画像は『Wikipedia(鬼子母神)』からの転載です。
今日は節分。明日は、立春なれどもまだ春は遠いという感覚です。
我が家では、節分の「豆まき」に「鬼は外!」と叫んではいけない
ことになっています。「福は内!福は内!」の連呼です。
これは、神棚に『鬼子母神』を祀っていることに因ります。
子どもの頃は、鬼がなぜ神様で、「鬼は外!」と叫んでいけないのか
その理屈が解りません。
当然、祖母が話してくれる「鬼子母神」は、人間の子どもを喰らう
鬼ですから、お釈迦さまに我が子を隠されて、己の罪悪に気づいた
としても、人の子を喰らう鬼をなぜお釈迦さまが許されたのか理解
することができませんでした。
今でも我が家(曹洞宗)に、なぜ「鬼子母神」が祀られているのか
その件は知る由もありませんが、庭にザクロの木が植えてあり、
毎年、ザクロの実が稔ると神棚に供えることを欠かしません。
おそらく、幼くして亡くした子(孫)を思い、また、家の子どもの
守り神として早逝した私の祖父か曾祖父が、どこからか小さな
「鬼子母神」像を求め、お祀りしたものだろうと思っています。
子どもの幸せを願わぬ親はいないと思いますが、少しずつ歳を重ね
親の心が少しずつ理解できるようになった自分に気付きます。