我が在所では、「カッパの詫び証文」という伝承があります。
そこは松川(最上川)の渕に住んでいた河童が、何かと悪さをするもの
だから、土地の知恵者が河童を懲らしめ、「二度と悪さはしません」と
詫び状を書かせたという伝承話です。
そんな土地柄もあって、岩手県遠野市との縁から、河童の縁談が相整い、
河太郎・花子の結婚式が執り行われました。やがて、子どもが生まれ、
かわいい長女が、現在、遠野市で花嫁修業中という設定でお話が続いて
います。
詫び状を書かされた「河太郎」も崖っぷちを生きてきましたが、私も
そこそこ崖っぷちで生きています。
今までやってこれたのも、ここ一番というか、これが最後というべきか
そんなギリギリの処で、助けてくれる『崖っぷちの神様』が、背後霊に
ついているのではないかと思うときが、時々あるのです。