その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

鬼子母神

2009-02-03 22:22:07 | 世迷言


画像は『Wikipedia(鬼子母神)』からの転載です。

今日は節分。明日は、立春なれどもまだ春は遠いという感覚です。
我が家では、節分の「豆まき」に「鬼は外!」と叫んではいけない
ことになっています。「福は内!福は内!」の連呼です。
これは、神棚に『鬼子母神』を祀っていることに因ります。

子どもの頃は、鬼がなぜ神様で、「鬼は外!」と叫んでいけないのか
その理屈が解りません。
当然、祖母が話してくれる「鬼子母神」は、人間の子どもを喰らう
鬼ですから、お釈迦さまに我が子を隠されて、己の罪悪に気づいた
としても、人の子を喰らう鬼をなぜお釈迦さまが許されたのか理解
することができませんでした。

今でも我が家(曹洞宗)に、なぜ「鬼子母神」が祀られているのか
その件は知る由もありませんが、庭にザクロの木が植えてあり、
毎年、ザクロの実が稔ると神棚に供えることを欠かしません。
おそらく、幼くして亡くした子(孫)を思い、また、家の子どもの
守り神として早逝した私の祖父か曾祖父が、どこからか小さな
「鬼子母神」像を求め、お祀りしたものだろうと思っています。

子どもの幸せを願わぬ親はいないと思いますが、少しずつ歳を重ね
親の心が少しずつ理解できるようになった自分に気付きます。

コメント
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