しも60歳を過ぎれば、これまで人生の哀歓を体験され、若い御方と違い豊富な知恵もある。

そして体力の衰えを実感しながらも、社会の人々の動きも視えてくる・・。

たとえば卑近なことを思えば、2020年東京五輪・パラリンピックに関し、
大会組織委員会の森喜朗会長、都議会のドンと称せられる内田茂・東京都議らは、
巨額な都の血税、そして国の血税をあたかも無限大のように策略し、喰いものにして、利権、名誉を勝ち取りながら、
強欲にも政治家として晩成期を飾ろうとする悪しき御方たち、と私は思い重ねたりしてきた。

或いは都の幹部の多くは、天下り先を模索しながら、肝要の職務を怠り、
そして責務も忘れて、頑(かたく)なに保身に慢心する恥知らずの御方たち、と私は感じ深めたりしてきた。

私は幼年期には、祖父、父から、お天道様が見ているから、恥ずかしいことはするな、
と言われたりし、定年退職するまでの半生期までは、清き人には遠いが、苦楽を交えながらも、
心の節度だけは・・と思いながら過ごしてきた。

やがて定年後は多々の理由で年金生活を始めて、ささやかに過ごしてきた。
そして裕福な金銭には程遠いが、自由な時を満喫でき、これ以上の安楽なことはない、
と享受してきた。

ときおり、ぼんやりと殆どの65歳以上は高齢者と称される人は、人は老いるほど心は豊かになる、
古来からの格言、私は瞬時に、そうですよねぇ・・と微笑みながら感じたりしている。

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