私は今住んでいる近くに生家があり、結婚した前後の5年以外は、
この地域に74年ばかり住んでいるが、隣接した府中市には、
年金生活の今でも、たびたび行ったりしているが、古来の歴史には殆ど無知となっている。
たまたま
今や殆ど忘れたりしている。
そして大國魂神社には、知人が20年に、披露宴をして、
私たち夫婦は参列して、神社の情景は心の片隅に残ったりしている。
このように私は府中の歴史は殆ど無知であったので、
記事を読んでしまった・・。
《・・ GW真っただ中の5月5日(日)に開催されるNHKマイルC。
府中市にある東京競馬場は、かつて大國魂神社の御供田で、
6日に「お田植え祭」という神事が行われていた。
その大國魂神社で4月30日から5月6日にかけ、「くらやみ祭」が行われる。
府中が熱く盛り上がる季節だ。
■なぜ真っ暗な中を神輿で練り歩くの?
江戸時代は、“真っ暗”な中で行われていた「神輿渡御」(神輿の練り歩き)の神事。
くらやみ祭の由縁だが、見えないというだけで、何かミステリアスな雰囲気が漂う。
「神聖な御霊は、人目に触れてはいけないという古来の儀礼から、
昔は町々の明かりを消して、行われたそうです。
ただ、今は時代に合わせて、照明をつけたまま行われます。
期間中は80万人超の人出が予想されますね」(府中市観光協会)
くらやみ祭となってはいるが、現在は外国人観光客も多く、
警備の問題もあって、完全な暗闇はペケなのだろう。
さらに、他にも現代風のアレンジがある。
スタート時間だ。
くらやみ祭のクライマックスとなる「神輿渡御」は、
5月5日の午後6時から9時ごろに行われる。
江戸時代は、町の明かりを消した深夜に始まり、翌日の午前3時ごろに神社に戻っていた。
だから「くらやみ祭」なのだが、1959(昭和34)年からは午後4時スタートに変更。
ただ、これだと競馬レースのお客さんとかぶってしまう。
そのためJRAは、警備上の問題から祭り期間中の東京競馬場開催を自粛していたが、
2003年からは午後6時スタートに再変更。
これでレースとかぶらなくなったため、以降は競馬も行われるようになっている。
つまり、この時期の府中市は、レースも祭りも同時に楽しめるナイスなタイミングなのだ。
■なぜお尻丸出しの子どものアートがあるの?
京王線「府中駅」周辺の楽しさは、こればかりではない。
歴史とアートが混在する文化的な薫りにあふれている。
最初に向かったのは、「桜通り広場公園」にある奇妙なパブリックアート作品(①)。
お尻丸出し、なんなら前もモロ出しの子どものブロンズ像が連なっている。
ハテ? どこかで見たように思うのは気のせいか?
実は、2010年の平城遷都1300年記念事業「せんとくん」でおなじみの作者、
薮内佐斗司氏(元東京芸術大学副学長)が手がけた「童々広場」という名の作品なのだ。
「彫刻のあるまちづくり推進事業で設置されたもので、都市景観とアートを融合させる目的があります。
市民の目線でアートに触れられるよう、美術館ではなく、外に設置しております。
薮内先生が特に府中市にゆかりがあるというわけではありません」(府中市文化スポーツ部担当者)
薮内作品だけあって、仏教的な要素と愛嬌が混在したすてきなアートだ。
ここから右方向(東)に真っすぐ歩くこと5、6分。
こちらは本物の子どもたちが大勢集う「ルミエール府中」(②)。
市立中央図書館が併設されており、5月19日まで特集本コーナーで「紫式部」の特集展示が行われている。
■なぜ源義家の像が立っているの?
次に向かったのは、やはり府中の名所としてよく出てくる「ケヤキ並木」。
府中駅の西脇を南北500メートル続く並木道(大國魂神社の参道)で、
源頼義・義家父子が、奥州征伐(前九年の役)の凱旋時に、
ケヤキの苗木1000本を神社に奉納したのが始まり(現在は120本ほど)。
日曜と祝日には、歩行者天国となる馬場大門ケヤキ並木のところには「源義家の像」(③)が建てられている。
八幡太郎の名で知られる義家は、
鎌倉幕府をつくった源頼朝、足利幕府をつくった足利尊氏の先祖でもある。
「西暦645年の大化の改新以降、府中には武蔵国の国府(県庁)が置かれ、
早くから政治、経済、文化の中心地として栄えてきました。
鎌倉時代末期は、合戦の舞台となり、
江戸時代には、甲州街道の宿場町として栄えていたのです」(府中市政策経営部担当者)
とにかく昔は、ここ府中が東京の中心だったのだ。
源頼朝が妻・政子の安産祈願を大國魂神社でしたり、
その頼朝を慕う徳川家康が、江戸入城から神社を保護し、社領として500石を寄進したりしている。
文化の薫りといえば、地元府中市民に愛されて150年、
明治元(1868)年創業の老舗洋菓子店「モナムール清風堂本店」(④)もそのひとつ。
1階がカフェ、2階がレストランとなっており、本日のお目当ては1階カフェのケーキ「紫式部」(税込み605円)。
鹿児島県産紫芋を使った甘みを抑えた味わいのケーキだ。
150年前の府中は、どんな感じだったのか・・・、と想像しながら食べてみるのも一興だ。・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。