その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

かなしくて、かなしくてぇ♪

2024-11-09 07:26:55 | 巡礼

朝収穫した「山形青菜」でキチョウが…

 「キチョウ♀」は、ネムノキなどのマメ科植物を食草とする昆虫だから、決して産卵のために「青菜」に止まっていた訳ではないのです。陽は照っておりますが、冷たい風が吹く朝…おそらく、冷たい風を凌いでいたに違いない。(変温動物なので、冷たいとか寒いとか感じるかどうかは知らんけど^^;)この虫は、成虫でも越冬するらしい。夏を盛りに飛び回っていた虫たちの姿もすっかり消えてしまい、時として『菜っ葉』の間から、ハムシやカエルが迷惑顔で出てくる。何とか寒さをしのいで、自らの命をつなぎ、翌年の命につなげていく営みの途中であります。
 はて、収穫した「山形青菜」は、今のところ順調に売れ、我が在所、高畠町の民は、ホント「青菜(高菜)」好きだと感心しております。『おやじぃ』とて、新しく小さな漬け樽を買い込んで、出荷した残りや小さくて売り物にならないモノを塩で漬け込むつもり、一部は「おみ漬け」に加工し、一部は水出し後に本漬けし、一部は煮て食べる。子どもの頃からの貴重な越冬用の野菜なのでありますよ。(まぁ、今のお年寄りたちが居なくなれば、若い衆たちは漬け込んだりしなくなるだろうけれど^^;)そうして、食材となる好みの野菜も種類を変えていくに違いなく、野菜農家だって機を逃さずに変わっていかなければならないのかも知れない。と言うか、その内に「洗わなくても食べられる野菜」が一般的になったりしてねぇ…(笑)


寒い晩には「湯豆腐」がごちそう^^;

 さて、貧乏して灯油を買えない友人『ノロ社長』は、『晩酌会』を中断中!昨日は、契約金が多少入ったらしく、『おやじぃ畑』のハクサイを使って、湯豆腐をご馳走してくれた^^; 風通しの良い(すきま風の吹く)団結小屋『第1サティアン』は、とにかく寒いのよ。ストーブの数はあっても灯油が買えない生活がかなしい…。
 はてさて、「かなしみ」には、五つの「かなしみ」があるらしい。
 ①「悲しい」は、自らの身が裂かれそうな「かなしみ」であり、②「哀しい」は、他者の「かなしみ」を自分事として捉えた「かなしみ」らしく、④「美しい(かなしい)」は、「かなしみ」の中に生きる人の姿には美しさ(うつくしさ)が潜んでいること示しているのだとかetc.(若松英輔氏「かなしみの詩学」より)「かなしい」実に「かなしい」…貧乏人の生活は「かなしい」し、降雪前の晩秋の朝仕事も実に「かなしい」…東北人(特に置賜人)は、五つの「かなしみ」を超えて、六つ目の「かなしみ」を知っている。『コノぉ~「かなしがって」ばっかりいんな!』(翻訳:つらいと言ってサボっているな!)そうそう「辛い」というニュアンスの心の動き^^; そりゃ~寒くて辛いわさ。ぬくぬくとストーブやコタツの中で過ごしたいわなぁ…。
 貧乏も寒さも春までのこと…いやいや、『慢性的貧乏症』は、治療法もなく、季節が変わったからといって治るとは思えないのだが(笑) また、朝の収穫作業でありますよ…かなしい^^;

コメント
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