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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

介護する家族が、やむなく親を捨てる時代が到来している、私は学びながら、涙を浮かべて・・。

2016-11-21 16:54:44 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活している72歳の身であるが、
昼下がりのひととき、ときおり毎日新聞の公式ネット【経済プレミア 】を見たりしている中、
【 若者世代貧困化が生み出す「老人ポスト」の衝撃 】見出しがあり、
どのようなことですか、と思いながら精読してしまった。

この記事は、NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典さんが、
『下流化ニッポンの処方箋』の連載寄稿文のひとつと思われ、2016年11月16日に配信され、
私は読み終わった後、涙を浮かべながら暗澹たるや思いとなっている。

http://mainichi.jp/premier/business/articles/20161115/biz/00m/010/019000c
☆毎日新聞の公式ネット【経済プレミア 】
==>藤田孝典・著作『下流化ニッポンの処方箋』==>【 若者世代貧困化が生み出す「老人ポスト」の衝撃 】

私は衝撃を受けたことは、《・・介護保険は社会で高齢者を介護する仕組みです。
しかし、本人が施設に入るのを嫌がったり、家族に面倒をもてもらいたがったりして、今も介護を背負い込む家族はたくさんいます。

そこで経済的、精神的に追い詰められたら、高齢者を捨てざるを得ません。
逆に捨てないと家族が成り立たない。
事態はそこまで危機的です。

私たちは、「高齢者を捨てるなら合理的に捨ててください。路上に放置しないでください」と言っています。
私たちのNPOに連れて来てくれれば絶対に保護して、必要な支援をします。・・》
              

こうした中で、特に私は読みながら涙を浮かべたひとつには、下記の実態であった。

《・・先日も、50代女性が、相談に来ました。
両親の介護のために離職し、2人の面倒を見ていましたが、
母親は亡くなり、今も認知症の父親(88歳)の世話に追われ、精神的におかしくなりかけていました。

父親は、排せつや入浴などほとんどを1人でできない要介護度4。
娘の介護しか受けないと言い張り、施設に入るのを拒んでいました。

認知症が進んで暴力的にもなり、妻と間違えてお尻を触られたりして、
女性は、精神的にも経済的にも、追い詰められていました。

「父親を公園に捨てたい、もしかしたら、刺しちゃうかもしれない。
もう無理なんです」と涙声で話し、
「本当にこれまでよくやってきましたね」と声をかけると、大泣きしました。

よほどつらかったのだと思います。・・》

私は無念ながら子供に恵まれなかったので、娘も息子もいなく、晩年期は頼れる人もいなく、
私たち夫婦は、どちらかが介護要となった時は、やむなく介護施設にお世話になる、
と私たちは話し合ったりしている。

今回のケースは怜悧に私の心情を発露すれば、
◎両親は娘に介護を受けても、娘には離職するまで面倒をかけることは、
娘さんの人生を奪うことである。

◎父親は《要介護度4。娘の介護しか受けないと言い張り、施設に入るのを拒んでいました。》
これは父親が正常期の時、可愛い娘さんの人生を考えた時、
やはり自身が要介護になった時は、介護施設に入居する、と娘さんに宣言すべき。

こうしたことを予期して、言動してきたならば、このような悲惨な出来事が到来しなかった、
と私は涙ぐみながら深く感じたりした。
              

やがて私は、《・・介護を背負い込む家族は、経済的、精神的に追い詰められたら、高齢者を捨てざるを得ません。
逆に捨てないと家族が成り立たない。・・》
こうした命題を思い重ねると、やがて作家・深沢七郎さんの『楢山節考』(ならやまぶしこう)を思い馳せたりした。

山深い貧しいの因習に従い、年老いた母を背板に乗せて、真冬の楢山へ捨てにゆく物語。
自ら進んで「楢山まいり」の日を早める母と、優しい孝行息子との間の無言の情愛が、
厳しく悲惨な行為と相まって描かれ、独特な強さのある世界を醸し出している作品である。

しかしながら今回の寄稿文を読み返したりすると、現実に発生している介護する家族が、やむなく親を捨てる時代、
やがて団塊世代(1947~49年生まれ)が75歳以降の後期高齢者となる9年後の2025年には、
介護を受ける方たちが多く予測され、今回のような事態が多発した時は、『楢山節考』よりも遥かに悲惨である。

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コメント (2)
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