哀れ『忠猫シロ♀』はご主人の帰りを待つ…
しかし、どう考えてもおかしい。なぜなら、帰ってくるはずの『ご主人』が撮影しているのだから…ましてや、彼女が身構えているドアのコルク材には、正に彼女が残した爪痕が残っており、どう考えても帰りを待っているとは思えないのである^^;
世に「忠犬」の話は数多あれど、『忠猫』の話はとんと聞かないねぇ。(我が在所には、飼い主を狙うヘビから、ご主人を守り「猫の宮」に祀られている「玉」のお話が残っている^^;)もしかしたら、ドアの外にはご主人を狙う『何者』かが潜んでいるのかも知れない…それもありえない。なぜなら、彼女は「夜遊び」がしたくて、毎夜々々、ドアの前で鳴くのであるから。孫娘扱いしている彼女も立派な女性となったのだから、『おやじぃ』は、いちいち彼女の行動に口を挟まない。節度ある婦女子の振る舞いをしていただければそれで良い。(避妊手術もしているし…)が、しか~し、田舎には『くらぶ』というものも、小洒落た『ば~』(バァさんたちなら多数居る^^;)も無いらしく、ものの10分で帰って来ては、今度は窓の外で中に入れろと鳴きまくる。毎晩この繰り返し、『おやじ様』はちょっとした睡眠不足に悩まされている。『忠猫』…冗談じゃない、『おやじぃ』の方が、むしろ『忠人』ではないかいな…世の中の人は、これを只の『お人好し』というらしい(笑)
考えてみれば、毎日がキャンプ生活である。
さて、渋谷駅に鎮座する『忠犬ハチ公』は、ご主人の死後も約10年にわたって、駅までご主人の帰りを迎えに行っていたという。初めは、心無い人にいじめられ、後に新聞で忠犬ぶりを報道されて『忠犬』として名を馳せたようであります。ファンが生まれれば、アンチも必ず現れ、駅前で振る舞われる「焼き鳥」が目当てで通っていたなどという説を唱えた方もいらっしゃったようである。ご主人の東京帝国大学教授 上野英三郎氏と暮らしたのは、一年程度とされているから、大変可愛がられたに違いない。
はてさて、我が家の同居猫『シロ♀』の場合は、かれこれ『団結小屋』の中で丸5年ほど暮らして来ただろうか。『おやじぃ』とばかり一緒にいるから、人馴れせず、毎日畑に通う長男『ポン太郎くん』だけからは逃げない程度の極度の人見知りであります。さすがに『おやじぃ』が不在で、ご飯をオッカーに頼んだときには、一宿一飯の恩義は感じているらしい。今年の10月には、『おやじぃ』は一大決心をして、鳥取県まで出掛けるつもり…ご飯は、またオッカーに頼まなけりゃねぇ。『飯の切れ目が縁の切れ目』…帰ってみたらオッカーに懐いていたりして^^; 軽ワゴン車にマットレスと家財を持ち込んで、いつでも寝泊りできる準備を進めているのだけれど、ふと考えてみれば、もう10年以上、『団結小屋』で日々、キャンプ生活を送っているようなものだわねぇ…なんでわざわざ、車上生活をするのかねぇ?同居猫『シロ♀』と『おやじぃ』の放浪癖は、収まるところを知らない(笑)