蛍の光、屋根の雪?
「蛍雪の功」とは、夏に蛍を集め、冬には雪明り(月の光)で本を読み苦学を積んで、高級官吏に出世したという古代中国「晋」時代の故事に由来する諺であります。今の日本において「蛍の光」は、日中浪費されたパチンコ玉を夕刻に床から拾い集め、閉店間際まで打ち続けたお客様の労苦を労い、お帰りを促す曲として使われております^^;
さて、日々のブログネタに困っている『夢屋国王』に対してgoo友の『さくら子ちゃん』から、屋根の雪の重さについて卒業検定とも言うべき課題が与えられました。題して、屋根の雪が1m積もったら?
まったく学校の先生という者は、カエルの指の本数からタコの生殖行動に至るまで、人の良い『夢屋国王』に仕事を丸投げし、地道な実験結果を、さも自分の知識として生徒の前で披露する…実に勝手な生き物である。などと陰口をたたきながら、あながち興味が無い訳でもないので、せっせと実証実験を開始するのであります^^;
まずは、前提となる雪の出来方について…雪は大気中の水蒸気が、寒気にさらされて大気中の微粒子(塵)を核として昇華(結晶化)したものであり、水が直接的に氷となった物ではないのであります。したがって、今まさに降っている雪(降雪)と地表で圧力と気温で融け固まった雪(積雪)の違いを理解しなければいけません。白く同じように見える雪も、降り積もって2日ほど経過した雪とその1m程下にある締まった雪でも、10cm立方の重量で画像のように倍半分の重量差があるのであります。(どうだね『さくら子ちゃん』!ここで一度驚いてください^^;)
そこで、『夢屋大邸宅』…8畳間3室と6畳間4室に台所と風呂のある本体部分(一部2階建て)の屋根だけの面積155㎡に、締め固まった雪(0.5kg/0.1㎥)が1mの高さで降り積もった場合、何と屋根全体で77,500kg(77t)の重量がかかることになるのであります。
しかし、小生意気な中坊に四角四面な講釈をしても興味を示さないことと思いますので、ここで『バーチャルさくら子』に登場願うのであります。想定身長162cm体重50kg…スリーサイズ80-65-82のややスレンダーな『さくら子先生』が、畳半分の広さ(約1㎡)に10人立っている状態を想像しましょう…さらに、『夢屋大邸宅』の屋根の上に、1,550人の『さくら子先生』が立っている。これが締まった雪1mが屋根に積もった状態であります。
ちなみに、水が凍った「氷」の重さは、理論値で純水0℃で0.1㎥あたり0.999868kgだそうで(実は、水の重さは気圧によって変化するのであります。)、わざわざ出稼ぎ先から大きなツララを持ち帰り、ノコギリで大まかに10cm角に切って重さを量った結果の画像もサービスで添付しておきます^^;
1㎡の広さに10人の『さくら子先生』が立っていて(この場合、水着姿かムームー姿かは、中坊の想像力に任せます。)、これが秒速1mの速度で屋根から落ちてきた場合、重力加速度が加わって屋根の下の中坊が「さくら子フライングボディープレス」を受け止める…これが落雪事故であります。だから、良い子の皆さんは雪の積もった屋根の下で遊んではいけません。屈強な男子でも膝まで雪に埋まってしまえば身動きが取れなくなってしまうのであります。
まったく、聖なるバレンタインデーの夜に、大きなツララの塊をレジ袋に詰めて家に帰る『夢屋でんじろう先生』の姿を想像して見てください。これも理系離れの子どもたちに、科学することの楽しさを教えたいがためなのでありますが、氷の塊を切るためには「歯の粗いノコギリ」を使った方が切り易い…などと、体験を記憶の接着剤にすれば、たいした役にも立たない授業の中にも、一寸した発見を楽しんで頂けるのではないかという『夢屋国王』の小さな親切、大きなお世話なのでありましたとさ^^;
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